白籏池には今年もオシドリが飛来。 
「JR河内磐船駅―神宮寺―倉治公園―登山口―交野山観音岩―交野市いきものふれあいの里―国見山―JR津田駅 」
随分昔に交野山に登った記憶がありますがほとんど記憶にありません。ならば春、桜の咲くころに訪れてみたいと思い立ちメンバーを案内するまでに下見をしようとJR河内磐船駅駅に降り立ちました。丁度通学時間と重なり学校に向かう生徒で歩道は溢れ、長蛇の列。交通整理をする先生の「コラーッ!歩道に上がれ~!」・・さすが学研都市線!学校が多いです。 
 生徒たちが校門に入った少し先に「ふれあいの里駐車場」があり、その先から登山道になっています。入口の看板には「交野八景」について説明書きがありました。
 ふれあいの里駐車場から、いきなりきつい登り坂となりました。「しんど〜!いきなりやなぉ~」とハアハア言いながらも足に優しい土を踏みながら地元の人達の手で整理された登山道を快適に登って行きました。時々ベンチが置いてあり腰を下ろして交野の町並みを見下ろすことができます。山々は枯れ葉模様ではありますが紅葉の名残りを見せてくれました。ほとんど人に会うことは有りません。2時間足らずでもう頂上です。町名は交野「かたの」ですが山の名前は交野山「こうのさん」です。標高は、わずか341mしかありませんが登りごたえのある山です。頂上には「交野山岩座址」と碑が立っており見事な岩群を楽しむことができます。岩の上からの眺めは3000m級と言っても過言ではありません。
 『長い歴史と豊かな自然の中から生まれ、育まれた名所・旧跡「交野八景」。
まちの歴史を大切に保存し、将来に伝えるため、昭和56年に市民の投票によって選ばれました。自然豊かな本市を象徴する、シンボル的な景観となっています』
 交野八景. 交野山のご来光. 神の宿った山として、古くから崇められてきた交野山。 山頂から昇る太陽の来光を浴びて一日の無事を祈り生活が始まる。 そんな古代の風景に触れることの出来る場所です。 源氏の滝の清涼. 交野山の麓にある高さ17.5㍍の滝で、山腹の白旗池を源流としています。 春には山桜が咲き、夏には滝が涼風を誘い、納涼の場として親しまれて 神の宿った山として、古くから崇められてきた交野山。山頂から昇る太陽の来光を浴びて一日の無事を祈り生活が始まる。そんな古代の風景に触れることの出来る場所です。
 ▲交野山山頂観音岩
① 「交野山のご来光」
神の宿った山として、古くから崇められてきた交野山。山頂から昇る太陽の来光を浴びて一日の無事を祈り生活が始まる。そんな古代の風景に触れることの出来る場所です。
② 「源氏の滝の清涼」
交野山の麓にある高さ17.5㍍の滝で、山腹の白旗池を源流としています。春には山桜が咲き、夏には滝が涼風を誘い、納涼の場として親しまれています。 散策を楽しむ人は四季を通して絶えません。
③「 かいがけの錦繍」
伏拝(ふしよがみ)の道であり、また熊野詣の人や、大和へ向う人がかって通った道。落葉が道一面に広がる秋が最も美しく、ロマンチックなムードが漂います。
④ 「獅子窟の青嵐」
修験道の開祖といわれる役小角(えんのおづぬ)が、この岩窟で薬師浄土を開いたと伝えられています。祭られている薬師如来座像は国宝で平安時代の作です。
⑤ 「尺治の翠影」
「尺治」と呼ばれる谷は、古くから神がおられる神聖なところとされ、滝や大岩などが信仰の対象となっていました。府民の森から奈良へ通じてる道は、その昔、大和から新しい文化がやってくる道でした。
⑥ 「天の樟船渓谷の朝霧」
天野川の上流、生駒山系の岩と緑が織るなす磐船渓谷。鮎返しの滝の景観は、沢山の大岩が一ヶ所に集まったとても珍しいもの。流水の豊富な夏が特に素晴らしく、元禄2年(1689)の「南遊紀行」(貝原 益軒著)にも紹介されています。
⑦ 「妙見の観桜」
「またや見ん 交野の御野のさくら狩 花の雪散る春のあけぼの」(藤原 俊成)と、はるか昔から歌われた交野が原の一角の妙見河原の桜。春にはいまも花見の人々で賑わいを見せます。
⑧ 「星の森の寒月」
弘法大師が獅子窟寺で秘法をとなえると、北斗七星がにわかに輝きを増し、星田地区の3ヶ所に8丁(900㍍)ずつ等間隔に星が降ったという「八丁三所」の伝説。
   交野八景をシリーズにすれば何度も楽しめるかもしれません。早速、交野市役所に資料請求しました。
▲白旗池に浮かぶ水鳥たち
いつもなら山頂で昼食を取るのですがまだ10時30分です。白旗池まで行き、池のそばで昼食をとることにしました。きつい階段をトントンと降りていくとわずかな時間で白旗池に到着です。ドングリの小径、オニヤンマの小径、サワガニの小径、イタドリの小径と可愛らしい名前が付いています。季節ごとに楽しめるのがよくわかります。
特にイタドリの小径が気にかかります(笑)

池の周りには古びた木製のベンチとテーブルがいくつもあり「三密」を避けてゆっくりお昼を楽しむことができました。本番も昼食場所は白籏池と決めました。ビジターセンターには鳥や動物達の標本が展示されておりゆっくり見学させてもらいました。ジョンが今追っかけている「ミサゴ」大きさにびっくり。
池の周りを散策し下山は国見山経由のJR津田駅に向けて降りて行きました。登山道から逸れますが、わずか5分で辿り着く国見山はぜひ立ち寄り360度の展望を楽しみたいと思います(下見の日は、あいにく霞んでいて景色は良くありませんでした)
 ▲国見山山頂 ▲国見山から見た交野山観音岩 ▲ 基準点標識
 ▲交野の町遠望 ▲ 野イチゴ  ▲モチツツジ撮影中
 ▲下山口林道合流点 ▲キィウィ  ▲アトリ…アットいう間に行っちゃった
  ▲ジョウビタキ♀と出会いました ▲大阪府警救助ヘリ 「ちはや」
大阪府警航空隊のヘリコプター「ちはや」が交野山の上空をパトロールしていました。私達は山岳遭難救助にたずさわるヘリコプターとして身近に認識していますが、犯罪の追跡や交通違反者の追跡などその任務は多種多様に及んでいるようです。
国見山からの下山は木々の落葉がカサコソと音を立てて心地よい響きです。フィックスロープを掴みながら下りました。本番はこの道はきついので利用しない方がよさそうです。落ち葉に乗っかって滑らぬ様に注意をしながら一気に町の中に降りてきました。山で迷子にならないのですが‥町の中では駅がどっち方向なのかわかりません。町の人に聞いたりスマホのGoogle機能を頼りに午後1時30分にゴールのJR津田駅に到着しました。

季節によって色々楽しめる山であることが下見をしていてよくわかりました。4月初旬、山桜が美しいころにやまたび倶楽部のメンバーと一緒に訪れたいと思っています。
感   想
 ● ひめの感想 
私達が企画するコースの引き出しが空っぽになってしまいました。2021年は輪番でコースの提案をお願いすることとしました。それぞれが素敵なコースを知っているはずです。そんな思いの中、交野に大きな岩を抱える山があったよなと思い出し下見に出かけることにしました。交野山の巨岩を見て、白旗池まで来て、やっと「あっ!ここ来たことある~!」と思い出しました。季節を変え、仲間が違えば新しい楽しみ方があるはずです。「私達の担当コースひとつゲット」って感じです。
●JON
白旗池には水鳥たちが多く入っていました。オシドリ、コガモ、マガモ、オオバン、キンクロハジロなど。ここ交野山一帯は一年を通して多くの野鳥が観察できるところです。とくに春、秋の野鳥の渡りのシーズンにはサシバ、オオタカ、クマタカなどが見られるところです。観音岩の上に双眼鏡をもって陣取ればきっと見ることができるでしょう。