4月特別例会
4月の特別例会は「季節限定イタドリ姫」の登場です
4月の特別例会は「季節限定イタドリ姫」の登場です。イタドリウオークをぶっ飛ばして次に進めません。これがあるから1年間頑張れるのです。故郷・高知のソウルフードと言っても過言ではありません。(他府県では雑草扱い)

桜井市多武峰(とうのみね)の神社。神仏分離以前は寺院であり、多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)と言ったそうです。中大兄皇子と中臣鎌足は、多武峰に登り「大化改新」の談合を行ったことから、後にこの山を談山、談所ヶ森と呼び、現在の談山神社社号の起こりとなったと言われています。談山神社のシンボル的存在、木造十三重塔(重要文化財)は世界唯一のもの。本殿(重要文化財)をはじめ、神仏混淆時代の名残を残す朱塗りの華麗な社殿は、徳川家康が日光東照宮の手本にしたほど。
紅葉の名所としても有名で、照り映える紅葉と十三重塔は美しい。 しかし・・・一度も中に入ったことはありません。(笑) 
談山神社の参道に着いたら 何はともあれ 草餅と串こんにゃくだあ
バスの車窓から見るイタドリは伸びきっていました。そんなときのお詫びにと「2021しまなみイタドリ」を料理して行きました。まずはバスを下りたら草焼餅を・・・アレレ?茶店が閉まっています。例年ならサクラが咲いているのですが・・・今年は美しい光景にはお目に掛かれませんでした。談山神社に通ずる道には何軒かのお店があり、店先で焼き餅と串コンニャクを売っていました。素通りするはずがありません。私以外はコンニャクを美味しそうに頬張っています~。
店の人に「石舞台に行くのですか?」と聞かれましたが、まさか・・・イタドリだけ採りに来たとは言えず言葉を濁してお決まりのコースへと歩き始めました。
 談山神社の石灯篭  今日の一羽はヒヨドリ君
あった スカンポ 何処でも採りに行きますよ 年とともに無理は出来んなあ
手袋をして一丁頑張るか 手袋をするあいだも眼はイタドリを探す スカンポは呼んでも出てこないよ
まず2021年度の談山神社での1本を見つけました。「あったーっ!」さすがイタドリ姫!早速見つけました。しかし手の届かない場所なのです。そんな所に限って立派なイタドリが並んでいます。見逃すには惜しいです。棒切れの先に仲間の持っていた果物ナイフを取り付け見事に採っていましたが・・・アッチャー!!ナイフだけ藪の中に落ちてしまいました。格闘する事30分。とうとう諦めて藪の中にナイフを残したままランチタイム。日差しはポカポカと暖かく、風もなく、人もおらずで、タケノコご飯にイタドリをおかずにして恒例行事が実行できたことに満足していました。おっと~幼友達に写真送らないと・・「採ったどぉ・・・!」
「イタドリとは」
イタドリは地方によって「イタズリ」「サシドリ」「スイスイ」「スイバ」「スカンポ」「ポンポン」「ゴンパチ」「ダンジ」などと呼ばれています。漢字では「虎杖」と書きます。
最近ではイタドリの根が利尿効果があることから薬草として人気が出てきたと言います。たかがイタドリ、されどイタドリなんです。
「顛 末」
高いところに有るイタドリを採るために スカンポの枯れ木に淳子さんのナイフを括り付けて切り落としていました。調子に乗ってかなりの量を採ったころ 先が折れてナイフの回収ができなくなりました。 回り込んで上部に上がってもどうにもなりません ポチさんが何処からか太い竹を探してきてくれて その辺りをつついて掃除をしましたが ナイフは全く顔を出しません…まいったなあ 一時間近く頑張りましたが 結局回収できませんでした。
申し訳なく思ったJONは その後 体を張ってスカンポ採りに尽力したそうです
JONがんばったどおおおお…細工は流々仕上げを御覧じろ仕上げはさっぱり それどころか 淳子さんの伝家の宝刀を失ってしまいました とさ
 今日は大量の兆しだあ  高い所のイタドリもゲットしていきます
 靖っち  ひめ Jyunkoさん
山の中腹には山桜が残っていました 滝の流れも春の様相
昼食後、再び歩きだして目に入ったイタドリは1本残らず頂いて帰りました。去年沢山生えていた場所には不思議と見当たりません。地形が変わったのでしょうか。危険個所はジョンさんがシュリンゲを出して採ってくれました。帽子を川に落としたらしいですがジョンさんが落ちたのでなくて良かったです(そう言えば途中でワャーって言う声がしてたね)
談山神社に向かうバスと出合いました。折り返して帰ってくるはずです。10,000歩以上をを歩き、「もう無いね」と判断したところからバスに乗り桜井駅まで帰ってきました。この時期なので反省会は無しで鶴橋駅で解散となりました。それぞれ自宅に持ち帰り皮剥きが待っています。イタドリで重くなったはずのリュックも、さほど気になりません。足はリズミカルで軽やかです。緊急事態宣言発令のためしばらく、やまたび倶楽部の山行は休止することをお知らせしてお別れしました。
 (最後に)
私の春は終わりました。放っておけば伸び放題となり邪魔者扱いされるイタドリですが、私達に愛されて幸せなイタドリだなぁと思っています。(笑)自由に山を駆け巡り見つけられるこの時期が私は一番好きです。幼き頃、学校帰りに水分補給としてかじっていたあの酸っぱくてまずいイタドリが調理方法ひとつで魔法の山菜に化してしまうのです。今年も1年幸せに暮らせそうです。一緒に行って下さったみなさん、ありがとう!