Mrダビッドソンと行く
阪急:池田駅~(阪急バス)~東畑~石澄ノ滝~六個山~ハート広場~山神八大龍王祠~野口英世像~箕面の滝~阪急:箕面駅
 午前8時50分、2023年初顔合わせのため新年のご挨拶を互いに交わしバス停へと向かいました。
最初に訪れる石澄ノ滝はあまり知られておらず箕面の滝の陰に隠れて、ひっそりと流れていると言った感じがします。
阪急・池田駅から井口堂行きのバスに乗車し東畑バス停で下車。東畑の交差点から閑静な住宅街の急な上り坂を「階段も嫌いやけどこんな急坂も嫌いやなぁ」と早くも愚痴りながら登山道の入口に到着しました。人っ子ひとり歩いていません。ストックを出していざっ!出発です。
住宅街を抜けたあと林道に入っていくと原型をとどめない廃屋がいくつもあり昔はどんな集落であったのかと不思議な思いがしました。一心寺と言う寺に行く途中ここらで休憩する茶店などがあったのかも知れません。立派な石垣も残っていました。廃屋の続く周辺は夏休みの子供達の肝試しに最適です(笑) 
しばらく行くと、今にも朽ちて落ちそうな丸太がかかっていました。勿論迂回です。こんなところで落下して怪我をしたくありません。岩場が続き残置ロープもかかっていますが木の枝が支点となっており力を加えると折れてしまいそうでした。それでも危険個所ではバランスを取るためにだけ利用しました。 
石澄ノ滝
何度か沢を渡って行くと石澄ノ滝に辿り着きました。二体のお不動尊を従えた石澄ノ滝は登山口から約30分ほどで到着できる秘境感のある神秘的な落差25mの滝です。しかし水量はいまいちです。姫は滝の手前でスタンバイ(あまりに少ない水量をみて行く気が失せた様です) 
石澄ノ滝から少し引き返し六個山に行く急な登りを見上げました。「この道で合ってるよね?」道標も何もありません。踏み跡と赤いテープが目印です。かなりの急登ではありますが土の感触と杉の大木の間をどんどん登っていきました。振り返ると生駒山やアベノハルカスなどが肉眼でよく見えていました。
朝の寒さはどこへやら、寒さ知らずのポカポカ陽気となりダウンを脱ぎ衣類調整をしました。休憩のあと、頂上目指して登っていくと、わずかな距離で六個山の頂上に到着です。前回訪れた時は沢山の人達がお弁当を広げていましたが今回は時間もまだ11時と早いため貸し切り状態です。まずは六個山(ろっかやま )の三角点にご挨拶です。
六個山は、大阪府箕面市に位置する標高395.8mの山です。北摂山系に属し、二等三角点名は「松尾山(まつおやま)」です。とても広い山頂でテーブルと丸太の椅子を見つけて早目のランチタイムです。風もなく天気もよく最高の山行となりました。(いつもの事ですが・・お弁当タイムの写真撮り忘れました~)
午後からのコースは野口英世像をめがけて下山し箕面の大滝見物をすることにしました。紅葉時期を外れているので人もまばらだろうと想像しながら、とんでもなくきつい斜面を尻餅つかないように気を付けながら下って行きました。林道に出たところで可愛い園児達に出会いました。
30cm程の枯れ木を突きながら歩いている園児はイチビリなんでしょうが滑稽に感じました。
箕面のお山コースに入り、どちらに行けば近道なのか思案していると2人連れの若者に出会いました。「道標には地図と同じ番号が示されており便利ですよ」と親切に地図をくれました。頂いた地図を片手に握りしめ、笑う膝に辛抱しろと語り掛け、やっと野口英世の像までたどり着きました。何故ここにこんな立派な像があるのか不思議です。
野口英世像から滝道に出ると箕面の滝までは1.6km、箕面駅までも1.6kmと書いています。時期外れなのに人の多いのに驚きました。滝周辺には観光客がいっぱいです。紅葉時期でなくても滝見物だけでも充分迫力がありました。
『アフリカで黄熱病の研究中、自らも感染して殉職するまで数多くの伝染病を研究し、医学に貢献した世界の医聖野口英世。15年間のアメリカ留学から一時帰国の際、待ちわびていた母を連れ箕面に立ち寄り、老いた母を慰めました。この話に感動した料亭「琴の家」の関係者であった南川光枝さんが自らの財産を投じ、また、箕面にゆかりのある人からの浄財を受け、野口英世の生前の偉業と、崇高な人格を讃え昭和30年(1955)11月に建立したものです』  
唐人戻り岩
箕面大滝です
帰る途中でモミジの天婦羅を買って食べようと決めていましたので揚げたての店を見つけて試食用を買いました。「名物に旨いもん無し」というのでみんなでひとくちだけ食べてみました。なるほど・・・少しだけしか買わなくて良かったです(笑)でも箕面に来たらモミジの天婦羅も食べたよと話のネタには出来るはずです。 
昆虫館あたりまで降りて来たら人が木の枝を見上げてざわついていました。何と、何と箕面名物のサルが一匹、二匹、三匹と枝から枝に飛び移っていました。ラッキーです。駅に近い場所でサルと出合えるなんて何と運の良いことでしょう!ずーっと見ていたかったのですがサルたちが去って行ってしまったのです。もっと見ていたかったなぁ~。
箕面温泉行きのエレベーターを見上げながら笹川良一氏の「我が母への賛歌」の像の前でダビツトソンさんに親孝行をして貰うための記念撮影を強要しました。
 「母背負い 宮のきざはし かぞえても かぞえつくせぬ 母の恩愛」   阪急・箕面駅に到着です。今日もよくあるきました。(21316歩 12.7km)
 終わりに
大阪名物を取り入れようとして色々考えたコースが六個山から箕面の滝コースでした。紅葉の頃なら感動も大きかったと思いますが大阪の地を離れた時、箕面の滝・モミジの天婦羅等の話を思い出して頂ければと思っています。まだまだ大阪らしい場所も沢山あると思いますが主たるは山歩きの基礎を積み上げることにあります。いつかアルプスを目指すとき岩場歩き、急坂の息遣いなどが役立つと信じています。