2024  
やまたび倶楽部 2024 10月例会
コース予定  10月5日  摩耶山(702m)へ  アサギマダラを追って
摩耶山天上寺にフジバカマの花の咲くころアサギマダラが飛来してくるのだとjunkoちゃんが教えてくれました。去年は何百と飛んでいたというではありませんか!
ならば、行かねばなりませぬなぁ。予定を立てた日が雨となり蝶々も雨宿りしているはずだと日程変更して行ってきました。待ち合わせ場所はJR灘駅です。
まずはアサギマダラの予備知識を入れておきましょう。渡り鳥はよく知られていますが、渡り蝶はあまり聞いたことがありません。渡る距離は2,000キロ超え!オドロキです。
なぜアサギマダラは長距離の渡りをするのでしょうか。秋には気温の低下と共に暖かい南へ移動を開始し、九州や沖縄、八重山諸島や台湾まで海を越えて飛んでいきます。冬の間は、暖かい南の島の洞穴で過ごし、新たな世代の蝶が春から初夏にかけて北上し、本州などの高原地帯に戻ります。季節により渡りをする日本で唯一の蝶がアサギマダラなのです。
旅する蝶・アサギマダラが好む花として有名な秋の七草「フジバカマ」が摩耶山天上寺には沢山咲いていると言うのです。蝶の数え方は「頭」が正解です。一方で、「匹」や「羽」も間違いというわけではありません。  
 灘駅から「坂バス」と言う小さなバスに乗り、摩耶ケーブル下駅に向かいます。途中のバス停から阪急電車利用のjunkoちゃんが乗り込んできました。傾斜のきつい坂道の続く路線を走るので坂バスというのだそうです。運転手さんに聞いたので間違いありません。
 バスを降りて目の前には沢山の人がいました。麻耶ロープウエイを利用する人達で切符売り場には長蛇の列で、最後尾は公園の中にまで伸びていました。臨時便が出るとは言ってますが一体いつになったら乗れるやら・・・。土曜日とあって子供連れの方やアサギマダラ目当ての人達で賑わっていました。
 70歳以上の人には証明書提示すれば乗車券の割引があると言う事でみんなニッコニコ。但し靖ちゃんは証明書の持ち合わせが無いので正規料金を支払いました。
「仲間だから70歳越えてるよ~」と掛け合いましたがダメっていわれました(笑) 硬いこと言わないでよ~
 白い曼珠沙華:ピンクの花もあるようです  ケーブル:彦星です ケーブル:織り姫です
ケーブルに乗り「虹の駅」でロープウエイに乗り換えます。紅葉にはまだ早く神戸空港や震災から立ち直った神戸の町がとてもよく見えていました。狭いケーブルの中ではガイド用のアナウンスが流れているのですがお喋りの声が大きくてほとんど聞こえませんでした。ザンネン!
ケーブルを降りてロープウエイ乗り場まで歩いている間に先を歩くジョンさんが転倒して耳の上を怪我をしているではありませんか、追いついた私達は驚いてしまいました。つまづくようなところは見当たらず、どこで・なぜ・どうして?大した怪我でなくて良かったです。
虹の駅からロープウエイに乗り替え星の駅到着。掬星台には多くの家族連れでにぎわっていました。ケープルに乗るのに時間がかかりましたので既に12時前になっていました。広場の片隅を利用してお弁当を食べることにしました。のどかな風景も、空気も、そよ風も、お弁当も美味しいです。
今日は久しぶりに昼食時のカットを撮影出来ました
   
 2025大阪万博会場工事中です
 摩耶天上寺に向けて歩いていると大きな網を片手にした青年に出合いました。「アサギマダラいましたか?」と聞くと「いるにはいますが・・少ないです」情報ではフジバカマが咲いたと言った情報もあり期待に胸を膨らませて天上寺山門に到着しました。あちらこちらに人だかりがしているところにはきっとアサギマダラがいるのだと思えました。とにかく境内まで行こう。境内にも多くの人達が蝶を求めてやってきています。大きなレンズを構えている人、スマホで動画撮影している人、肉眼で目に焼き付けておく人等マニアの多いのに驚きました。
 
天龍寺に到着しました 
   
人が近づいても大きな声を出しても驚く様子はありません。優雅に羽を広げて飛んでいました。ここまで来た甲斐があるというものです。ススキも秋を感じさせてくれました。山頂はもう秋です。
特徴のある羽をヒラリヒラリとまるで舞扇の様に富んで見せてくれました。おおっ~と言う歓声もどこからともなく聞こえてきます。場所を移動して人が集まっている所へ行くと出合えます。例年ならもつと沢山飛んでいたそうですが充分満足しました。
さて復路もロープウエイとケーブルを利用して帰るか?いやいや我々は山女に山男だ、少しばかりは歩かねばと言うことになり途中の虹の駅まで歩いて下ることにしました。というものの山岳モードでここまで来ているわけではありませんので どっちに行ってよいのか解りません。GPSを出して確認するも定かではなく掬星台まで戻ることにしました。バス停に佇むガードマンのおじさまに聞いたところ詳しく教えてくださいました。「今下っているあの人たちについていけば大丈夫ケーブルの駅にたどり着けます」そう聞いてゴロ石の中を下っていきました。
階段の多い歩きにくい登山道で膝が途中から笑い始めました。度々休憩を取りながら摩耶城の史跡あたりを見物していると歴史好きのおじさんが近寄って来て「5分ばかり私の話を聞いて下さい」と朗々と摩耶城址について語り始めました。急ぐ旅でもないし休憩も兼ねてじっくりとおじさんの話に耳を傾けました。
ケーブルに乗り麓駅から坂バスに乗り JR灘駅前で反省会。店は4時からしか開かないと言うので店の前で座り込み開店するのを待ちました。さて次なる企画はと話合い大文字山や忘年会の打ち合わせを済ませ解散となりました。
ひ め (おわりに)
つい最近まではロープウエイ等使わず歩いて登り歩いて下りるが鉄則でしたが今では身体に負担がかからぬ様に「楽しかった」と言う余韻が持てる山行をしています。メンバーそれぞれが体力の低下を感じており、優先座席利用や高齢者割引を喜んで受けるようになりました。山行には持ち物の中には年齢を証明できるものを携行せねばとおもっております。家にばかり閉じこもっていては老化が進みます。お誘いがあれば喜んで出かけたいと思っています。
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