「廃止まであと2ヶ月!妙見の森ケーブル・リフトで妙見山へ」
阪急電車:川西能勢口駅⇒山下駅乗り換え⇒妙見口駅⇒妙見の森ケーブル:黒川駅⇒ケーブル山上駅 ふれあい広場⇒妙見リフト⇒妙見山
妙見山へ通じる妙見の森ケーブル・リフトは2024年6月に廃止と報道されていましたが12月6日に前倒し廃止となるらしい能勢妙見山(660.1m)。何故か近くて行った記憶が残ってなかった能勢・妙見山。「ならば・・行くとするか!」 
「廃止まであと2ヶ月!妙見の森ケーブル・リフトで妙見山へ」と言われると焦りさえ感じてしまいます。阪急・妙見口駅からは花折街道をひたすら歩いて行きます。「ケーブルに乗らずに歩いて登らんかいっ!」そう言われそうですが歴史あるケーブルに乗らずに廃止は話題性に欠けると思い伏見界隈歩きを変更し能勢・妙見山へ行くことにしました。道すがら紅葉には早かったですがススキの穂が風に揺られて楽しげでした。
妙見口から妙見の森ケーブル:黒川駅までは花折街道を 進んでいきます
『妙見山は奈良時代の行基によって開山されて以来、1200年以上の歴史を持つ仏教の聖地で、北極星を神格化した妙見菩薩信仰からその名が付いたそうです。戦国時代には明智光秀や羽柴秀吉に攻められたこともありましたが、江戸時代以降は日蓮宗の日乾によって真如寺が開かれ、近畿屈指の霊場として今なお多くの信仰を集めています』
阪急川西能勢口駅で能勢電鉄乗り換え、妙見口下車、黒枝豆と栗が売ってあり「帰りに買おう!」と言葉を残し、いきなりの急坂をあえぎながら歩いて約20分でケーブル黒川駅へ向かいます。小学生の課外授業なのか沢山の子供達がケーブルの到着を待っていました。子供達を乗せるための臨時便が出て私達も運よく乗れて先頭の2人掛けの座席に3人ギュギュギュッと縮こまって座り、動画を撮ったり、写真を撮ったり楽しみました。
ケーブルを降りてから、またまたきつい斜面をリフト乗り場まで登っていきます。リフトは標高差87メートル、全長0.6キロを12分かけてゆっくりと結んでおり、地面からの高さもそこまで高くないので、高所恐怖症の人達でも安心して乗ることができます。サクラの頃はとても美しいとjunkoちゃんの説明がありました。ケーブルとリフトを乗り継いで山上駅へ(これが廃止となるには勿体ないなぁ)
 足湯も併設されているケーブル山上駅からは胸を突くような急傾斜で小学生たちの元気な声に励まされて何とか登り切りました。お助け杖の用意もあります。坂を上り切ったところにふれあい広場があり小学生たちは一旦ここで自然鑑賞のお勉強があるらしい。
ここには湧き水もあり、ふれあい広場にはバーベキューテラスもあるので、自然の中でバーベキューを楽しむこともできる様になっています。
ケーブルからリフトへの乗り継ぎの間にある「いろは坂」は 写真で見るよりきつい坂でした
妙見の森ケーブルは平日は10時から17時まで、休日は9時20分から18時まで、いずれも20分間隔で運行しています。お客さんが多い時は増便もあるようですが、水曜日、木曜日は営業していないので注意が必要です。ケーブルに乗ればあっという間の5分でケーブル山上駅に到着いたします。(しかしこれも12月3日までしか運航していません)。
リフトの距離は思った以上に長く防寒着がいるなぁと感じました。戦前はリフトが結んでいる区間にもケーブルカーが走っていたそうですが、戦時中に不要不急線として撤去され、1960年にリフトとして復活した様です。開業から60年以上が経過し、他の施設とともに老朽化が進んでいることが、廃止の理由に挙げられています。リフトの搬器は146台、背面には番号が振られていて、10台ごとにイラストが違うそうです。

リフトを降りて、まずは水分補給だと東屋に腰を下ろした途端に雨・・・あれまぁ! しかし数分で止み下山迄雨に遭うことはありませんでした。
途中に「→三角点」の看板を見つけデンの記撮影をするために矢印に誘導されて660.1mの山頂に到着しました。
グルグルと境内を散策していると星の形をした立派な建物がありました。妙見の森がある妙見山は北極星信仰の聖地だそうです。霊場としての長い歴史を持ち、ハイキングでも人気な妙見山。廃止の決まったケーブルとリフトに別れを告げに行って見てはいかがでしょうか。 
広場に出ると本瀧寺・妙見奥の院の敷地となっており両側には立派な神馬のオブジェが立っていました。馬は昔の武士が活動するのに大切な乗り物であったことから、刀を振りかざして鎧(よろい)を身につけ武士の姿をした妙見大菩薩様に乗っていただきたいと奉納したものだそうです。 
 
 参拝客が少ないのか かつて使われていた大きな建物も 朽ち果てる寸前のようです 
帰りは上杉尾根を歩いて下ろうという話をしながら駐車場へと向かいます あまり乗り気でないjunko。徒歩で下る気満々に話すジョン。境内から鳥居をくぐってケーブルへの道と上杉尾根の分岐が来たときジョンはケーブル方面に歩をむけます。上杉尾根のほうへ歩を進めるjunkoさん。
「そっちちがうよ、上杉尾根はこっちやで」「ケーブルに行くねんで」とジョン。
少しほっとしたjunkoさん。みんな揃ってケーブルを目指しました。
ケーブルを降りたら花折街道をゆっくりと 下っていきます
帰り道に黒枝豆と小さな柿を購入しjunkoちゃんに1個差し上げて残りはジョンが持ち帰りました。junkoちゃんの食べた柿は甘く、ジョンさんの食べた柿は「くちびるの裏と歯茎の間に渋がびっちり」・・渋柿だった様です。やはり日頃の行いの悪さかなあ? (知らんけど~大笑)
里山歩きは地域での農産物を見たり買ったりするのも楽しみのひとつです。次の例会では何が楽しめるかが楽しみです。
廃止まではあと2カ月、ウオーキングの会では決して乗る事は無かったのですが今回は記念と言うこともありケーブル・リフトを楽しむ小さな旅となりました。
(おわりに)
当初予定していた伏見界隈ウオークは体調不良の人が多く、予約していた伏見のガイドさんもキャンセルし元気な者だけで妙見の森ケーブル・リフトに別れを告げに行ってきました。
過去に何度となく訪れているのですが記憶に薄く、今回ケーブルとリフトが運行終了と聞き訪れてみました。利用者が少ないために終了かと思いましたが設備の老朽化が主たる目的の様子で「廃止」を決めたそうです。当初は2024年6月末日と発表。お別れの桜吹雪が見られると思っていましたが急きょ12月3日で営業終了となり慌てました。
●Junkoちゃん
今日もありがとうございました。パラット雨がふりましたが、木の葉の舞うリフトも暑さもなく快適でした。12月3日に運行終了のケーブルとリフトも名残り惜しいのかお客さんで賑わってましたよ(誰の思いも一緒やね)
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