2025
 昨年企画するも台風で中止となった富山地方の「風の盆」。2年越しにJTBツアーに乗っかり実現することができました。大阪駅で集合後は添乗員さんの案内で1泊2日の旅となり、バスの中、お喋り老婆とお喋り老爺に悩まされましたがこれもツアーの「あるある」だなと寛大な心で受け止めました。私と幼友達は、我関せずと1分1秒を無駄にせず愉快に過ごせたと思っています。
 風の盆とは一体どんなの?
『立春から数えて二百十日。初秋の風が吹くこの時期に開催される「おわら風の盆」は、約300年の歴史を有する伝統行事です。毎年9月1日から3日にかけて行われ、今も昔も多くの人々が訪れます。
山々が赤く染まる夕暮れを過ぎ、家並みに沿って並ぶ ぼんぼりに淡い灯がともるころ、「おわら風の盆」が幕を開けます。揃いの浴衣や法被をまとい、編笠の間から少し顔を覗かせた踊り手による優雅で繊細な踊り。それぞれの町の伝統と個性を、いかんなく披露しながら唄い踊りながら練り歩くのです。その町流しの後ろには、哀愁漂う音色に魅せられた人々が一人、また一人と自然に連なり、誰もがおわらに染まっていきます』
第1日目 9月2日(晴)
大阪駅11:40に集合し、12:12発のサンダーバード21号に乗り込みました。1時間ちょっとで敦賀に到着。乗換時間7分と言う短い時間で、東北新幹線「つるぎ22号」に飛び乗りました。
1泊2日と言うのに参加者のほとんどが大きなトランクをゴロゴロと引き「はよぅ歩いて~!」と心の中で叫び声をあげました。富山駅で迎えのバスに乗り込み約1時間ちょっとでホテル到着です。
旅行社手配なので旗を持つ添乗員さえ見失わなければ楽ちん、楽ちん。「つるぎ恋月」と言うホテルに到着したもののゆっくりする間もなく荷物を部屋に置き、すぐに夕食。17:30には会場に向けてバスに乗り1時間ほど揺られました。観光バス駐車場に着いたときは薄暗くなっていました。それにしても観光バスの多いこと ! 20台は駐車していたと思います。
 
つるぎ恋月
 曳山展示館に行こうと移動するも、20:30で閉館だと言われました。わずか1分しか過ぎておらず「入れろ!」 「入れない」の押し問答をしましたが、頑なにシャットアウトされてしまいました。
「そんなら兄ちゃん、シャッター押してよ~」と顔だしパネルに顔を出して記念撮影を済ませました。
 22:30の集合時間までは自由時間です。ゾロゾロと人の流れについて歩くこととなりました。はるか坂の上を見上げると道標の提灯が夜空に美しく映えていました。西町・鏡町・上新町と町内ごとに小さな団体で踊りが披露されており、道を歩きながら胡弓の音のする方に歩けば美しい舞を見ることができました。普段は静かな町並みも人で溢れ、9月1日は人が多すぎて巡行もままならず、中止となったコースもあったそうです。工芸品や土産物屋も多く立ち並び、外国の観光客の多い事(どこの情報で知るんやろか?)
 集合時間が迫り、もときた道を歩くのですが、足の痺れで何度か「待って~」サインをだして幼友達には、迷惑をかけました。ホテルに帰ったのが夜中の0時。夜食のおにぎり2個を受け取り、まずは温泉に入らねばと浴衣片手に大浴場へまっしぐら。汗を流した後、部屋で飲むビールを手に入れるために自動販売機を探しました。どこにも見当たりません。
フロントに行きビールはどこにあるかと尋ねたら「当館には酒類はおいていません」とのこと・・・なぬ~!仕方がないので暗闇の中、自動販売機を見つけジュースを購入、夜食のおにぎりを肴に乾杯をしました。時間は日付が変わっていると言うのに眠れそうにありません。お喋りして就寝したのは2:00を過ぎていました。
 
第2日目 9月3日(くもり時々雨のち晴)
7:00からの朝食(バイキング)を済ませ、身支度を整えてから9:00にホテルを出発して、宇奈月にあるトロッコ電車を楽しむためガイド付き観光バスに乗り込みました。
ガイドが説明中は、お喋り老婆とお喋り老爺は静かで助かりました(笑)。
途中でバスのワイパーが動き出し大きな雨粒が窓ガラスを濡らしました。トロッコ電車は窓がオープンのため濡れる事を覚悟しましたが、トロッコ列車に乗る頃には、ラッキーなことにお日様が顔を出し、濡れることなく1時間ほどのトロッコ電車の旅を楽しむことができました。 
黒部峡谷を駆ける秘境鉄道とは
『黒部峡谷鉄道トロッコ電車は、富山県の宇奈月駅から猫又駅までを結ぶ観光列車です。この鉄道はもともと黒部ダムの建設資材を運ぶために敷設されたもので、現在は観光用として運行されています。
窓のない開放的な車両からは、黒部川が長い年月をかけて削り出した深いV字型の谷と切り立った崖など、峡谷の壮大な景色を間近に楽しむことができます。春には新緑、夏には清涼感あふれる渓流、秋には鮮やかな紅葉など、四季折々の自然の美しさを堪能できます』
折り返し駅の「猫又駅」では列車から降りて20分間ほど自然を楽しむことができました。途中ではサルの群れも発見しました。
快適に走る黒部峡谷トロッコ電車
 この穴の奥には工事や管理のための冬季歩行用のトンネルがあります
全ての行程を終了し、富山駅15:40発「つるぎ33号」に乗り、大阪駅到着は、18:39となりました。私は環状線・内回りの電車、幼友達は環状線・外回りの電車に乗車。11月の同窓会で再会する硬い約束をして帰路につきました。今回の旅は、個人で風の盆に行ったとしたら、駐車場探しから会場へのアクセス等、とてもとても大変だったと思っています。
金額は少々高めではありましたが高い参加費に見合った内容であったと思って満足しています。
(おわりに)
最初の予定では2024年に3人車で行く予定でした。
しかし台風で企画が中止となり、1年後の今回、幼友達と2人で、車ではなくツアーに変更しての旅となりました。至れり尽くせりの旅に大満足。夜中にビールが無いと騒いてみたり、わずか4時間の睡眠にも不満も言わず楽しい旅を終えることができました。腰痛でうづくまる事も多かった今回の旅は、何かと幼友達に気遣いしてもらい、楽しい旅の思い出となりました。感謝 !!
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