Mr.ダビツトソンと行く「金剛山(標高1125m)」
近鉄・富田林駅~金剛バス千早線~水越峠行~ダイヤモンドトレイル~一ノ鳥居 〜 山頂広場~下山・伏見峠〜ロープウエイ前バス停
  いままで低山のトレーニングや岩場通過のトレーニングを重ねてきたため今回は大阪府で一番高い山を目指す事にしました。2月も半ば過ぎているため凍結もなかろうと思って企画しました。用心のため軽アイゼンは携行します。 
『金剛山は奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境目にある山です。かつては高間山・高天山(たかまやま)や葛城嶺(かづらきのみね)といわれていたそうで、金剛山地の主峰であります。標高は1,125メートル。最高地点は葛木岳で御所市の葛木神社の本殿の裏にあるのですが、神域となっており立ち入ることはできないため、国見城跡の広場が山頂扱いされています。他に湧出岳(ゆうしゅつだけ)1,112m、大日岳1,094mのピークがあります。大阪府の最高地点(1,053メートル)がこの山の中腹にあり、その旨の標識が掲出されています。(三角点は湧出岳に設置)
  金剛山には、他の山ではあまりみられない珍しい登山回数の記録システムがあります。回数カードを購入すれば、登山毎に山頂で回数スタンプを捺印してもらえます。登山回数100回以上の金剛錬成会員(金剛山を敬仰して登拝を励行し、健全なる精神と身体を錬成する会)には毎年5月3日に表彰式が行われています。2005年4月現在で最高記録者は1万回の金剛登山回数が記録されているそうです。(毎日登山しても25年以上の年月が必要)以前は1日に複数回捺印してもらえ、1日(24時間)で17回往復の記録がありますが現在は1日1回となっています。健康登山・回数登山の山としても有名で朝の出勤前や、仕事が終わってから毎日登山に来る人も多いそうです。
▲ 富田林駅前発のバスは満員  水越峠の東屋で ▲ 雨天装備を着用 
富田林駅8時20分発の水越峠行きのバスは登山者で満席です。天気もあまり良くないのにやはり人気の山を物語っている様に思いました。途中からバスがワイパーを回し始めるとバスの中で雨具やスパッツを付ける人もいましたが私達は少し様子をみてから準備することにしました。 
▲ この日は祝日とあって子供連れも多いです   ▲ ガンドガコバ林道を登っていきます 
▲ 金剛水で休憩です
▲ 金剛水を過ぎるとカヤンボでガンドガコバ林道に別れを告げて旧パノラマ台を目指します
終点の水越峠を降りるとダイヤモンドトレイルの看板がありそこからが登山道となります。入ってすぐの所に東屋がありその中で雨具を装着することにしました。なだらかな登り坂をウオーミングアップ状態で登り、金剛の水場で小休止。バスで一緒だった人達の姿はもう見えなくなってしまいました。カヤンボの分岐点に到着です。カヤンボの分岐点にある道標に従って左に曲がり橋を渡ります。休憩できる小屋がありますが通過しました。ここから金剛山・葛木神社まで3.0kmの距離だと看板にありました。
▲ 疲れたなあ  旧パノラマ台で
カヤンボの分岐点から先は、私の嫌いな階段が出現で喘ぎながら標高を稼いでいきました。トップを歩いたり疲れたら交代してもらったりと変化を付けながら何とか「金剛山・葛木神社まで2.7km 水越峠まで2.3km」の看板までやってきました。半分の地点に立っていることが確認出来ると元気回復です。粉雪が私達についてきます。

次の道標は「金剛山・葛木神社まで2.4km 水越峠まで2.6km」とあり、頂上へ近づいてことになります。(えーっまだあれから300mしか登ってないのぉ?)こんなこと考え始めたら疲れている証拠です。次の道標「金剛山・葛木神社まで2.0km 水越峠まで3.0km」という道標を過ぎると、道が左右に分かれます。分かれ道を過ぎた辺りから町石が道の傍らに立っています、この町石は昔から金剛山登山者の往来を見つめ続けてきたのでしょう。
▲ 上に上がるほどに雪は少し増えてきました 
▲ 一の鳥居に到着です 
 ▲ 仁王杉 ▲ 宝篋印塔  ▲ 福 石 
大和葛城山が見える休憩所がありましたが粉雪がまっているため視界も悪く、またまた長い木の階段を登っていきました。「ダイヤモンドトレール」の道の傍らに現れました。15年前、大勢の仲間達とダイヤモンドトレイルを歩いたなぁ。あの頃は若かったなぁ~

長い木の階段を登りきると平坦な道になり下りの人達の足元を見るとアイゼンを付けています。下山時には私達もアイゼンを付けようと話して、まずは金剛山最高点(標高1125m)の葛城神社にお参りしました。沢山の人で賑わっています。
▼ 神域へと入っていきます
▲ 金剛山最高峰
金剛山の中心場所にある店先のテーブルと椅子を見つけランチタイムです。雪の中でのおにぎりは冷たくて硬くなるため本日はサンドイツチと暖かいコーヒーです。ジョンがいち早く店先に揺らぐ「おでん」の旗を見つけ「おでん・おでん・おでんが食べたい~」と言い出しました。おでんと温かいコーヒーで寒さをしのげたようです(またお昼の写真撮り忘れた・・・ザンネン)

お昼を済ませて下山用意です。アイゼン装着なんですが姫がモタモタしています。12本爪のワンタッチアイゼンばかり使っているので6本爪アイゼンが上手く装着出来ません。ポッチーから借りて来たアイゼンはワンタツチなので簡単に装着できたみたいで寒さの中、長い時間待たせてしまいました(ゴメンナサイ)
▲ 展望台:この辺りが大阪府の最高点と言われています
下山コースは金剛山ロープウェイの近道と書かれた「金剛山遊歩道」を金剛山ロープウェイに向かって歩きます。途中の公園で若い女性が手の平に野鳥を乗せて遊んでいました。ジョンが見逃すはずがありません。リュックをおろし、しばし見物していたのですが私のポケットの中にカシュナッツが入っていたのを思い出して手の平に乗せて「おいで~おいで~」と野鳥を誘いました。おもしろいほどやってきます。ついばんでは飛び立ち仲間達にエサをくれる婆さんがいることを合図したのか沢山の野鳥が入れ替わり立ち代わり手の平に舞い降りてきました。可愛かったです。楽しいひとときでした。
▲ ちはや園地ピクニック広場
▲ コガラ ▲ ヤマガラ
小鳥たちと遊んだあとは伏見峠に向けて下りて行きます。アイゼンは途中で外して快適に標高を下げて行くのですが急斜面が続き、みるみる足がパンパンに張って行くのがわかりました。滑らぬ様に注意しながらロープウエイ前バス停でゴールです。
 ▲ 伏見林道側の無名滝  ▲ 千早のトチノキ
▲ 伏見林道は急な坂でしたが何とか下りてきました
▲ お母さんと子供たちも元気に下りて来ました
 駐車場まで下りてきました ▲ ロープウエイ前バス停 ▲ 近鉄電車から見たPLの塔
到着した途端に南海バスが入ってきました。ラッキーです。靴の泥を落としたりトイレにいくのがやっとというぐらいのタイミングでバスに乗ることができました。河内長野駅からも準急がやってきてアクセスの良さは百点満点でした。次回はMr.ダビツトソンさんが大阪を離れるので「お別れ登山」となります。
●姫の反省点
下山はアイゼンを装着することにしましたが何故か私がモタモタしてしまいました。いつもは12本前爪使用のため6本アイゼンに慣れてなかったのです(言い訳にはなりません)座学でいかに時間をかけずに雪の中で装着するか学んだはずです。これから6本爪アイゼンを購入しようとするならば「ワンタッチ式」をお勧めします。そしてスパッツは後ろファスナーでなく、前ファスナー式をお勧めします。雨の中も雪の中も時短で装着する道具が好ましいのです。
 ●終わりに
(終わりに)
人気の山「金剛山」を案内することができてホッとしています。またまたお昼の風景写真を撮り忘れました(😢)ライブカメラと山頂の記念撮影をしようと話してたのにアイゼンでモタモタしていて話だけで終わったことを申し訳なく思っています「撮影用にもう一度行きますか?」と言うも同行者からは同意が得られませんでした」・・残念!というより案内不足でゴメンナサイ!