JR中山寺駅・阪急電車 中山観音駅夫婦岩~中山寺奥の院~ 清荒神清澄寺~阪急電車 清荒神駅
やまたび倶楽部の恒例となった「初歩きは中山さんから」のスタートがコロナ感染拡大の影響で少し遅くなってしまいました。やはり初歩きは中山さんからでないと前に進めない気がします。2022年もコロナに負けず元気に歩きたいです。中山最高峰は、たかだか標高478mの山ではありますが、かの有名な中山寺を登山口に持ち、清荒神をゴールに持つ人気コースです。
JR中山寺駅前の馬上太子像:海老江駅利用組は此処から阪急電車中山観音駅まで歩きます
午前9時、阪急・中山観音駅で集合しです
立派な山門です いつお参りしても登山の格好で入山することに引け目を感じます 
中山寺は聖徳太子が建立した日本最初の観音霊場で安産祈願の霊場として皇室、源頼朝など武家、庶民より深く信仰を集めました。豊臣秀吉が祈願して豊臣秀頼を授かったとされています。また、幕末には中山一位局が明治天皇を出産する時に、安産祈願して無事出産したことから、日本唯一の明治天皇勅願所となり、安産の寺として全国に知られています。山麓にある中山寺奥之院には厄神明王がまつられ、本堂脇にある湧水は大悲水と呼ばれています』
エスカレータの設置された境内も珍しいのでは無いでしょうか それも2箇所も
中山奥の院のコース案内はjunkoちゃんです。奥の院までゆっくり歩き下山後にランチを楽しむ予定です。「 おくのいん坂」の道標を過ぎ、梅林の中を通過、今回は奥の院直行コースを行くことにしました。中山最高峰、478mとあなどることなかれ・・・なかなかきつい登りが続きます。
あと1か月もすれば梅の花も満開でしょう あっ野鳥がいる!撮影失敗だあ トップはjunkoちゃん
驚いたことに地面には雪が敷き詰められていました。(積もっているとまではいかない)町中より温度が低いことがわかります。ポッチーは金沢旅行の凍結道で転倒してから凍てついた道が苦手の様で今回はお休みです。登山者もチラホラ、奥の院まで毎日通いスタンプを貰う常連の方達が早くも下山してくるのが目立ちました。 
久しぶりの土の感触を登山靴に感じながら正月明けの運動不足の身体を持て余し気味に登っていると早々にジョンが「休憩しようやぁ~」とつぶやきました。「早すぎやないのぉ?」と反対する者は誰もおらず適当な石のザブトンを探して休憩を取りました。分厚く着込んだ防寒着を脱いだり、レーションを口に入れたりと長めの休憩をとりました。
空からは細雪が舞い降りています。しばらくするとボタン雪になり、さっきまで見えていた麓の景色は雪で真っ白になってしまいました。「わぁい~雪だ~雪だ~」と寒さを忘れて(歳も忘れて)はしゃいでいました。 
 夫婦岩東屋から見た この川の河川敷はJONの野鳥撮影のフィールドの一つです   この「オオハム」 はこの川で撮った一枚です
長めの休憩で身体が冷えてきたので「そろそろ出発しようか?」と歩き始めました。
夫婦岩の東屋にたどりつくと数人のハイカーが休憩しており三密をさけて見晴らしの良い場所でしばらく展望を楽しみました。
此処で登山道の岩が緩んでいるのを発見、登山者に危険が及んでは大変思わず叫んでしまいました 「JONあの岩何とかして危ないわ」
JONは老骨に鞭打ちながら岩を隅のほうへ追いやっていました。
このコースも六甲山と同じく無数の踏み跡があり、歩き慣れたjunkoちゃんの誘導で奥の院に到着することができました。参拝客もチラホラいました。新春なのでお札が頂けるらしく靖ちゃんが「ポッチーさんにお土産」と貰ってきてくれました。「このくらいの雪道なら来られたのにね!」とポッチーにビデオメッセージを送り楽しみました。 
 奥の院には「大悲水」と呼ばれる湧水があり、大岩・白鳥石の下から湧出していることから別名「白鳥石の水」とも呼ばれています。「生水で飲用は不可」との立て札がありますが、奥の院へ訪れる参拝者やハイカーはここでのどを潤して行くらしいです。(湧水は、ここが湧出点の湧水のようです)
春の訪れ 新芽です
ひ め 靖っちゃん Jyunkoさん  JON
奥の院を後に清荒神に向けて下山開始です。後ろから賑やかな女性達が下りて来てあまりに耳障りなので私と靖ちゃんは先を譲りました。トップを歩くジョンは騒音から逃れるために速足になり姿が見えなくなってしまいました。分岐が来て「どっちに行ったの~?」と叫ぶくらい前を歩いていた様です。賑やかな女性達は大勢かと思いきや2人連れの女性、おしゃべりはほどほどにしないと転倒しますよっ! 
やがて舗装された車道歩きから再び山中へ入るのですが道標の設置場所が悪く見落としてしまいそうです。反対方向の高い位置に設置されている「清荒神はこちら」の看板に文句を言いながら歩いていると子供会の下見の男性と出会いました「ほんとこの看板の位置は悪いですよね」と会話を交わし、すれ違って行きました。みんな同じこと思ってるんや~。
清荒神の駐車場が見えてきました。この頃になると雪なのか雨なのかわからない空からの贈り物で身体もリュックもかなり濡れています。清荒神沿道の出店も平日のためか閉まっている店が多くありました。 
 清荒神清澄寺さんをお参りした後、奥の方に歩いていくとお賽銭をお預かりして持ち帰っても良い場所があります。「荒神影向の榊」と言い、荒神様が姿を現したと伝えられる場所だそうです。 この荒神影向の榊の柵の中に手を入れて掴んだお賽銭を財布に入れておくとお金に不自由しないそうです。そして翌年に倍返しとして賽銭を投げ入れるのが習わしだそうです。
清荒神でゴールの後は沿道にある洒落た店でランチを頂きました。狭い店内なのでカウンターとテーブル席に分かれてジョンは念願のビーフランチを私達3人はハンバーグランチを頂きました。 2022年、幸先の良いスタートとなりました。「今年も安全で仲良く楽しい山行を楽しみましょう!」
 
 終わりに
コロナ(オミクロン株)の感染が拡大し、なかなか予定が組めませんでしたがやっと2月をまたがずに1月行事として初歩きを実現することができました。八ヶ岳連峰などで遭難事故もあり報道では必ずと言ってよいほど「高齢者」の表示があります。では高齢者は山に行ってはいけないのか?そうではありません。体力に見合った山を選ぶことが大切です。トレーニングと万全な装備が大切です。仲間が言いました「今までは雪が降ったと聞くとスノーシュー下げてどこへでも出かけてたよね」そう・・・私達は高齢者であることを自覚し救助隊の皆様にお世話にならない山歩きに方向転換したのです。雪山の思い出は「ハチキン姫」のホームページからご覧ください。ハチキン姫のおうち (hime8kin.net)