「季節限定イタドリ姫参上~!」
近鉄:大阪上本町駅~桜井駅~(奈良交通多武峰線バスで)~談山神社~(多武峰街道を歩いて虎杖を探します)~談山神社一の鳥居~近鉄:桜井駅
「焼き餅と串コンニャクをご馳走するからイタドリ採り一緒に行こうなぁ!」毎年この時期になると騙し文句付きで恒例となったイタドリウオークに今年も行ってきました。場所は言わずと知れた桜井市にある談山神社界隈です。靖ちゃんは直前になって急用が発生し残念ながら欠席となり3人で出掛けてまいりました。
桜井市多武峰(とうのみね)の神社。神仏分離以前は寺院であり、多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)と言ったそうです。中大兄皇子と中臣鎌足は、多武峰に登り「大化改新」の談合を行ったことから、後にこの山を談山、談所ヶ森と呼び、現在の談山神社社号の起こりとなったと言われています。談山神社のシンボル的存在、木造十三重塔(重要文化財)は世界唯一のもの。本殿(重要文化財)をはじめ、神仏混淆時代の名残を残す朱塗りの華麗な社殿は、徳川家康が日光東照宮の手本にしたほど。紅葉の名所としても有名で、照り映える紅葉と十三重塔は美しい。 しかし・・・一度も中に入ったことはありません。(笑)
特急火の鳥賢島行きが八木駅で追い越していきます……「おかたん あんな電車乗りたい」
桜井駅南口に向かう途中でリュックを背負った人達がやたら多く「こりゃ大変や、バスに乗り切れないかも知れないわ」と足早に追い越して行ってみると「大和ウオーキング協会」のノボリバタが立っていました。ウオーキング協会のイベントだったみたいで、バスに乗る人達では無かったみたいです(良かったわぁ)
姫は車窓から目を離さず外の様子をじっと見つめています。イタドリの状態を探しているみたいです。バスの乗客たちは途中で下車してそれぞれの目的地に向かって行きました。終点の談山神社に到着時にはわずかの人しか残っていませんでした。
花ももの花 ▼先ずは参道にあるお店によって  参詣道の美しい景色
まずは焼き餅を買うためにバス停の前にある お店の中へ(ここの餅・・毎年小さくなっている感じがするぅぅぅ) サクラは終わっていましたがハナモモが美しく咲いていて満開でした。
焼き餅を頬張った後は談山神社の門前にあるお店に移動して串コンニャクを注文といつものパターンです。今回は店の中に入り熱いお茶のサービスもありました。お土産に焼きしょうがや奈良漬を買って次へ進みます。店の人が「お参りに来られたのですか?」と、聞くのですが「いいえ、ここのとち餅が食べたくてバス停から下ってきました……」まさかイタドリだけ採りに来たとも言えず言葉を濁して出発しました。
「淡海公十三重塔」の看板に釣られて行って見ることにしました。ここには藤原鎌足の二男である淡海公が祀られているのだそうです。 
談山神社の石灯籠 淡海公十三重の塔をへの参道
何度多武峰を訪れたことでしょう 初めて淡海公十三重の塔に参拝しました ……立派!。
天気も良く最高の虎杖摘み日和です
さあ頑張って虎杖採りましょう
談山神社東大門 イタドリ 板取 虎杖 スカンポ
高くて届かない場所は見逃さずに秘密兵器(高枝バサミの様な物)と火バサミをコンビにして使います。これがまた面白いのなんの・・・笑いが止まりません。
ジョンが秘密兵器を使用し、姫が火バサミを使ってカットしたイタドリをつまみ、junkoちゃんが袋に収納と役割分担も堂に入ったものです。こんなにイタドリ採りが楽しかったのかと思う程笑いました。 
談山神社東大門と多武峰街道に架かる屋形橋 
途中で休憩してはイタドリをリュックの中に仕舞い、また歩いては袋を一杯にします。何度か繰り返しているうちにリュックも満杯になってきました。
イタドリ文化は高知県人と愛媛県人の一部だけらしいですが大阪でも流行っていますよ。(私達が流行らしたのかもね)
滝のあたりで11時を過ぎたので日当たりの良い場所を見つけてランチタイムにしました。
幼友達にも自慢げにイタドリの写真を送ると負けじと先方からもイタドリとワラビの写真が送られてきました。
「 破不動 」さんです。群馬県から来たと言う中年男性と出会い歴史街道を歩いているのだと説明してくれました。
ジェンヌさんしっかり持ってね オイラ今68キロです ジェンヌさんの 倍ほどあるなあ……オイラが落ちても離さないでね一緒に落ちよ 離すわあ
 下居停留所でバスに乗れると思いきやい50分待ちだって……ゼンマイ巻いて桜井まで歩くぞ……  多武峰街道筋には石仏が沢山
バス停が見えてきました。もうイタドリは要りません、持てません、リュックに入りません。
バスの時刻をみると50分先までバスが来ないことがわかりました。「50分あれば桜井の駅に到着するよなぁ」と、歩くことを苦としない連中に付き桜井駅まで歩くことにしました。背中はズッシリと重たいのですがイタドリだとこれまた重たいと感じないから不思議です。
多武峰街道の談山神社一の大鳥居の前でゼンマイが切れてしまいました …もう動かないわ…ゼンマイ仕掛けはいかんなあ
 私達は歴史には目もくれずひたすら駅に向かって歩き続けました。Junkoちゃんが、やや遅れ気味となりジョンが「ゼンマイが切れたのかぁ?」と励ましながら長い道のりを歩き続けました。ゼンマイが切れたのはオイラの方だい。やっぱ年だなあ。(junkoちゃんの遅れた理由は花山椒を見つけて摘んだり、写真を撮ったりしていたからだって)
多武峰街道には往時を思わせるような建物が残っていました
やっとゴールです。何と23,466歩14.0km歩いたことになります。よく歩いたよね。談山神社から桜井駅まで歩いたのはこれで4回目です。また桜井駅から談山神社まで2回歩いていますので多武峰街道に来た回数の2分の1は歩いていますね。
おっ桜井駅の一信号手前で乗るべきバスがやってきました。下居バス停から桜井駅南口間のバス代は340円ですので回転饅頭3個ぶん浮いたということでしょうか。
バス50分待ちを利用してバス停で皮剥きすればよかったなぁ(後の祭り~!)次回からそうしようね。
帰宅後、ひたすら皮剥き作業です。Junkoちゃんは「乾してから」皮を剥いたらとてもスムーズだと教えてくれました。(次回から私もやってみることにします)
 終わりに
いつも一緒に付き合って頂ける仲間達に深く感謝申し上げます。イタドリは私にとって幼き頃の母との故郷の大切な思い出なんです。「たかがイタドリ、されどイタドリ」なんです。途中で出会ったオバサンが料理方法をjunkoちゃんに聞いていましたがそんなに簡単にイタドリ見つけられないですよ~真似できないと思いますよ~うちらはベテランだからね。