2012.10.20〜11.12  アイランドピーク登頂を終えて
ル0m

  アイランドピーク登頂を終えて
真新しいパスポートを手に、まるで修学旅行にでも行く気分で家族の見送りを受けて関西空港を飛び立ちました。バンコク経由カトマンズ空港到着。カトマンズの空港ではバイクの3人乗りや壊れかけた自家用車やタクシーが走り、首都だと言うのに信号はひとつも見当たらず(有ったけど停電で駄目でした) ホコリは舞い、傾いた家屋が軒を連ねていました。子供たちは観光客に物乞いをし、まるで戦後の日本のヤミ市を連想させられました。「えらいとこに来てしまったかも・・・」が本心でした。

世界一危険な空港として名高いルクラ空港に降り立ち、ゾッキョやロバが登山者の荷物を運びポーターさん達は40キロ以上の荷物を背負いエベレスト街道を行き交います。交通手段は「歩くだけ」のエベレスト街道を10日以上かけてアイランドピーク直下まで歩いていかなければなりません。

日本の山の様に20sから30sもあろうかと思うリュックを自ら背負う過酷さはなく、せいぜい合羽、飲料水、レーション等、5〜7sほどのザックを背負い、快適なトレッキングが楽しめるのが魅力です。世界の多くの人達がエベレストの雄姿を見ようとルクラ空港に降り立ちます。エベレスト街道にはロッジと言われる休憩所を兼ねた宿泊施設が点在し、水分補給や昼食に不自由することはありません。10日間と言う日程で高度を上げながらルクラ2804bから一旦2580bくらいまで下がり、5500bのアタックキャンプまで上がっていきます。その間に空気が薄くなるなし、高度障害と闘いながら進んで行きました。

いよいよアタックの朝を迎え、ピーク直下に到着したときは感動で身体が震えました。クライミングの経験のある方はトレッキングだけでなく、ぜひピークハントをお勧めします。日本では味わうことのできない6180bの醍醐味を味わうことが出来ます。エベレスト街道ではガイドさんなし、ポーターさんなしでは快適に歩くことはできないと思います。時々ガイドなしで歩いている人を見かけましたが私達のガイドに色々尋ねていました。

エベレスト街道はそんなに甘くはありません。「現地に入れば現地に従う」これも安全登山の大切な条件ではないでしょうか。天候、体調が良ければガイドさんとポーターさんとの協力によって成功すると思います。あの苦しさとあの感動は今でも胸がときめきます。人生何事もチャレンジです。今しかできないことに挑戦できたことに、とても満足しています。その感動の一コマ一コマを記録として写真に残せたことが私の宝物となりました。重いカメラを首から下げ、前に後ろにビュースポットを撮影し続けてくれたパートナーに心から敬意を表したいと思います。
自分の脳裏に焼き付けておけば良いとおっしゃる方もいらしゃいますが、写真は旅の領収書だと思っています。

ガイドさんやポーターさんへのお礼のチップは予めどのくらい必要なのかを知らせて貰えれば換金する時に誤
差が少なくて済みます。私のチップの負担額は12人分として日本円で約15,000円ほどでした。

最後に「日本人でよかった!」「日本に住めてよかった!」と痛感した、ヒマラヤの旅でした。
定年を迎えたら行こうとお考えの方…一日でも若い方が良いですよ。

  ウッチー会長のヒマラヤ便利手帳
その@
機内での履き物:機内では、出来れば裸足でいたいもの。
私は、古いソックスを一足もっていき靴下の上に履いて何処へ(トイレも、、)でもいきます。 スリッパ持っていく人多いですが嵩張ります。
枕とアイマスクはあれば便利でしょう。短時間ですが、、。
スポートの最も安全な保管方法は、「ビニールケース(100金の)に、紐を付け首から吊す方法です。外部シャツの中に入れます。治安の悪い都市ではオススメ。(恥と外聞は捨てましょう) 
そのA  
ネパール語については、「旅の指さし会話帳」という面白い本あり。始めての国へ行く場合は必ず買って持っていきます。飛行機のなかで、勉強しましょう。  
物干しのロープと洗濯ばさみは必携ですが、クリーニングやから帰ってくるハンガーを1つ持っていきましょう。ザックに吊して干すことも可能。
 そのB
 Hotelには、3台のインターネット接続したパソコン有り自由に使えます。よってweb mail を使われている方は、自由に自分の着信をチェックできます。発信は、英文(ローマ字での和文可)になります。
 洗濯ですが、ロッジでは洗面器しかありません。よって3〜5L容量ですから洗剤は、2〜5g。私は3袋ほど5g入り作っておいて、あとは小袋そのまま持参。
 風呂にはいるときは、パンツとシャツ着たまま湯船に入りおもむろに石鹸を塗りゆっくり脱いで体と共に洗濯と言う段取りです。試してください。
 そのC
液体運搬についてです。国際線は、国内線と異なり「全ての液体の持ち込み「不可」と考えてください。
「化粧品・うがい薬・目薬・アフターシェーブローションなどに限り50mL以下の密閉容器に入れ、その容器群を密閉出来る(シール付き)ポリ袋に入れる。」これは、手荷物にも預け荷物にも適用されます。
お茶・水も、ゲートからはもちこめません。機内でタダの”ビール・ワイン・コーヒ・紅茶・ウィスキー・ジュース等を愉しみましょう。・もちろん預け荷物の中の液体もチェックされ、没収されます。

  姫の体験便利帳
@ 旅の成功は「現地ガイドとのコミュニケーションが取れること」からスタートします。日本語の出来るガイドは最高でした。
A 換金は現地到着後あちこちのショップで出来ます。1ルピーは1円と考えれば計算しやすいです。20日間滞在で(チップは別)3万円もあれば充分。足りなければその都度換金できます。
B 液体の持ち込みはかなり厳しいです。但しコンタクトレンズ液は除外されるそうです。
C タイ航空の場合、機内持ち込み荷物は7キログラム、預け荷物は20sまで超過すれば別料金取られます。また航空会社によって様々なようなので、旅行社によく尋ねて下さい。
D 生水、生野菜はホテルであっても口にしない方が無難。
梅干、ふりかけ、磯じまんなどもわすれずに。ただこれらはご飯がまずいと役に立ちません。
E トイレットペーパーの常備はないので20日間で2巻くらい持参すると良い。ロッジでも購入できますが紙質が日本製ほどよくなくて硬いです。ペーパー芯に紐を通し首から掲げれば利用しやすいです。
今回は鼻紙としてよく使いましたので、10ロール以上使ったと思います。
F ポーターさんに預ける荷物は大型リュックよりもダッフルバックが良い。口が横長のため使いやすいしポーターさんも運びやすそうでした。
G ポップコーンは高山病予防になるとの現地人の話。レーションに入れていけばいいかも(但し効果については不明)
H マスクは何枚も必要。カトマンズの町はホコリだらけです。エベレスト街道はヤクやロバたちの歩いたあとのホコリは大変なものです。マスクかネックウオーマー必携。
I ボールペンは凍ると書けなくなるのでシャーペンも持参。
J 体調を崩してもエベレスト街道には病院、薬局はないと思った方が良い。滞在日数に合わせて「風邪薬、胃薬、正露丸、目薬、鼻洗浄薬」を必ず持参する。旅行社やガイドは自身の使用量しか持っていません。
K ネパール紙幣のルピーは関西空港で換金できません。使い切ってしまうか、現地のショップで円と交換してから帰国する。途中のカトマンズは米ドル使用可能です。
L  寝袋はスタートからゴールまで同じ物を使用したいものです。名札を持参し寝袋に付けておくとポーターさんが毎日同じ寝袋を届けてくれます。
M 飛行機内への持ち込み荷物の重量について

タイ航空は受託荷物20s、手荷物7sです。超過した場合は20ドル/sです。
 カトマンズ〜ルクラ間は通常受託荷物15s

日本〜カトマンズ間は20+7=27s(超過料金払えば乗せてくれる)
ネパール〜ルクラ間は15+5=25s

出発前に苦労したのはこの重量制限規制でした。アイゼン・ピッケル・雪用登山靴を含んでいるため「アッ」と言う間に20sは超過してしまいます。超過は絶対ダメなのか1s未満はOKなのかなどの詳細の打ち合わせ不足も出発前のストレスとなりました。
N トレッキング中ポーターに預けるのは基本15s荷物1個