談山神社 多武峰 スカンポウオーク 2019.04.18
 
恒例の年中行事
スカンポ・ゴンパチ・イタドリを求めて
「草焼餅を買うてあげるから行こう!」そんな不純な動機で誘い出した今回のイタドリウオーク。談山神社バス停の茶店には美味しそうな焼餅が焼かれているし、神社通りにある店先には名物コンニャクが串にささって売っています。昔は「やまたび倶楽部・イタドリウオーク」で、大勢で訪れて、全員が持ちきれないほどに採って帰ったことがあります。(しかし近年は何故か無い)さて今年はあるのか?ないのか?大枚はたいて電車とバスで行くのだからと期待して奈良県桜井市にある談山神社へ向かいました・メンバーはいつものお嬢3人とジョンとポッチーです。ポッチーは体力に合わせてフリーウオークで、バスに乗っても良し、歩いても良しとしています。(最近心臓の動きが少し悪いみたい) 
桜井市多武峰(とうのみね)の神社。神仏分離以前は寺院であり、多武峯妙楽寺(とうのみねみょうらくじ)と言ったそうです。中大兄皇子と中臣鎌足は、多武峰に登り「大化改新」の談合を行ったことから、後にこの山を談山、談所ヶ森と呼び、現在の談山神社社号の起こりとなったと言われています。談山神社のシンボル的存在、木造十三重塔(重要文化財)は世界唯一のもの。本殿(重要文化財)をはじめ、神仏混淆時代の名残を残す朱塗りの華麗な社殿は、徳川家康が日光東照宮の手本にしたほど。紅葉の名所としても有名で、照り映える紅葉と十三重塔は美しい。しかし・・・一度も中に入ったことはありません。談山神社付近は、まだ桜が沢山残っていて、濃いピンクの「はなもも」が街中では、なかなか見られない美しい花を付けて待っていてくれました。
イタドリの季節が早いのか、遅いのかわかりません。まずはバスを下りたらお約束の草焼餅を頂きました。これこれ・・ここに来たらまずはこれね!
談山神社を出て秘密コースへみんなを案内しました。ある、ある、あるぞっ!今年初めてお目見えしたイタドリ「獲ったどぉ!」春はやっぱりこれだわ~。いつものコースを歩きながら、イタドリを見つけたら山へよじ登ったり、必死こいて楽しみました。Junkoちゃんも靖ちゃんもイタドリ派で、好んで食べるそうです(やや強制的かも?) 
 
「イタドリとは」
イタドリは地方によってさまざまな地方名があります。「イタズリ」「サシドリ」「スイスイ」「スイバ」「スカンポ」「ポンポン」「ゴンパチ」「ダンジ」など。イタドリとは、たくさんの節がある多年草で、道ばたや土手などに生えている植物です。4~5月に採取できる柔らかい新芽は、山菜として古くから煮物や炒めものにして食べられてきました。また、乾燥させた根は虎杖(コジョウ)または虎杖根(コジョウコン)という名前で、生薬に利用され、利尿効果があることから膀胱炎、膀胱結石、月経不順、閉経などの治療に効果的です。また「イタドリに脂肪燃焼効果は高知市など葉の粉末特許出願。秋の茶発売へ」(イタドリの葉にダイエット効果があるポリフェノール大量含有)など知名度も上がってきており採取する人が増えたみたいです。 
 
道路沿いを歩いて行くと「あった~!」いい感じでイタドリの収穫です。しかし例年より少なく喜こびは「中」くらい。(笑)大量ではありませんが、まずはイタドリの感触を確かめた程度でした。どんどこ、どんどこ下へ下へ下って行きました。(登り返しが大変たからポッチーを途中で休憩させておいて進みました)危険個所は「ジョンさ~ん!出番ですよ~」シュリンゲで安全確保したり「クライミングしてて良かったね」そんな冗談を交わしたりしました。金網の奥に立派なイタドリが見えていますが手がはいりません。すると1か所だけ金網が破れている箇所がありそこから手を突っ込んだり・・・悪戦苦闘しながら楽しく1本づつ増やして行きました。時折吹く風はサクラの花びらを連れてやってきます。「おおっ綺麗っ!」去りゆく春を満喫しながら談山神社駐車場に戻り昼食をとりました。ジョンはうどんと草餅とコンニャクと・・・凄い食欲!
ポッチーは次のバスを待って先に桜井駅に降り返すことになりました。談山神社前の店先でjunkoちゃんが串コンニャクを買い美味しそうに食べています。(私はコンニャクは食べません。絶対食べません)
談山神社バス停傍の休憩所で昼食です
駐車場に舞い落ちる桜の花びら
重要文化財 後醍醐天皇 御寄進の石灯篭 西門の女人禁制碑
 
談山神社西門跡の石仏・石碑・歌碑など 
桜井駅を目指して下っていきます
 いつもあるところにイタドリは見つかりませんでした。誰かが先に採ったのか、それとも季節が早いのか、それでもポツン、ポツンと大量とまでは行きませんが3人が満足の行く量が取れたと思います。junkoちゃんが「一度でいいから自分で「あった~!と叫んでみたいわっ!」と言うぐらいみんなイタドリにはまっています。自分で見つけた分は自分でよじ登って採りに行く、それでも駄目なら「ジョンさ~ん出番ですよ~」
山桜、はなもも、タンポポ、あざみ、ツツジ、モクレン、コブシ、椿等々、まるで自然植物園みたいに多種多様の花を楽しみながら12,000歩を歩き山里にでました。
スカンポ持って足も軽やかです
山里からバス停まで歩いていると、な・な・な・何とバスが後ろに見えました。バス停はまだ遥か向こうです。手を上げると運転手さんがマイクで「バス停で待ってますので走ってください」 たかが3分ほどの距離ですが5分以上走った感じです。まさに「火事場の馬鹿力をだしました(馬鹿力とはとんでもなく追いつめられたときに、本来無いほどのパワーを発揮すること)

バスに乗り込み乗客に向って「皆さんお待たせしてすみません!」と言うとニコッと笑って「おっイタドリやっ!」と温かい視線を感じました。黙って乗っていたら「待たせやがって・・・」と思われたかもしれません。ちょっとしたことですが大切な一声です。
ふ~っ・・・バスの中で心臓の動機を沈めながら「何が疲れたって3分間のダッシュだわっ!しゃあけど、よお走れたなぁ!」思いはみな同じでした。

先に帰ってバス停で待つポッチーと合流し鶴橋の反省会場へ。春のイベントが晴天に恵まれて本当に良かったです。
スカンポを美味しくいただくために
採ってきたイタドリ 一本一本丁寧に皮をむきます ゴミのほうが多い! ・塩をふります
・一晩寝かせます  ・翌日水を切って   ・ビニール袋に小分けして冷凍保存します  ・必要分解凍して塩抜きすれば 美味しくいただけます
 「姫の感想」
例年なら水越峠で沢山獲って満足しているはずなんですが今年は何故かまだ1本も見ていなかったため、採れてうれしかったです。故郷ではニョキニョキとあちこちに生えているはずですが「バスに乗って採りにいくがかえ?」と驚かれてしまいます。12歳までしか四万十にはいなかったのですがイタドリを見ると郷愁が漂い、心が熱くなる。イタドリウオークに付き合ってくれてありがとう!
 「Junkoちゃんの感想」
私は今朝ベランダにゴザをひき皮剥き完了、これで時折出して一年中食べられます 今年の季節の行事が一つ過ぎました。 6月の丸山千枚田の件は了解しました  連れて行っていただけるなら どこでもついていきますねー 蟇岩も天狗岩へもべったりでーす
  「靖っちゃんの感想 
今年のイタドリウォークは、桜のおまけ付き花吹雪、花びらが染めるピンクの絨毯 最高に良かったです!!
イタドリを見付けるのは中々難しく 天才肌の姫さんに感心しながら沢山収穫できました。
 「ポッチーの感想」
まだサクラが見られて良かったです。 もう少し歩けると思っていましたが 登り坂になると、全く歩けませんでした。 情けない・・見捨てないでくださいね(涙) 元気な皆さんの姿を見て自分も歩いた気分になりました。機会があれば金魚の糞みたいについていきます
  「JONの感想」
前回4月5日に鷲峰山に行ったときは 「春はそこまで来ているなあ」と感じましたが 今回は「春はとっくに通り過ぎてるじゃん」という感じでした。草餅も美味しくいただきましたし 串こんにゃくも2本いただきました。いい一日でした。