2016
Team bara.bara in 姪っ子と歩く清荒神・縁日目当ての山登り」PKO以来のバラバラぶり

こんなにも短期間に同じ山を三度踏もうとは思ってもいませんでした。「ひょっとしたら第3弾があるかも知れません。くわばら、くわばら。」が現実となったのです。「縁日行きたい!行きたい」から実現した中山最高峰第3弾。
今回のメンバーは「トンネルウオーク」で同行した姪っ子2人と姪の旦那とジョンと姫の5人旅です。
これがこれが、PKOに次ぐバラバラぶり、リーダー泣かせ、カメラマン泣かせの山行脚です。あーーあーー。

中山最高峰は、標高478mなので初心者を連れて行くには安全な山なのです。集合場所はJR宝塚線・中山寺駅午前9時としました。海老江駅8時02分の宝塚行きの電車がホームに入り先頭車両を、ふと見ると四条畷から乗車した姪っ子夫婦が手を振っているではありませんか! 乗車後すぐメールをし「車両間の移動せずとも良し。中山駅で合流しよう。」もうひとりの姪っ子達は1台後の電車の様です。携帯メールってこんな時、便利だとつくづく感じました。

この日は前日の寒波がうその様に消え、暖かくてダウンを着ていると汗がにじみ出そうなくらいでした。電車の中で厚手のジャンバーから薄手のジャンバーに着替えて中山寺駅で姪っ子夫婦と合流、後の電車を待ちました。集合時間より20分も前に全員集合です。
JRから阪急電車に移動し、中山寺山門前に到着しました。姪っ子が「あっ見覚えあるわ〜」それもそのはずです。安産の腹帯を授かりに、そして出産後はお礼参りにと日参しているはずなのです。
まずは名物のエスカレーターに乗り本殿にお参りをしました。お参りを終えた妹のリベに姉のショーコが言いました「あんた!お願い事するときに住所言うたんか?」
姉の説明によると神様にお願い事をしても住所を言わなければ叶えてあげようにもわからないのだそうです(ふ〜ん)

中山寺は安産祈願の霊場として皇室、源頼朝など武家、庶民より深く信仰を集めまたことを説明してまずは梅林公園へ行くことにしました。
前回来た時、梅の蕾は膨らみかけていたのですが寒波により硬く蕾を閉ざしてしまったかのように見えました。
まだまだ開花時期までには時間がかかりそうです。
梅林公園を出てからは「第2弾」で歩いた同じコースを歩きます。この日の主たる目的は「早く山頂に到着し、早く下山、縁日はゆっくり買い物を楽しみ、反省会はネギ焼き」と決まっています。

環境に優しい木製治水ダムの説明看板など要所要所を説明しながら登りましたが日曜日とあって人が多く追い越されたり下山者を譲ったりと結構な時間がかかりました。
奥の院への道の分岐からは沢伝いに登っていきますので人通りも減り静かになりました。勢いあまって堰堤の道に突っ込んだり、沢の中の岩場を歩いて滑ったりと、想像を絶するほどの愉快な珍道中ではありましたが怪我も無く順調に中間地点までやってきたところで「休憩しよう」と声がかかりました。待ってましたと新鮮なフルーツを配りしばし休憩です。
休憩をしていると若者8人が賑やかに追い越していきました。みんなスニーカーで中には短パンの青年もいます。おまけにリュックはペチャンコです。

登り2時間、下り2時間のコースにつきハイキング気分なのでしょう。私達の大きなリュックの方が異様な感じです。私達のリュックの中にはツエルトから救急用品、万一に備えてヘッドライトや短いロープも忍ばせています。何事もなければ不要の品ばかりです。
先ほど私達を追い抜いた若者たちが休憩をしていました。目の前に長くてきつい階段を見上げながら一息入れているみたいです。
「お先に!」と声を掛け、体力の無いショーコちゃんを先頭にして進むのですが、どうしたことかショーコちゃんの足取りが快調です。
順調なペースで分岐の金網が見えてきました。「金網を超えるとそこからは平坦道やからガンバレ!」そう励ましながら私の方がハアハアと荒い息使いをしながら後に続きます。
午前11時00分、中山最高峰に到着です。頂上広場も空いていました。少し早目ですが腰を下ろし昼食としました。

下山してからネギ焼の店で一杯飲む計画でしたので少なめに食べて三角点で「デンの記撮影」を済ませ、さっさと下山です。

頂上から下り始めると、行き交う人も多くなり12時を到着目標としているのか大勢の人達が登っていきました。
広場は混雑しそうです。快適に前回と同じコースをたどり奥の院へと下りました。奥の院でお参りを済ませ出発したその時です。下山方向からjunkoちゃんがやってきました。「あら〜!偶然やね!ここで待っているから朱印貰っておいでよ。一緒に下りようよ」

junko ちゃんを先頭にアッと言う間に墓地のある場所まで降りてきました。清荒神はもう目と鼻の先です。墓地のトイレに行くと言うので待っていると「ドアを開けるのに暗証番号がいるらしい」と用を足さずに戻ってきました。
そう言えば「トイレは駐車場のトイレを利用してください」と看板があります。墓地関係者だけしか利用できないシステムになっているようです
(トイレにロックって初めて・・・)

賑やかな清荒神の参道が見えてきました。駐車場も満杯です。さすが日曜日だけのことはあって物凄い賑わいです。清荒神の本堂は「鈴を鳴らす人はお並び下さい」と書いてあり私達は手を合わせるだけだから列には並ばずお参りを済ませました。ところがリベが長い行列に並んでお参りするらしくしばらく待機することにしました。(鈴を鳴らすとご利益が違うのでしょう)
「今度はちゃんと住所言うてからお参りして来たよ」リベは息子の学業成就祈願をしたらしく清々しい顔で戻ってきました。

お参りの後は両側に立ち並ぶ縁日を右や左やと買い物をして楽しんでいる様子です。この日の登山の主たる目的は「縁日で買い物」となっているので存分に楽しんでいる様子を見守りました。

 

そしていよいよ清荒神駅前の「ネギ焼きの店」に入りました。小さな店で私達6人が入ると満席です。開店してまだ1ケ月らしく注文の品が出てくるまでに時間のかかること、かかること、ビールだけが先に出てきたので甘納豆を肴にグビグビ・・・
満腹状態で宝塚まで歩きjunkoちゃんの見送りを受けてJRに乗り込みました。天気に恵まれ、体調不良者も出ず「第3弾中山最高峰」を無事に終了することができました。登山用品の準備もまだゼロに近い状態ではありますが先を急いで購入せずしばらくは借り物で経験を重ね悔いのない買い物をする様に助言しました。

 
 ひめの感想

登山用品店ででよく見るパターンは定年を迎えたであろう紳士が店員に勧められるままにカゴにどんどん品物を入れて会計時に目の玉飛び出す風景を目の当たりにしています。
合羽と登山靴だけでもざっと10万円はかかりますが、これだけは山で命を守って貰う必要最低限の経費だと思っています。道具を揃える前に「指南役はおるのですか?」「どこを目指しているのですか?」「そんなに最初から要りますか?」と声を掛けたくなることがあります。
姪っ子達がどこまで目指しているのかわかりませんが里山歩きなら高価な品揃えはまだ必要ありません。家にある物で準備しなければポッチーの道具が余っています。
当分はそれを流用しそれから購入していけばいいと思っています。雨具だけは私の伯耆大山の登山で苦い体験を話してゴアテックスを勧めたいと思っています。

文:美智子姫