中山は標高478mのお散歩登山と、あなどることなかれ、岩場トレーニングにはもってこいのコースなのであります。日本百名山を終えてからは、すっかり山を卒業した気分で過ごしておりました。ある日、立山龍王へのクライミングのお誘いを受け、その気になって京都金比羅山でトレーニングをしました。ところが台風のため敢え無く中止となってしまいました。しばらくして姫が唐突に「青年小屋に行こう」と言い出しました。何故ならば熊野古道の岳友達が「ケーブルで登ってケーブルで降りる楽ちんコースの夏山に連れてって!」と言っていたのが気になっていました。その希望を叶えようと八ヶ岳・編笠山登山を企画したのであります。青年小屋の入口には「遠い居酒屋」の提灯がかかっており夕食後は歌声喫茶もどきもあるらしい。そんな編笠山へのトレーニングに岩場の多い山本から中山へのコースを選びました。出来れば山本の岩場だけのトレーニングを試みたいと思っていました。登りの事故よりも下りの事故の方がダントツに多く、ここはしっかりとトレーニングしておいた方が良いと考えたのです。
中山連山最高峰へは、大峰山・清荒神・中山寺・山本の四方からの登山道が繋がっています。 |