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京都・仁和寺 御室八十八個所巡礼 
 11月例会担当は靖ちゃんです。たまには山登りではなく心穏やかに仁和寺の紅葉を楽しもうとの靖ちゃんリーダーの企画です。比叡山に続く祈りのコースとなりました。
午前9時30分JR山陰本線花園駅集合です。メンバー全員勢ぞろいです。
▲ 御室駅 ▲ 仁和寺
『仁和寺の御室八十八ヶ所霊場は、1827年当時は、四国八十八ヶ所への巡拝が困難であった為、時の仁和寺29世門跡済仁法親王の御本願により四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋め、その上にお堂を建てたのが御室八十八ヶ所霊場の始まりと言われております。京都でできる一日お遍路として多くの人達がお参りに訪れているそうです。仁和寺の裏・成就山の約3kmにわたる山道に、お堂(札所)が点在し、それぞれのご本尊・弘法大師をお祀りしております。参拝道は自然があふれ、小鳥のさえずりや、四季の草花を楽しむことが出来ます。また途中、眼下に広がる京都市内の眺めは素晴らしく、晴れた日には遠く伏見まで望むことができるそうです』 
 ▲第一番  ▲第二番  ▲第三番
 ▲第四番  ▲第五番 ▲ 第六番
▲ 第七番 ▲ 第八番 ▲ 第九番
 前日の雨で落ち葉のジュウタンの上を歩くことになりましたが、まだまだ美しい紅葉が残っていました。京都と言うだけで美しく感じます(個人の感想で~す・・・笑)
四国八十八ヶ所の巡拝が一度にして出来るありがたさから多くの参拝者が訪れるそうですがこの日は2人連れのご婦人と、遠足中の4歳児の団体に出会っただけで静かな山行となりました。
 ポッチーには「平地歩きだし距離も少ないから行こうよ!」と誘ったものの何となんと立派な山歩きではありませんか。今なら引き返せると言うと場所で判断することにしましたが仲間の励ましもあり、ゆっくりではありますがみんなと同じコースを進むことになりました。「人生何事も諦めたらアカン! 
▲ 第十番  ▲第十一番 ▲ 第十二番
 ▲第十三番  ▲第十四番 ▲ 第十五番
▲ 第十六番  ▲第十七番 ▲ 第二十番
 前日の雨で洗い落とされたのか遠くの山も紅葉もとても綺麗でした。お堂には四国八十八ヶ所の寺の名前が刻まれており一番から順番にお参りして進みます。(熱心に手を合わせお賽銭をいれたのは靖ちゃんだけ・・笑)

 途中でポッチーにシュリンゲを掛けフォローしていると子供達の声がしました。小さな子供達の遠足の様です「シュリンゲを外してっ!」ポッチーが4歳児の姿に急に元気を取り戻しました。「こんにちはっ!」子供達の足元を見ると草履履きの子もいました。きっといつもこコースを歩いているんだろうなと思うくらい元気に山道を歩いて行きました。「なんさいなの?」と聞くと「4さ~い!」と元気な声が返ってきました。
「おばちゃんはなんさい?」と聞かれなくてホッとしています(おばちゃんじゃなくおばあちゃんかぁ?) 
  ▲第二十一番 ▲ 第二十二番  ▲ 第二十三番
 ▲ 第二十三番横から見た京都市内・乙訓方面の景色
▲ 第 三十一番 ▲ 第 三十二番
▲ 第 三十三番 ▲ 第 三十五番
  ▲ 第 三十六番 ▲ 第 三十七番
 半分登った44ケ所目のお堂付近でお弁当を広げました。46ケ所目あたりが成就山頂上(236m)で見晴らしも良く「ここまで来て弁当広げたかったね」と少し残念でした。眼下に広がる京都市内の眺めは素晴らしかったです。山頂に立った後は下り道だろうと思っていましたがクネクネと曲がりながら登ったり下ったりと「進路」の看板が無ければお堂に辿り着けないほど複雑な道でした。 
▲ 第 四十一番
▲  第 三十六番あたりの紅葉 ▲第 四十五番 
  ▲第五十二番   ▲第五十三番
▲途中で会った 元気な4歳児たち ▲第 五十八番
▲  第 七十番 ▲  第 七十一番 ▲  第 七十三番
▲第 七十番 ▲第 八十六番 ▲第 八十七番
 ブルーシートを被ったお堂もいくつかありましたが 第七十一番1ケ所だけお堂が崩壊して朽ちており(靖ちゃんの言うには去年来た時には崩れてなかったとか)修繕するのも大変だろうなあと思ったりしました。
 なかには鎖を使って登らねばならない場所もあり、なかなか面白いコースでした。八十八ケ所目のお堂は立派で「御室八十八ケ所目結願所」となっており、傍らに弘法大師像が立っていました。
 御室八十八個所結願所・大窪寺
 
しばらく紅葉鑑賞をして秋に別れを告げることができました。
来年も美しい紅葉に出合えるといいね。春も良いかも知れません。元気でいればまた訪れることができるでしょう。 
 仁和寺の西門から入ると沢山の人出に驚きました。山の中はほとんど人に出合うことが無かったのですが、ここではすれ違いに肩が触れるほどの混雑ぶりでした。しばし五重塔を見上げながら悠久の古都の晩秋を感じることが出来ました。
四条河原町行きのバスに乗りました。またこのバスが無茶苦茶混雑していました。1日フリーパスなる券を購入してあちこち観光している人が多かった様です。乗るのも、降りるのも時間がかかって運転手さんが苦労をしておられました。観光地ならではの光景です。
混雑にも関わらずみんな「席取り名人」で悠々と座ってらっしゃいましたよ。りっぱ~!やまたび倶楽部きっての「席取り名人」姫が終点まで立っていたって?嘘でしょう。

四条河原町駅で靖ちゃんとはお別れして私達は阪急電車に乗りアッと言う間に梅田に到着。
次回の例会の約束をしてそれぞれが家路へと急ぎました。時間的には午後4時と早いのに日暮れが早いためとても遅い時間の様に思えてなりません。
 (最後に)   
 ほんまもんの四国八十八ヶ所を廻るには時間も体力も費用もかかります。仁和寺の御室八十八ヶ所霊場は1日で廻りご利益を頂くと言うほんまもんを廻った人達に申し訳ない気もしますが熊野古道の遙拝所にもあるように行きたくても行けない人のために用意した弘法大使の心の大きさかもしれません。無神論者の私でさえ「御室八十八ケ所目結願所」に辿り着いたときは神々しい気持ちになりました。新しい年を迎えるための心の整理の付く良いコースだったと思います。