十津川(熊野川)に架かり十津川村上野地と対岸の谷瀬を結ぶ高さ54m、長さ297mの吊橋。
この橋は、当時完成に800万円を要しており、教師の初任給が7,800円、米10㎏が765円であった戦後復興期の時代に、地元の住民が1軒当たり20 -30万円を出し合い、村の協力を得て建設した生活道路橋です。こんな看板をマジマジと眺め観光目的で渡る私達と違い、地元の人々の当時の苦労を想像しました。この橋ができたおかげでどれほど生活が便利になったかはかり知ることはできません。地元の人や郵便配達員などはバイク等で渡って行く光景が見られますが観光客は自転車やバイク等二輪車での通行は禁止されていて、徒歩での通行のみとなっています。(当たり前)真ん中に幅約80cmの板が敷いてありその上を歩くのですが真ん中に行くほど揺れます。「危険につき20名以上は同時に橋に乗らないように」の注意書きがあり「20人以上乗ったら切れるのか?」と思わず考えてしまいました。昨日は入口に管理人はおらず無料で往復できましたが、混雑期には一方通行規制が行われ対岸から臨時有料バスでもとに戻る処置をとっているそうです。橋の真ん中で交差することは危険だものね。 |