この日のコース   高倉台6丁目バス停➡高倉の400階段➡栂尾山(274m)➡横尾山(312m)➡馬の背➡東山(253m)➡板宿駅ゴール
熊野古道を一緒に歩いたウッチー会長が病気回復したと聞き久々にウッチー会長のお膝元の須磨アルプスで再会することにしました。2019年1月に熊野・速玉神社にゴールして以来ですのでじつに2年ぶりです。(コロナで自粛生活もあり闘病もありで無理もありません)4㎏も減量されて、かなりスリムになっておられましたがとてもお元気そうで安心しました。
 山陽電鉄・須磨sumaarupusu駅から妙法寺行きのバスに乗り高倉台6丁目で下車するとウッチー会長が待っていてくれました。「やあやあ!」と簡単な挨拶ではありましたが2年間の空白を埋める熱い想いが込められていました。
高倉台6丁目バス停 電柱の右側に通称「高倉の400階段」 階段への水平道
通称「高倉の400階段」 高倉台の街並み 無理をしないようにゆっくり登山です
バス停からわずかな距離で目の前に「魔の階段」が目に入りました。果てしなく天に続いているかと勘違いする程です。通称「高倉の400階段」にさしかかりました。見上げるとめまいがしそうなほど急な上に果てしなく長い長い階段です。前回は400段あるのかないのかと数えましたが、そんな元気はありません。途中で何度も、何度も休憩しながら、次の山頂である栂尾山(274m)を目指しました。
苦しい「高倉の400階段」を登ると樹木のトンネルが日差しをカットしてくれ、時折吹いてくれる心地良い風に救われました。
(苦あれば楽ありとはこのことなり~)
わずかな時間で栂尾山山頂に到着しました。立派な展望台があるのですが展望台の下にある日影の椅子にドカッと腰を下ろしレーションの塩気の効いたキューリとトマトをにかぶりつきました。よく冷えていて美味しいです(自分で言うな~笑)

近況報告やら、ウッチー会長の闘病生活の話やら30分以上も休憩していたと思います。展望台からは須磨の町並みと海と明石大橋がくっきりと見えていました。お船も浮かんでいます。「そろそろ行こうか」誰が言うでなく長い休憩に出発の合図を出しました。
 栂尾山山頂からのパノラマ画像
登ったり下ったりを繰り返しながら次なるピーク横尾山を目指します。振り返るとどこから見てもマッチ箱の様な町並みと海と明石海峡が美しく見えていました。「最高やねっ!」みんなの体力に合わせてゆっくり歩いていますので疲れは感じられませんでした。
横尾山 山頂 
妙法寺方面の町並み
横尾山(345m)に到着です。ここからの眺めも最高で、ときおり登山者が通過していきました。どこかで昼食を済ませてから核心部の通称「須磨アルプス」の馬の背に挑もうとコースから外れて風通しが良くて須磨アルプスが目に入る場所で弁当を広げました。

弁当を食べていると、ひとりの若者がやってきて私達の前を通過していきました。「ん?その先は崖だよ」と思っていたら「馬の背の道はどこですか?」だって。
私達の姿につられてやってきたみたいです。
さて、さて、昼食を終えて下り始めると本日の主役の須磨アルプスが目に入りました。「おっ来たな!」足取りが急に軽やかになりました。ここを訪れたいためにあの「高倉の400階段」を我慢してきたのです。天気もよく、風もなく最高の馬の背歩きとなりました。何度来ても楽しい場所です。
「何度でも行ったり来たりしたい~」 「ひとりで行って来い、ここで待ってるから」 だとさ。
 怪獣の目と鼻に見える…何だか怖い…とも知らず…鼻に触る姫だあ 
須磨アルプスの核心部です
須磨アルプスの馬の背です…六甲全山縦走の経験者は全てここを通過しています
須磨の街並み 須磨アルプス&横尾山 東山山頂です
 板宿駅はこっちだよ  またまたここで休憩だあ  気持ちは元気…体力もどうにか元気
板宿八幡神社の参道へ下りてきました 駅はもうすぐです
馬の背を通過してしまえば後は東山(253m)を通過してゴールの山陽電鉄・板宿駅に向かうだけとなりました。
もうすぐゴールと言うちょっと手前の休憩場所で「ここで最後の休憩をしよう!」と言うことになり、わずかなアルコールではありましたが気は心のウッチー会長の全快祝いの乾杯をしました。
「山行中のアルコールは御法度だけど、もう駅も見えている場所だしね。いいよねっ?」「いいとも、いいとも、良いアイデアだっ!」

駅前の店は緊急事態宣言中のためアルコールが無くて止む無く反省会なしの解散となりました。
 (最後に)
 緊急事態宣言中ではありましたが「お見舞い・快気祝い」と言う名目で出掛けました。登山中に出会った人は数人で山の中ではマスクを外し美味しい空気を心身に吸い込みました。しばしコロナ禍の世界から脱出した気分です。岳友も闘病生活から卒業し久々の山歩きをとても喜んでおられました。
私は須磨アルプスは大好きなんですが・・・「高倉の400階段」は苦手です。苦手な事を克服しないと喜びに繋がらないと言う教訓の山歩きでもありました。