2022.07.25
JR名塩駅~旧福知山線武庫川沿い~トンネル~鉄橋~桜広場(昼食)~JR武田尾駅
「福知山線・廃線跡ウオーク」は何度も訪れた事のあるコースです。何度訪れても季節が違えば楽しみ満載のコースなのです。「またかっ!」と言わずに季節を変えれば、新しい発見があるはずです。今回はアクシデント付きの愉快なウオークとなりました。
「トンネルの悲しい話」
武田尾に抜ける最後のトンネルは六号トンネルと呼ばれ、そこから武田尾に向かって右手に防護壁が現れます。防護壁には小さなトンネルがあり過去に過酷な労働に従事した朝鮮人の若者が氷結したダイナマイトを乾かす為ここで焚火をしていた所突然爆発して数人が非業の死を遂げた場所。木之元地蔵まで遺体を泣きながら運んだそうです。
午前10時、西宮名塩駅に集合し昼食用のランチ用の食材を調達するためにスーパーに入りました。あれれ?junkoちゃんの登山靴がお腹を空かしてパクパクと口を開けています。経年劣化到来みたいです。標高の高い山の上でなくて良かったわと言いつつ輪ゴムと荷造り紐を貰い応急処置をしていざ出発です。
食材はそれぞれのリュックに分配しミンミンゼミの合唱を聞きながら廃線ウオークの入口へと進んで行きました。ランチ場所はアルコールが入るのでゴールに近い武田尾駅のそばの桜の園広場と決めています。
▲駅中で買い物中にパックリ ▲エスカレーターで地上に上がります ▲JR名塩駅の正面入り口
▲パックリの応急処置 ▲廃線敷への案内標識 ▲甲子園球場をあしらったマンホール
▲此処を下れば廃線敷です ▲ 武庫川渓谷の流れ
▲旧福知山線の廃線敷です ここでちょっと一休み……もうここで休憩ですか?
▲鉄橋の跡です
▲わー、トンネルだトンネルだ ▲トンネル入り口で2度目の休憩 ▲イチゴのシャーベット
 武庫川渓谷がスタートなのですが早くも暑さに負けそうなポッチーの息が荒くなってしまいました。「あっいい物があるわ!」とjunkoちゃんがイチゴのシャーベットを出してくれました。おいちぃ~!個人の感想ではありません。みんなの感想です(笑)
 馴染みの景色を見ながら川の流れを聞きながら最初のトンネルの入り口で休憩です。距離も短いし休憩すればランチタイムが延びて行くだけで椅子があれば座り、噴き出る汗をぬぐいながらかなりゆっくりのペースで進みました。
コース内には6つのトンネルや3つの橋などの鉄道遺構が当時とほとんど変わらぬ姿で残っております。トンネル内は昼間でも自分の足下も見えないほどの暗闇となるので懐中電灯を持参して出発です。(正ちゃんは懐中電灯忘れました)
▲最初のトンネルです ▲入り口から中を見たところ ▲中から入り口を見ました
トンネル手前でライトを忘れた事に気付いた正ちゃん。前回は熊野古道の「丸山千枚田の虫送り」で貰った提灯を持ってきたのに今日は暗闇を歩くこととなりました。ライトを持っていても足元が危なかしくストックを携行してこなかったことを後悔しました。「やっぱりストックいるなぁ」
しばらく歩いているとトンネルの中で誰かが転倒した音がしました。トンネルの中は枕木が完全に撤去されておらず残っており敷き詰められた砂利で足を取られた様子です。「だあれ?」と聞きましたが返事がありません。自己申告もないため大したことはなかろうと気にせず前進。冷房の効いたトンネルの中は出たくないほど涼しいです。ほとんど人に会うことはありませんでした。コロナ禍なのか暑さの精なのかわかりません。
▲どなたーここで転んで左の肘に擦り傷したのん?
▲何度目かは知りませんがパックリ靴の修理風景
▲武庫川渓谷最長の橋梁です ▲ダイナマイト爆発の有ったところ
5つ目のトンネルを抜けたところに「桜の園」があります。多くの人たちがここでランチタイムとする場所です。春はサクラが咲き、秋は紅葉で染まる広場です。いつもなら沢山の人がいて場所を探すのに苦労するのですが本日は貸し切り状態の様です。でっかい岩をテーブルにして購入した食材を並べました。トンネルの中で転倒した人も判明しました。肘に泥を付け擦り傷を負っています(笑)
まずはビールでかんぱ〜い!楽しい会話に花が咲き、あんなに沢山買ったのに食料はペロリと綺麗に片付きました。体調不良でお休みのジョンさんへの土産も預かりました。ふと気が付くと誰もいなかった広場には沢山の家族連れが思い思いの場所で弁当を広げていました。私達がゴールと決めた武田尾駅方面から来た人達が多かったみたいです。 武田尾周辺には公衆トイレも新設されて、とても綺麗になっていました。食堂もありました。
 武田尾駅では電車を待つ間「ダルマさん転んだ」状態で、椅子から崩れ落ちる酔っ払いひとり「昼間に飲む酒は酔いの周りがはやい~」とか何とか 言いながら地面にへたり込んでしまいました。(大笑)パックリ靴も何とかもったし良かった良かった。
 8月の例会はお休みです。9月の担当は正ちゃんだよと告げ、コース設定や日程などの企画をお願いしました。宝塚駅でひとり、伊丹でひとり、海老江で2人と途中下車。京橋下車の靖ちゃんひとり残してそれぞれ帰路へと消えていきました。
終わりに
目をつぶっていても歩けるほど何度も歩いているコースなのですが夏場のトンネルの中は涼しくて飽きることはありません。最近は出発点で食材を買い、ゴール近くの広場での宴会が定番となってしまいました。猛暑の中ではとても愉快な企画だと思っています。コロナ禍でじっと家に閉じこもっていたらコロナ以外の病気になってしまいそうです。炎天下を避け木立の傘を利用し、爽やかな風を浴びながら歩いてみるのも老化防止になるのではないでしょうか。他人のアクシデントは密の味がしてとても愉快でした。