2016
大阪南部にクライミングのゲレンデが再開されたと聞き…岩場調べに行こう
今までよく使われていた大阪南部に位置する槙尾山の一画にある蔵岩や仏岩が登攀禁止になったようです。一説によると、ボルトの打ちすぎ、マナーの悪さがその原因だと耳にしました。
知人の「こーめいくん」の「金剛山系で岩場が再開されたところが有るらしいので見に行きませんか」とのお誘いに「喜んで~」と二つ返事で出かけてみました。
タブレット片手に、此処らしきところへ踏み入れてみました。
カーナビとGPSに頼りながら細い山道を辿っていると、途中の右岸の山肌に岩場を見ることができました。望遠レンズで確認するとフィックスロープやアブミを確認することができましたが取付を目にすることはできませんでした。見るからに古そうですが、かつては立派なクライミングゲレンデあったに違いないという印象です。
しかし「こーめいくん」が調べた岩場ではなさそうな感じです。
WiFiの電波がロストのためタブレットを確認することが出来ず、もう一度電波を拾うことができる場所まで戻ることにしました。ダムの畔で昼食を摂り再度出直しです。
この時、ダムの直下に磨崖仏があるのを「こーめいくん」が見つけ、よく確認してみると案内板もつけられていたのです。
ダムのアーチから見た地蔵菩薩
 川原から見た地蔵菩薩と観音菩薩  観音菩薩
地蔵菩薩を左から見た顔 地蔵菩薩を右から見た顔
川原から見た磨崖仏・地蔵菩薩・観音菩薩の全景
ダムアーチの下の川原に降りてみると、手の届くような場所に磨崖仏は彫られていました。どの年代のものかは説明されていませんでしたが、どのような足場を作り作業したのか、はたまた縄にぶら下がって彫ったのか興味の湧くところでした。

タブレットで再度、岩場のあるらしき場所を確認し、再び山道に車を乗り入れて探索です。地形図でカーブを数え、確認しながら走行、今度は間違いなく探し当てることが出来ました。入り口には小さいながらも新しい手書きの表示板がありました。先ほども通っていたのですが、あきらかに見落としです。
小径も枝掃いがされ、よく踏まれていました。急な小径を登ると目的の岩場はすぐに見つかりました。
登りやすそうな感じの岩場ですがまだまだ掃除が必要なようです。下の岩場と上の岩場の二か所に分かれており、コンティニュアスでつないで行けそうです。
ただハンガーのほとんどが自作のもので、不安だ過ります。ペツルハンガーやリングボルトもありましたが僅かな数でした。安易に取りつくのはちょっと無謀かも知れません。
岩場の入り口付近 下の岩場
上の岩場 
岩場に打たれたハンガーの数々 
どのハンガーも強そうにありません。登攀する前に十分なチェックが必要です。
文:美智子姫