2019 世界遺産登録
応神天皇陵古墳を中心に見どころを欲張ってまわるコース & 2022納山会
百舌鳥・古市エリアに密集して築造された古墳は、同時代に営まれたものでありながら、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳という4つの標準化された形、および20mから500m近くという著しく多様な規模差を含んでいます。古墳は、世界各地の墳墓にしばしば見られるような棺・室に盛土・積石しただけのものではありません。それは、葬送儀礼の舞台としてデザインされ、葺石と埴輪で装飾され、幾何学を伴う高度な建築計画と技術をもって築造された、ユニークな建築的到達点なのです。
奈良・大阪に古墳が多いようなイメージがあるのは宮内庁が管轄する皇族の古墳が多いからだと言われています。
2022年の最終回。ポッチーも参加出来るコースをとの配慮で行先は古市古墳群のウオーキングです。歩き終えたら梅田に戻り「納山会」を開催します。12月担当はジョンさんです。
午前9時30分、近鉄電車・土師ノ里(あまり聞いたことないね)で集合です。ところがアクシデント発生!靖ちゃん利用の京阪電車が事故のため運休となったとの情報が流れてきました。
「集合時間に間に合わない~どうしよう!」悲痛なラインが何度もきました。幸いにご主人様がJRの駅まで乗せてくれるとの事で一安心。1時間遅れの靖ちゃんを土師の里駅で待つことにしました。世界遺産の駅だけのことはあって立派なベンチや展示物があり退屈することはありませんでした。待っている間に古墳には「前方後円墳」「帆立貝形墳」「円墳」「方墳」の4種類あると言うことを学びました。午前10時20分全員が合流いざ出発です。
古墳とは、今から1400~1750年ほど前に沢山作られた土をもり上げてつくった墳丘を持つお墓のことです。古墳には、その当時の権力者や、その一族が眠っています。前回歩いた堺市にある仁徳天皇陵古墳は、日本で一番大きい、前方後円墳という形の古墳です。中には石室と呼ばれる死者を納める部屋があり、墳丘や堤の上には埴輪と呼ばれる焼き物が並んでいます。
古市古墳群は大阪府羽曳野市から藤井寺市に広がります。 前方後円墳33基 (現存22)、円墳34基 (現存7)、方墳52基 (現存17)、墳形不明8基 (現存1)で、計127基 (現存47基)が現存しているそうです。古市はまさに古墳中心の町と言っても過言ではありません。
コースは「A・雄略天皇陵古墳から白鳥陵古墳までの健脚コース」「B・応神天皇陵古墳を中心に見どころを欲張ってまわるクイックコース」「C・ビューポイントをめぐる古市古墳群撮っておきコース」があり私達は「B・応神天皇陵古墳を中心に見どころを欲張ってまわるクイックコース」を選びました。だって・・欲張りだもんね。 
 まずは允恭(いんぎょう)天皇陵古墳から参ります。第19代の天皇で5世紀に存在した大和の大王です。
允恭天皇天皇陵古墳
允恭天皇天皇陵古墳から宮の南塚古墳へ向かいます
宮の南塚古墳 允恭天皇天皇陵古墳の後円部にある説明板
唐櫃山古墳 唐櫃山古墳はこの看板に隠れてしまうほど小さな古墳です 
 
 さまざまな形の古墳   鍋塚山古墳
  鍋塚山古墳の上で休憩です
 鍋塚山古墳から仲姫命陵古墳に向けて歩きます
 公園になっている古墳もあり落ち葉を踏みしめながら遠く二上山や葛城山を眺めることができました。春には菜の花と桜、秋にはコスモスが咲き誇る草花園もあるらしいです。堀の周りには住宅街があり静かな佇まいをみせていました。道幅が狭く車が通るたびに隅っこに避けなければなりませんが運転席からは深々と頭を下げて通過してくれて気持ちの良い町並みでした。
 仲姫命陵古墳
古室山古墳に登りました
 赤面山古墳  大鳥塚古墳です此処にも登ってみました 
 大鳥塚古墳からこの車道を渡ったら応神天皇陵古墳です
 鍋塚古墳、仲姫命陵古墳、古室山古墳とめぐって行きわずかな時間で応神天皇陵古墳に辿り着きました。仁徳天皇陵古墳につぐ全国第2位の規模で墳丘長425m、古墳の盛り土の体積では全国一の巨大古墳です。墳丘は3段築成で濠と堤を二重にめぐらせています。出土した埴輪の特徴から5世紀前半の築造と考えられているそうです。
 応神天皇陵古墳
大水川の畔にある東屋で昼食です……パンの人、おにぎりの人……納山会のためお腹は空かしておきました
 町の真ん中に東屋の様な休憩場所がありお昼タイムにしました。風は冷たく長居は出来ませんがテーブルと椅子があり落ち着いたお昼休みとなりました。午後からはコーナンでトイレを借りてから出発です。この地方は「いちじく」が有名らしくきれいに剪定された「いちじく」の枝がズラリと並んでいました。大阪随一の生産量を誇る、羽曳野市の特産品である「いちじく」を栽培している地域らしいです。残念ながら旬ではないため購入することは出来ませんでしたが好物の人にはたまらない「いちじくロード」でした。
応神天皇陵古墳外壕外堤を歩きます
イチジク畑 八角部屋大阪宿舎 バナナ
東山古墳 野中古墳
墓山古墳
墓山古墳から向墓山古墳へ向かいます
 
向墓山古墳 
誉田白鳥埴輪製作遺跡 誉田白鳥埴輪製作遺跡 西馬塚古墳
西馬塚古墳 近鉄南大阪線:古市駅に無事ゴールです
西馬塚古墳を最後に見て午後2時に近鉄電車・古市駅に到着です。梅田のがんこ寿司を4時に予約をしており途中で3時に変更して貰いました。乾杯のあとは1年間を振り返り楽しかったこと、反省せねばならない事などを語り合いました。何と言っても芋峠の藪漕ぎは話題のトップでした。2023年のコースをみんなで出し合い一本締めでお開きとしました。  
 
 
この夜の大阪市庁舎前のイルミネーションです (撮影者:長尾靖子さん)
   おわりに
体力は落ちたとは言え、年代に見合った山行をしてきたつもりです。メンバーが楽しく安全に歩けることを念頭に置き2023年も里山歩きを続けたいと思っています。
コースはひとり2コースを担当し、みんなで楽しく運営していくことにしました。安全登山を1年間ありがとうございました。新年もよろしくお願いいたします。