3月定例会 京都宇治
京阪宇治駅~亀石~天ヶ瀬ダム~志津川集落~朝日山観音堂~大吉山展望台~宇治上神社~宇治神社~京阪宇治駅…
…淀駅~淀城址~河津桜~京阪淀駅
▲ 京阪宇治駅に午前9時集合です 
▲ 宇治川沿いの道を歩きます
すっかり春の装いとなりました。3月の例会は京阪宇治駅午前9時集合です。今回のリーダーは靖ちゃんです。みんなで挨拶を済ませ京阪宇治駅を出て宇治川に沿って進んでいくと宇治神社の鳥居が見えてきました。赤い観流橋を渡ると興聖寺の山門がありました。資料によるとこのあたりに宇治川の亀石があるらしいのですが見落としたかと思っていたところ「亀石」と言う小さな看板が目に入りました。「どこや?どこや?」 
 ▲ 亀 石  ▲ ジョウビタキ♀  ▲ 天ヶ瀬橋
そう言われればこれか?という亀石らしき岩を見つけました。宇治川の亀石は、 宇治川にある亀のような形をした大きい石で豊臣秀吉が伏見城に宇治川の水を引き込むためのカムフラージュのために置いたなどといわれており、宇治川の第一の名石といわれているそうです。姫が確認するため河原に降りて行きました。それらしい石にまたがり竜宮城へ行く気分を味わった様です(よぉ遊ぶのぉ~) 
    ▲ 天ヶ瀬橋  
亀石を見てしばらく行くと天ヶ瀬橋の吊り橋を渡りました。両岸のアンカーを結ぶ太いワイヤーロープで支えられた天ヶ瀬吊り橋は、幅2メートルほどあり、欄干や歩道部はすべて木製で、吊り橋としてはまれに見る和風感が漂っていました。この地の人達は「渡るための橋」というよりは、「佇むにふさわしい橋」と自慢するのも納得がいきます。 
眼下に流れる宇治川は、日頃は穏やかに流れていますが、天ヶ瀬ダムの放水時には、たちまち迫力満点の流れとなり、表情を激変させるのだそうです。万葉集には、「ちはや人 宇治川波を 清みかも 旅行く人の 立ちかてにする」 という詩があります。宇治川の川波があまりに清いからなのか、旅人が立ち去りかねているという意味だそうです。
 ▲ 天ヶ瀬発電所  ▲ 天ヶ瀬ダムアーチ
ところがここでアクシデント勃発です。天ヶ瀬ダムへの道は「通行禁止」となっていたのです。車だけ通行禁止で歩行者は行けるんじゃないかと警備員に尋ねたら歩行者も駄目とのことで交渉もしてみましたが・・天ケ瀬ダムへ行くのは諦めました。 
 それならばと言うことで此処から志津川方面に舵を切り、朝日山(標高124m)と仏徳山(大吉山)に方向転換することにしました。登山道には、木漏れ日がさしていて快適です。何時間歩いても疲れ知らずの道でした。「えっ~!もうミツバツツジが咲いてるよ~!」季節を間違えたのでしょうか5月に咲くツツジがもう満開です。
 ▲ 詩人:ユン・トンジュの碑 ▲ ウメとミツバツツジ ▲ 志津川の常夜燈
▲ 朝日山観音堂
▲ 朝日山頂上広場で昼食です
 朝日山には「朝日山観世音菩薩」と書いた建物があり地元の人達で管理されていました。建物の中には野鳥のエサ用にヒマワリの種が10円で売っていたらしいのですが気が付きませんでした。(ザンネン)
朝日山は宇治市にある標高124メートルの山で、山頂には、 応神天皇 皇子 菟道稚郎子 の諸説ある葬地の一つです。
「ふもとをば 宇治の川霧 たちこめて 雲居に見ゆる 朝日山かな」  藤原公実(新古今和歌集) 
山頂は広くて休憩処が沢山用意されており、ここでお弁当を食べることにしました。標高は低いのですが地元の人達に親しんでもらっている山だと言うことがわかります。ひとりのおじさんが野鳥に手乗りでエサをあげていました。そばの木にはペットボトルで造った餌箱が吊るしてありヤマガラが飛んできてはエサを持って行く姿が愛らしいです。おじさんにピーナツを貰い、私も手の平にエサを乗せじっと待っているとどこからともなく飛んできては手に乗っかって餌を取りに来ました。そんな癒しの時間を、なが~く費やしやっと下山体制に入ることにしました。名残惜しいです。
 ▲ 朝日山頂上広場でヤマガラに遊んでもらいました
 ▲ ヤマガラ   ▲ エナガ (淀城址で撮影)  ▲ジョウビタキ♂ (淀城址で撮影)
次に向かう山は標高131mの仏徳山(大吉山とも言う)に向かうのですがどこから行くのかちょっと迷いました。毎日登ってると言う男性に尋ねると親切に教えてくれました 
 ▲ 仏徳山へ  ▲ 仏徳山への道標  ▲ 大吉山展望台から見た宇治の町
 ▲ 大吉山展望台から見た宇治の町
 仏徳山(大吉山)には展望台の東屋もありハイカーの人達で賑わっていました。朝日山でピーナツをくれたおじさん達もランチタイムを楽しんでいました「さっきはピーナツありがとう!」と声をかけ展望台からは平等院や宇治川が一望でき、その景色を眺めていれば達成感はひとしおです。山は標高ばかり求めるものではありませんね。い~い天気です。野鳥のさえずりを聞き、木漏れ日を感じながら下山体制に入りました。
▲下山道
 ▲ 宇治上神社
    ▲ 宇治神社  
九十九折の道を下るとさわらびの道に合流しました。途中に宇治上神社の赤い鳥居が見えてきましたので立ち寄りお参りしました。宇治神社もありみどころいっぱいです。末多武利神社を過ぎ直進すると京阪宇治駅にゴールです。ゴールの時間を見るとまだ午後2時過ぎで靖ちゃんリーダーが「淀の河津桜を見に行こう」との提案に一同異議な~し! 
▲ 京阪宇治駅 ▲ 本日のリーダー靖子さんに ご挨拶
京阪電車の淀駅で途中下車して淀城跡を散策、傍らで咲くはずのソメイヨシノは開花直前でした。河津桜のノボリバタに誘われるように進んでいくとひとりのおじいさんが「サッパリや!もう終わってる」と私達に話しかけてきました。今から見に行こうかという時に出鼻をくじかれた思いでしたが人の流れは河津桜方面に進んでいるので私達も行ってみました。

ちょっと遅かったかな・・・そんな気はしましたが葉桜もまた乙なものです(ちと負け惜しみ)ここにもメジロ軍団が飛んできていて楽しませてくれました。外国の観光客が多いのには驚きました。どこで情報を仕入れてきているのでしょうか、不思議です。この日の歩行距離は15.4km。平均年齢75歳越えにしてはよく歩いたものです。アッパレ~!
 ▲ 淀の河津桜のぼり  ▲ 淀城址  ▲ 常夜燈  ▲ 常夜灯石彫の階段
▲ 淀城址と淀の河津さくら
 終わりに
「山は標高が高くないと山ではない、山はきつくないと山ではない」と体力のある若かりし頃はむずかしい岩場の山ばかり好んで登っていましたが体力低下とともに「低い山にも良さがある」と考えを改めました。新発見をした気分です。もう若い人と一緒に登ることは出来ませんがこれからは疲労感がなく、余裕で登れる山を探して楽しみたいと思っています。リーダーを分担することで新分野の発見もあり楽しみが増します。