二月の例会 
「阪急・京都河原町駅→鴨川→丸太町大橋→京都御所→西陣→北野天神」
私達は山ばかり求め歩いてきましたが、今迄避けてきた名所旧跡・花めぐりも楽しもうと言うことで2月の例会は京都に出かけることにしました。2月のリーダーは靖ちゃんです。阪急・四条河原町駅午前9時集合し北野天満宮までをぶらりぶらりと歩いて行くことにしました。木屋町通りを高瀬川沿いに歩き三条大橋を渡ります。三条大橋と言えば東海道五十三次の西起点でもあります。付近には豊臣秀次の妻子側室侍女が処刑された三条河原と呼ばれる刑場があったそうです。

2月25日には梅花祭りがあり賑やかです。三密を避けるため1週間早めの訪れです。
北野天満宮は、「天神さん」という名前で親しまれている菅原道真公(すがわらのみちざねこう)を祀っている神社です。菅原道真公と言えば学業の神様!梅の名所でもあります。
ご神徳は7種類あると言われており、「芸能の神」、「厄除けの神」、「農耕の神」、「正直・至誠の神」、「冤罪をはらす神」、「学問・和歌・連歌の神」、「渡唐天神」があります。

北野天満宮は牛と深い関係があると言いますが、なぜでしょうか?境内を散策してみると、数多くの牛の像と出合うことが出来ます。境内にある牛の像は、どれも表情が異なっており大きさや使われている材質もさまざま。牛は神使とされていて、一の鳥居から桜門までに5頭、桜門から三光門、本殿周囲の臥牛を見つけるのも楽しみのひとつです。

菅原道真は謀反を計画したとして無実の罪で大宰府へ左遷され現地で没しています。漢学者だっ道真は自宅に梅を植え愛でていたそうです。その梅は主を慕って大宰府まで飛んでいった(飛梅)と言われています。

『東風吹かば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ』

(梅の花よ、春風が吹いたら匂いを寄越してくれ、主人が不在でも春を忘れないでおくれ)
今は花と言えばサクラですが道真の時代は花と言えば梅だったそうです。道真の死後、都では有力者の不審死や落雷が相次ぎ怨霊のせいだと信じられていたそうです。この怨霊を鎮めるため都に北野天満宮。大宰府に大宰府天満宮が作られたそうです。今の様な学問の神様ではなく怨霊を封じるための神社だったそうです。 
▲京都河原町駅を上がると角倉了以翁が開削したという高瀬川沿いに左岸を北上します
 ▲角倉了以翁顕彰の碑  ▲日本映画発祥の地
阪急・四条河原町駅で集合し、木屋町通を歩き始めました。「何か大阪とちがうね。京都らしいわ」何が京都らしいのか説明できませんが落ち着いた佇まいが美しく感じました。 
▲本間精一郎遭難地 ▲大村益次郎・佐久間象山遭難の地
▲土佐藩邸跡地 ▲京都鴨川リバーサイド迎賓館
▲この日は寒く比叡山も雪化粧 ▲御池通から鴨川の下ります
▲鴨川の二条の飛び石 これ以上は無理 一人は渡って一人は戻る
 高瀬川を北上しつつ三条大橋、鴨川沿いを歩いていると川を渡る石畳をみつけました。テレビでよく見る光景です。「見るだけ?」いえいえ渡るに決まっています。ところが、ところがなんです。見た目以上に間隔が広くポンポンと軽やかには渡れません。Junkoちゃんは途中で引き返してしまいました。姫は渡り終えましたが汗だくで防寒着を脱いでしまいました。
▲鴨川に群れる鳥 
▲コサギとカワセミ ▲カワセミ ▲コサギ
 ▲カワアイサです  ▲カルガモです
 ▲ホシハジロです  ▲マガモです
  ▲ホシハジロです  ▲ホシハジロの飛翔
▲鴨川に浮かぶカモたち 
 丸太町橋を渡り栄町御前、今出川御前を歩き御所までの公園にも梅が咲いていました。満開までにはあと一息と言ったところでしょうか。御所の入口では検温・消毒、荷物検査も厳しくてリュックの中身までチェックされました。入園者用の名札を貰いましたが私は「18番」この日の訪問者で18番目ということでしょうか。広い敷地内にはあちこちに警備員らしき人が立っていましたがそれ以外の人影はゼロです。コロナ前には3千人ほどの人が訪れていたそうです。
▲丸太町通りを西へ ▲堺町御門から京都御所内へ
 ▲サクラ  ▲シロハラくん  ▲セグロセキレイくん
▲ジョウビタキくん  ▲ツグミくん  ▲イカルくん
▲カルガモくん ▲キジバトくん ▲シロハラくん ▲イカルくん
   御池庭
御所を見学の後はまっしぐらに北野天満宮に行くはずでしたが「西陣会館」が目にとまりました。せっかく京都に来たのだからと見学させて頂きました。西陣織の製品がズラリ・・・「お金はあるけど出かける所がないから要らんなぁ」と冗談を交わしながら2階に上がるとご高齢のご婦人が西陣の手織りを公開しておられました。大きな機械を見事に操り時折説明もして下さいました。勲章も貰っているひとらしく、複雑な手のこなしにしばし見惚れてしまいました。
▲京都御所をでて西陣を目指します ▲機織り
▲西陣織会館で機織りを見せていただきました        瑞宝単光章叙勲・西陣織伝統工芸士 藤原弘子さん
12時前に北野天満宮に到着し靖ちゃんリーダーが「とようけ茶屋」を案内してくれました。豆腐の美味しい店で行列ができていました。「並んで迄は待たないよ」が我々のモットーなんですが・・・誰も否定することなく順番を待ち続けました。待っている間にメニューが品切れになった事を告げられましたが別メニューを美味しく頂きました。
腹ごしらえも済み、いよいよ北野天満宮の鳥居をくぐります。梅の香りが漂っています。事前に調べておいたて臥牛探しも子供の如く楽しみました。奉納された臥牛の形や大きさはさまざまですが菅原道真公への奉納として今も願掛けの主として大事にされているようでした。
北野天満宮において牛が神使であるとされています
千円の入園料を払い梅林の中へ。2月25日は道真公の命日で梅祭りがあるらしいです。多分、その日はこんなにゆっくりと鑑賞はできないと思います。

花は八分咲き。道真公を慕って梅の花が大宰府まで飛んで行ったと言う飛び梅の話や大宰府での城へのお勤めも禁じられ、貧しい生活の日々、妻子の住む故郷・京都に向けての梅への情熱が伝わって来る様でした。

梅を見るための展望台も仮設されており、展望台からの眺めもよかったです。帰りには靖ちゃんリーダーのお勧めの甘党の店で「あわ餅」をいただきました。今回は約12kmほど歩き北野天満宮を堪能しました。
招福の梅の枝 粟餅の店 澤屋さんで一休み 粟餅
感   想
 ● ひめの感想 
色々な形をした牛を探すのも楽しかったです。知ってるようで知らなかった菅原道真の生涯を少しだけ知れたことが今回の成果でしょうか。コロナ禍ではありましたが充分注意を払い、ランチは静かに頂きました。美味しかったです。
●ポッチーの感想 
寒さに弱く体調もかんばしくなく留守番隊ですみません。いまはコロナも恐ろしく巣ごもり状態です。暖かくなったら体力の回復をして、また合流させてくださいね。
●JONの感想 
久しぶりの京都散策でした。京都御所に入れるとは思っていなかったのですが清所門を入る時、持ち物検査があり思わず大慌て、カメラを取り出した後のリュックの中は知っちゃかめっちゃか 皇宮警察の係官が驚く始末。 恥ずかしかったなあ。
●靖っちゃんの感想 
皆さんの協力のお陰様で無事に2月の予定クリア出来ました。ありがとうございます。
御所、西陣織実演所も貸切り状態での見学でお得感満載!! 青空の下での観梅 全て良かった!!
●正ちゃんの感想 
京都は仕事では良く来たものの観光として訪れたのは初めてでした。高瀬川や鴨川の流れも素敵でしたし、京都御所、西陣会館、北野天神さんも良い思い出になりました
●Junkoちゃんの感想 
皆さん今日はどうもありがとうございました🥰青空に映えた梅花よし、牛よし、とようけ茶屋の昼食よし、あわ餅よし、おまけの「梅田・汐屋」で締めくくり、チョット歩き過ぎた重い足を引きずりながらはオオバーですが、足の重さと同じくらい楽しかったです。
ユックリ見ることの出来た京都御所と西陣織り実演、普段だと見過ごすことの多い所に行ったのも時間の余裕かもー