2024  
やまたび倶楽部 2024 10月例会
コース JR:山科駅〜毘沙門堂〜倒木帯〜京都トレイル合流〜大文字山〜大文字火床〜銀閣寺門前 (ゴール)→バスで四条河原町へ
『夏の京都を紹介する時、必ずといって良いほど大文字山が描かれており、8月16日の五山の送り火では、「大」の文字が暗闇の中から浮かび上がり、とても幻想的な光景です』 
 去年、広島へ異動すると言う知人のお別れ登山として春3月に大文字山でスキ焼をしたことを思い出して今回も仲間とともに秋10月に再び訪れることにしました。
集合はJR山科駅午前9時です。特別参加のウッチーさんも一緒です。駅で荷物の分担をお願いしました。「鍋とコンロ」「肉」「野菜」「調味料」等、人数分重量を均等に持って頂きます。(今回はJunkoちゃんはお休みです)
山行当日は雨の予報がありウッチーさんには天気図とにらめっこして頂き、情報提供をして頂き感謝しています。(今回は雨か延期かと胃がキリキリするほど悩みました)ところがどっこい!秋晴れの良い天気に恵まれました。絶好の登山日和です。
今回の企画者は姫ですがコースリーダーをジョンさんに頼み、鍋奉行は靖ちゃんに頼みました。(正ちゃん持参の水3リットルとキッチンペーパー太巻きは大いに役立ちました。ありがとう)
朝 9 時 JR東海道線 山科駅集合です 
▲安珠橋から見た琵琶湖第一疎水上流側 ▲ 安珠橋から見た琵琶湖第一疎水下流側
JR山科駅を出て京福線に沿って歩き琵琶湖疏水を渡り閑静な住宅地の中を歩きました。琵琶湖疏水は春と秋に歩いたりクルーズ船に乗ったりと何度も利用したお気に入りコースです。 
毘沙門堂への、ながーい石段が見えてきました。「上がる?上がらない?」せっかくだから行こうよとジョンにお尻を押されて長い階段をトレーニング状態で登っていきました。
毘沙門堂門跡を拝観したあとは極楽橋に戻り登山口へと向かいます。
「千人塚」と書かれた石碑があり、石碑の下には、その昔足利義輝が三好・松永の軍と戦って敗れ、その時の兵士達の遺骨が眠っていると書かれていました。
  ▲山科聖天さん      ▲アオサギ    ▲大文字道への分岐
「いいコースだね」と誰かおっしゃいましたが・・おっとどっこい、最初だけアスファルトの整備された道でその後は倒木だらけで、丸太橋を渡ったり倒木をくぐったり、またいだりと苦労の連続でしたが平坦な登山道より変化が合っておもしろいです。今迄にトレーニングで教わった悪路の足の置き方、ストックの付き方など思い出して進んでいきました。どうにか倒木帯を抜けて小休止。前回の山行時に休憩中のお爺さんに頂上はまだかと聞くと「まだ半分も登っとらん!ワシャ毎日来とるんじゃ、頑張れー!」と言われた事を思いだしました。秋風が心地良いとは言いながらも秋晴れの晴天とあって汗が噴き出すほどに暑く衣類調整したり水分補給したりで、ご老体には少々堪えます(全員対象者) 
▲倒木帯の歩行は疲れます  ▲ キセキレイ
急な登りを全員無言で登っていくと人影がチラホラ見えてきました。大文字山の山頂付近に差し掛かったみたいです。そして京都トレイルとの分岐に出ました。京都トレイルの看板を確認し更に登っていくとひらけた場所が見えてきました。「ここでスキ焼しようよ!」火床は火気厳禁に付き頂上直下でランチタイムにしました。 
この場所で すき焼きパーティです
▲ジョンが改造したコンロ台はみんなが関心を示し鍋を置いても倒れない安全な作品でした。ブルーシートを広げ預けた荷物を一堂に出して手際よくスキ焼開始です。 
「そや!写真や!」この日の目的は「すき焼き鍋を楽しむ日」のため写真撮影を忘れるわけにはいきません。いつも食事風景を忘れてしまうので今回はしっかりと撮りました。後々に振り返った時、きっと良い思い出となるでしょう。鍋からはスキ焼きの良い匂いが漂ってきました。まずは肉だけで頂きます。その後、野菜や餅や締めはウドンを入れて綺麗に平らげました。 
▲ 時間をみたらなんと2時間も宴会をしていたことになります。(おったまげぇやね)
外で食べるスキ焼き・・どこの三ツ星レストランより美味しかったです。美味しい空気と、仲間と一緒だとこうも美味しいのかと大満足でした。鍋を囲みながら1年を振り返ったり、これからの山歩きの希望など話は尽きませんでした。もう標高の高い山に行く元気は有りませんので無理をしない山裾歩きを時々続けて行けたらと思っています。
▲ 後片付けを済ませて 大文字山山頂へ向かって出発です
▲ 遠くにアベノハルカスも見えます ▲ 菱形基線側点
大文字山の頂上広場で記念撮影をしました。お決まりの「デンの記撮影」も忘れません。 山頂(466m)からは京都市を一望できる良い眺めでした。天気は良いし、空気も良いし、最高の景色です。
頂上は小学校の遠足の子供達で賑わっていたそうですが午後2時を過ぎていましたので下山し静かな山頂でした。京都の町並みがとても綺麗に見えました。大阪のアベノハルカスも見えていました。展望を楽しんだ後いよいよ火床へ向けて下ります。ほんの少しだけアルコールが入っていますので普段の倍以上、気を付けて転倒しないように、石車に乗らぬ様にみんなで注意して火床に到着です。 
▲ 大文字山 「鹿ヶ谷」 三等三角点 ▲大文字山 菱形基線側点
ちょっとお勉強タイムです
大文字山 菱形基線測点
お盆の送り火で有名な大文字山(地形図:京都東北部)にあります。5メートルほど離れたところには三等三角点「鹿ヶ谷」(京都市左京区鹿ヶ谷)もあり京都市街が望めます。点名は「大文字山」で、一辺25センチメートルの八角形コンクリート柱、上面中央には直径3センチメートルで+印のある金属標が埋め込まれ柱石には幅12、高さ6センチメートルの金属プレートに「NO.29 基本 菱形基線測点 建設省国土地理院」と刻字があります。上面に電波(電磁波)測距儀などの観測機器を置き測量を行いました。菱形の各点は大文字山29号のほかに追分30号、花山天文台31号、新山科浄水場32号の4点で「京都菱形基線」が構成されています。どの柱石も地上高さは50~70センチメートル程度です。
京都菱形基線は1969年(昭和44)、翌1970年(昭和45)と1981年(昭和56)の3回、測量が実施されましたが観測年間の辺長差は0~3センチメートルで注目するような地殻変動は認められませんでした。[国土地理院地殻調査部:京都菱形基線測量結果「地震予知連絡会会報」26巻 1981 p255]
追分 菱形基線測点
大津市小関越(地形図:京都東南部)の三等三角点「神出」(大津市神出開町)から尾根伝いに、ところどころ見られる官林境界杭にそって15分程度のところにあります。周囲の展望はありません。点名は「追分」で柱石側面の金属プレートにはNo.30の表示があります。
花山天文台 菱形基線測点
 京都大学花山天文台(地形図:京都東南部)の構内、太陽館前にあります。現在は周囲の建物のほか樹木が茂り見通しはよくありません。点名は「花山」、地上高さ70センチメートルのコンクリート柱で柱石南面の金属プレートには「NO.31 基本 菱形基線測点 建設省国土地理院」が刻字されていました。このプレートの下に、なにかを引っ掛けるような金属が露出しているのに気づきましたが用途はわかりません。
新山科浄水場 菱形基線測点
山科勧修寺にある京都市水道局新山科浄水場(京都東南部)にあります。構内東の小高い竹やぶのなかで事前の許可と職員の案内がなければ菱形基線測点の場所へは立ち入りできません。点名は「浄水場」、地上高さ56センチメートルのコンクリート柱で柱石南面の金属プレートには「NO.32 基本 菱形基線測点 建設省国土地理院」が刻字されています。
▲ 菱形基線側点の有るところ ▲ 大文字山から東大文字の火床まで 35m下っていきます
「Оh wonderful!」と叫びたくなる景色です。ほとんどが外国からの観光客で占領されていました。姫が「ココハニホンデスカ?」と冗談を言うくらい外国の人達ばっかりです。銀閣寺からのコースは小さな子供も簡単に登れるため観光客が大勢登ってきているのだと思います。
火床は79基あるらしく、それらに火をつけると大の文字になるのです。自分達が立っている場所は「大」の字のどのあたりかワイワイガヤガヤ。火床へ行く途中で「火気厳禁」の看板が目に入りました。
(火床周辺は個人所有の山らしい)
火床からの眺めも素晴らしく京都市内が一望できました。大文字山からの展望を楽しんだあとは銀閣寺に向けて下山となります。す。
▲火床からは京都の町が一望できます ▲「大の字」の一番上の火床から 9か所の火床を下れば 大の字の交点 金尾 (かなわ) です
  ▲ ニデック京都タワーは町中の灯台をイメージしています
ニデック京都タワーは"産業・文化・観光の一大センターとして活用し、京都市の伸展に貢献する"ことを目指し建てられたタワー。
59年経った現在も当初の目標は変わらず、更に京都の活性化を導く〝甍(いらか)の波間のまちなかの灯台〟として、これからも多彩な展開をしていきます。
多くの方々がローソクとお考えのようですが間違いです。
京都市街で一番高く、地上100メートルにある展望室からは京都三山に囲まれた古都京都の市街地が360度見渡せます。時間、四季によって様変わりする京都の絶景をお楽しみください。
▲ 今日の火床はほとんどが外人さんでした ▲ 弘法大師堂
▲ 「大の字」の交点 金尾です 火床の石は火力に強い大谷石が使われています  ▲大の字、三画目の払いです 長さ120mあり、火床の数は27箇所です
クリックしていただきますと 「大谷石資料館」 訪問時の動画をご覧いただけます。
 ▲火床から ガーデンミュージアム比叡の展望台が見えました  ▲ 下山に途に就きました 
 ▲千人塚  靖っち・カメラウーマン  ▲JONも疲れたよ
 水浴びをする正ちゃん  行者の森  大文字参道
銀閣寺参道はほとんどが外国からのお客さまでした ▲銀閣寺参道のイチゴ飴お店
銀閣寺の参道も歩行が困難なほど外国の人達に占領されていました。また姫が「ココハニホンデスカ~?」声に出していう程日本人が見当たりません。銀閣寺前からはバスで四条河原町に出て阪急電車で帰路につきました。
ひ め (おわりに)
今回の山行は すき焼きの材料調達の関係で、雨か延期かと悩みウッチーさんには天気図を見て頂きました。悩んだ結果「決行!」と判断して良かったです。最高の秋晴れでした。最近の山行は天候に悩まされることも多く彼岸花もアサギマダラも時期より早かったり、遅かったりではありますが、まぁまぁ楽しめているのではないかと自己満足しています。
「正ちゃんの感想」
昨日は大文字山行き、ありがとうございました。 買い換えた新しい靴が馴染んで無く、足痛で遅れがちになってしまいました。 ジョンさんから 「新しい靴でスニーカーやと? そらアカンわ!」 お叱りを受けました。 スミマセ~ン。
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