2022.09.13
有馬温泉太閤橋~虫地獄~魚屋道東屋~一軒茶屋休憩所~七曲り~雨ヶ峠~風吹岩~高座ノ滝~阪急芦屋川駅
 「有馬越えは辛すぎるのでもうこのコースを歩くのは止そう!」そう決めていました。日本百名山制覇時によく利用していた芦屋から有馬への過酷なコースをどうした事かまた歩く羽目になってしまいました。最後に訪れたのは2016年、南アルプスへのトレーニングの時だったと思います。その時の山行記録です。
 https://hime8kin.net/2016sankokiroku/0602arimagoe.html 
  ちなみに6年前のコースタイムは阪急・芦屋川駅から一軒茶屋 まで4時間、有馬まで1時間20分の合計5時間20分でした。今回の逆コースは有馬から一軒茶屋まで3時間下りゴールの滝の茶屋まで4時間の合計7時間かかっています。
1週間前に藪漕ぎで足を痛めており、やっと痛みが取れたと言うのに(取れたから行くのだっ!)無茶な姫の企画でした。
  「なぁ、なぁ芦屋から有馬は辛いから有馬から芦屋への逆コース歩いてみない?坂も少なくて楽だと思うよ」と提案すると師匠から「いいですよ~」とあっさりOKがでました。
 近所の諸葛孔明さんが2ケ月間の山小屋生活を終えて帰還されましたので情報収集も兼ねてお誘いしたところ家事を済ませて後から追いつくということで途中で合流することにしました。
太閤橋公園 名湯・金の湯 有馬らしいマンホールの蓋
  宝塚駅午前9時02分発の有馬行のバスに乗り約1時間揺られ有馬温泉に到着しました。既に10時を過ぎています。有馬温泉の町の中を通り登山口の虫地獄を出発したのが10時20分の歩き始めです。
 
虫地獄です魚屋道の有馬側出発点です  魚屋道は歩きやすい道です
 魚屋道を通る風も爽やかです 魚屋道の東屋で諸葛孔明さんを待ちます
 一軒茶屋までの登りは覚悟していたもののハァハァと吐く息は荒く「ロープウエイに乗りた~い」と言う始末です。諸葛孔明さんには多分途中の東屋あたりで追いつかれるはずです。彼はカモシカの様な長い足と若さと言う武器を持ち超高速で歩いても平気なんです。案の定、東屋で長めの休憩を取っていたら見覚えのある姿が現れました。「おひさしぶり」「お帰りなさい」と挨拶を交わし、しばし山談義に花を咲かせました。山小屋の仕事の過酷さ、遭難者の救助など2ケ月間の出来事を聞くことができました。「そろそろ行こか」と頂上手前の一軒茶屋に向けて登り開始です。 
炭屋道への分岐です コーメイさんと合流できました
魚屋道は一軒茶屋までの間に3か所のう回路が設けて有りました
一軒茶屋の広場には立派な休憩施設が出来上がっていました 
 逆コースのため下山者とはほとんど出会いません。「迂回路」が3度も出現し崩落した登山道が無残でした。もう修復は困難で迂回路が新しい登山道となるのでしょう。頂上付近には1時頃到着しました。驚いたのは立派なトイレが新設されており、屋根付きの休憩場所も出来ていました。雨風が凌げそうです。かなり費用をかけて作っています。
食事も終えて午後の出発です
 ランチタイムを取りいよいよ下りコースに入りました。芦屋からスタートすればここら辺が一番辛くて疲労度が大きい箇所です。案の定、青息吐息の人たちが「あと何分ですか?」と聞いて来られます。「あと5分程ですよ」と励ましたら「あと5分って・・下りタイムやよなぁ」と仲間とヒソヒソ。「下りタイムちゃいますよ~登りで正味5分ガンバツテ!」いい加減な情報ではなく、より正確な情報を教えてあげるのが親切と言うものです。「もうちょっとです」とか「歩いてたら着きますよ」とか疲れ切っている登山者に、そのような声を掛けるのはやめましょう。
下りの七曲の間に2箇所のう回路が設置されていました 
七曲を過ぎ本庄橋跡まで降りてきました 
  下り始めると、なるほど逆コースは楽だねとおもったのは雨ケ峠あたりでだと思います。疲れているのか、度々あとどのくらいかと聞かれましたが丁寧に正確な情報を伝えました。高校生らしい少年と出合いました。「あと何分くらいですか?」と聞くので「何分と言う次元ではなくまだ1時間以上登らないといけないよ」と言うと「えーーーーっ」と驚いていました。「途中でストック代わりになる棒切れを拾って歩くと楽よ」と言うと「はぁい」と去って行きました。
 それから何度も休憩を取りながら雨ケ峠への長い登りが到来しました。「アレレ登りがあるじゃないのぉ」と姫の声。
山だもん、下りと言えどもアップダウンはあるはずです。見覚えのある風吹き岩の通過は午後4時になっていました。真新しい看板や高座谷コースには難所と思われるところには鎖も取り付けられておりました(誰が取り付けたんだろうか?)
滝の茶屋16時48分、阪急・芦屋川駅までまだ20分はかかりました。反省会をする予定でしたが思わぬ時間がかかり、後日改めることにして解散し阪急電車、JRとそれぞれの帰路につきました。 
みんなの感想
 ●JON
お疲れ様でした。オイラの体も疲れた疲れた。山はもう無理ーって言ってるのに誘わないデー
山はもう限界です。歩けません。10月の大菩薩嶺を最後にしした方がよさそうです。
高齢者の山岳事故が多いのは年齢を無視して単独行で登山するからだと思います。
 ●諸葛孔明さん
楽しいハイキングになりました。ありがとうございました。体感的には、有馬発の方が登りは楽なんですが、芦屋に向かう下りには何度かの登り返しがあるので、メンタルやられますよね。気温が高いのも大変でしたしね。また、どこか登られる時はお誘いくださいませ!
 
 
終わりに
●ひ め
 
あれほど辛いからもう有馬越えはしないと決めていたのですが、どこでどう勘違いしたのか反対コースなら楽ちんだろうと・・・(笑)ところがドッコイ風吹き岩あたりから前を歩く二人との距離が出始めました。35,023歩17.5kmよく歩いたものです。
 今朝ジョンと出会うなり
「どうして有馬越えをすると考えたの?」
「足の速い諸葛孔明さんと歩くことにしたの?」 と聞かれました。
 その答えは風吹岩辺りから解ってきました。
疲れが出てくる 速さについていけない 年を考えるのを忘れていました。
阪急芦屋駅に着いたときは、ここで電車に乗るわ
阪神電車まで歩けない。散々でしたヨ