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謂わば死後…ちゃうちゃう…岩梯子(いわばしご)です |
我が倶楽部の掟「はじめて岩場通過はロープで確保」と決めています。岩場も空いていたので大切な人を守るためロープを出すことにしました。多分ジョンの頭の中には、しばらくロープ操作をしていない私を試す目的もあったと思います。パートナーチェックを受けベルトの緩さを指摘されました。「痩せたんかなぁ?」そんな冗談を交わしながら緊張をほぐしました。ロープをエイト結びでカラビナに掛けスワミベルトにセット、いざ登攀開始です。いつ登ってもワクワクドキドキします。足の置き場、手の置き場を慎重に確認しながら支点位置に到着しました。自己ビレイを取り、ロープアップをして半マストでダビットソンさんを引き上げます。一度テンションがかかりましたがその後はビレイが間に合わないほどにスムーズに登ってこられました。(これならロープ不要だったね)
私達がビレイ中に登山者が4人ほど私の操作をじっと見ていました。「そっか~ロープを持ってくればいいんやな」「おばちゃん連中は時間かかるからなぁ」と仲間内でヒソヒソと話しておられました。この日は下見の様子で本番にはきっとロープで安全確保されることでしょう。(陰の声・・おばちゃん連中が時間かかるつて失礼な話だわっ!) |
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岩梯子を登り終えると、次に待ち構えるのが「新・七衛門嵓(しんしちえもんくら)」。ここはリュックを背負ったままでは通過できません。リュックを背負ったまま通過すると岩にリュックが引っかかってしまいます。リュックを下ろして穴の向こうに置いてから、自分自身を穴に突っ込み通り抜けるのです。次にジョンのリュックとカメラ、その次にMr.ダビットソンさんのリュックを持ち上げて愉快な穴潜りを楽しみました。(昔ここでリュックを勢いよく投げすぎて落としたことあるなぁ。。。笑)。振り返って穴蔵を見ると「あんな形でよく止まっているなぁ!」・・・平成7年1月17日阪神大震災でくずれた後の形が現在の姿なので「新」が付いていました。 |
「七右衛門伝説」
『昔、七右衛門と呼ぶ純真な若者が世をすねて酒酔享楽の末、盗みを覚え有馬へ向かう山越えの行商人を襲い続けた。元来、荒地山には石の宝殿に祭る権現様が住んでいて悪事を働くものを連れ込むと伝わっていた。七右衛門はこの岩穴で頭をくじかれて、たたり死にしたという』 |