ダビットソンと行く…須磨アルプス&納山会
須磨浦公園 ⇒旗振山⇒鉄拐山⇒高倉山⇒栂尾山-横尾山⇒馬の背⇒東山⇒禅昌寺登山口⇒
神戸市営西神・山手線山陽電鉄・妙法寺から三宮 ⇒阪急三宮駅から大阪梅田駅
須磨浦公園駅に到着です
Mr.ダビットソンと行く 須磨アルプス&納山会
2022年いよいよ最後の山行となりました。無事ゴールしたら1年間の締めくくりとして「納山会」をすることにしています。お店を予約していますので、さぞかし足が速く進むことでしょうね。
阪神電車・大阪梅田発午前8時30分の電車に乗れば須磨浦公園まで乗り換えせずに行くことができます。9時24分須磨浦公園到着です。本日はロープウエイを利用するため鉢伏山頂はスルーします。このコースは六甲山全縦走を限りなく歩くことになります。
ダビットソンさんと合流し、まずは11月の山行を直前に欠席したことをお詫びいたしました。(欠席は滅多にないこととお許しを乞いました)
駅の近くに平敦盛の菩提があると言うことで参拝をしてから出発することにしました。
『一の谷の軍(いくさ)は、平安時代の末期(1184年3月20日)に摂津国福原および須磨で行われた源平合戦「一の谷の戦い」のことです。源義経の奇襲で平氏は潰走しました。「公達(きんだち)」とは、一般的に上流貴族の子弟・子女に対する呼称。特に平安時代末期には平家の子弟・子女を意味していたそうです。ここでは平敦盛(あつもり/清盛の甥っ子)を指しています。義経の奇襲後、若き平敦盛は逃げ遅れ、源氏の熊谷直実と一騎打ちになりました。敦盛は横笛の名手として知られており、戦場でも名笛「青葉」を身につけ、演奏もしていたそうです(若き平敦盛は横笛の名手)直実は敦盛を組み伏せ、首を取ろうと敦盛の顔を見ると、彼は息子と同じ年頃の美しい若武者でした。ためらう直実でしたが、泣く泣く敦盛を討ち取ったそうです。そこには「青葉の笛」が。「ああ、嵐の戦場で聞こえていたのは、この笛の音だったのか」直実は無情を悟り、後に出家して高野山に登りました』
敦盛塚石造五輪塔 青葉の笛の碑
https://www.youtube.com/watch?v=FMwjw6zfbVQ
 youtube音楽で倍賞千恵子さんが歌っておられます
須磨アルプスへ出発の前に敦盛塚石造五輪塔に参拝しました
歴史を感じながらスタートです。今回はロープウエイを利用しました。そのため鉢伏山はスルーし、わずかな時間で旗振山(253m)に到着です。ここには旗振茶屋があり散歩コースの登山者で賑わっていました。ここからは須磨海岸、神戸空港、明石海峡大橋を見渡すことができます。旗振山周辺は東西に見通しが利き、17世紀末の元禄時代から電信が普及する大正初期まで、大阪堂島の米相場を畳1枚ほどの大きな旗を振って伝達する中継点で、それが由来となって旗振山と呼ばれているそうです。
ロープウエイから見た須磨方面
淡路島が見える
旗振茶屋  源義経一の谷の合戦  鵯越の逆落としの地への分岐
鵯越の坂落としの現場、一の谷への分岐辺りを行く
 30分程歩くと鉄拐山(234m)に到着、標高こそ低いですがどれもりっぱな山頂を構えており見晴らしも抜群でとても気持ちが良いです。「エエ道やなぁ」と何度も言うと「そんなにエエ道やったら持って帰りぃ!」と言われるほど癒しの多い登山道でした。ここを走るようにして六甲前縦走参加者たちは駆け抜けていくのかと思うと勿体ない気がしてなりません。私達はゆっくりと小鳥のさえずりに耳を傾け、立ち止まり(本当は休憩してるのですぅ)たっぷり時間を掛けて進みました。
おらが茶屋  ウバメガシは備長炭という良い炭になります
街の中を通り抜けると、再び登山道を歩きます。それからわずか20分ほどで次の山頂である高倉山(205m)に到着です。ここにはりっぱな建物の「おらが茶屋」がありました
不思議なことに山の中に大きな街が出現しました。スーパーもあり、銀行、郵便局もあり驚きの光景です。「静かに通過してください」と看板が掲げてあり早朝の散歩の話声が住民に影響を及ぼさないようにとの看板設置の様です。
高倉の400階段はいつ来ても厳しいなあ
 通称「高倉の魔の400階段」にさしかかりました。見上げるとめまいがしそうなほど急で長い長い階段です。「ベンチがあるところでランチタイムにしようね」と伝えたのに・・・ベンチ通過です。(えーっ?・・・まだ行くの?)その後を追うように喘ぎながら、休憩しながら、ローリングステップを踏みながら「ほんまに魔の階段やなぁ」と愚痴りながら、何度も見上げて溜息ばかりついていました。

「高倉の魔の400階段」の真ん中あたりで、ようやくランチタイムの場所を見つけ日当たりを探してお弁当を広げました。青い空と美味しい空気をおかずにしながら時々吹く風に弁当をひっくり返されないように気を付けながら少し長めの休憩を取りました。
高倉の400階段の途中で昼食です……背中の荷物を軽くしてから頑張って登ろう
昼食後は軽くなったリュックに足取りも軽く、残りの階段を登りきりました。いつ利用しても辛くて長い階段です。次の山頂である栂尾山(274m)に到着しました。展望台からは展望良好!明石海峡もくっきりと見えていて素晴らしい景色です。「高倉の魔の400階段」を登り切ったご褒美なのでしょうか。(これだから山は止められないね!)
  栂尾山展望台からの明石大橋です
 栂尾山から途中で出会う人がチラホラ、山頂をいくつ超えるのでしょうか。たかだか300m級の低山ですがアップダウンは半端じゃありません。間もなく横尾山(345m)に到着です。
横尾山の三角点です 此処からは須磨アルプスの馬の背に向けて下っていきます。
本日のメインでもある須磨アルプスが近づいてきました。芦屋のピラーロックよりも岩場で胸がわくわくしてきました。心配なのは強風です。馬の背あたりで強風が吹くと落っこちてしまいます。そんな心配をしていたらやっぱり馬の背あたりでビュービューと風が泣いています。「風が一瞬止まった時に進みましょう!」としゃがんで耐風姿勢を取り、風が弱くなるのを待ちました。無理をして進んで怪我をしては大変です。アルプスで何度もこわい思いを体験していますので慎重に通過しました。「もう少し距離があるといいのになぁ!」というと「往復すればいいだろう?」と言われましたが、そんな問題ではありません。
この素晴らしい景色をもっと長く味わいたいと申し上げているのですぞっ!
須磨アルプスの雄姿をお楽しみいただけましたでしょうか  
東山から妙法寺登山口へ下ります 妙法寺登山口です 地下鉄:妙法寺口駅です  
名残惜しいですが須磨アルプスともお別れをして最後の山頂である東山(253m)に到着です。あとはクールダウンしながら妙法寺駅に向けて歩いていきました。ダビットソンさんが「膝が笑い始めました」とおっしゃるので私達への慰めの言葉かと思ったりしましたが(笑)素直に受け止め「私達の膝は大笑いしてます」

途中でジョンがよろけて、その次はバトンを渡されたように姫が前につんのめりましたが立て直しが効き転倒に繋がることはありませんでした。(やれやれ~)

ゴールの後は梅田に戻り「納山会」です。予約しておいた店に鎮座し美味しいお酒を飲みながら1年を振り返り、未来の山行を語り合いました。外に出るとクリスマスイヴらしく大勢の人込みに閉口・・私達はやっぱり山の静けさが似合ってるなぁ。コロナ感染を意識し息を殺して足早に雑踏の中を潜り抜けそれぞれの自宅へと消えていきました。

「よいお年をお迎えください」
姫の体験した・3大強風 
八ヶ岳・硫黄岳の強風 ②八ヶ岳・根石岳-東天狗での強風 ③北海道・利尻岳で強風を避けてビバーグ
「姫の三大強風体験」
第1位「ケルンにハグ」風速20mの硫黄岳で強風に飛ばされそうになり思わずケルンを抱きかかえ「一歩も動けません!」と叫んだことを思い出します。

第2位「根石岳から東天狗岳に向かう途中」強風で有名な根石岳で、これ以上前進するとふっ飛ばされると判断し撤退しました。登山家の野口健さんとバッタリ出会ったのもこの場所です。

第3位「利尻岳で初ビバーグ」強風で、あと一息で山頂と言うところで命の危険を感じて撤退し登山道で初ビバーグ。初めてツエルトを被り眠れぬ夜を過ごしました。
のちに「百名山達成」の山として再び登ることになりました。
終わりに
あっという間に1年が終わりました。2021年に「星のブランコ」「芦屋ロックガーデンからピラーロック」2022年には「中山寺奥之院」「河内飯盛山」「芦屋から城山・岩梯子」「芦屋地獄谷&A懸垂岩」「宝塚アルプス」「須磨アルプス」と関西の岩場の多い山を選んで登りました。これで名高い山々に行っても装備をしっかり整えて、心配なく楽しんで頂けるのではないでしょうか。今回使わなかった雨具や防寒着などは山の天候が急変した時に役立ちます。常にリュックの中には「非常食(チョコや飴)雨具、防寒着等を入れておいて頂きたいと思います。