2015イタドリ求めて 第5弾 金剛山系・水越峠へ
毎年、同じ日の、同じ場所、同じ時間集合の恒例行事です

もう何年続いているでしょうか。私の姪っ子達2家族と我が家の息子夫婦が集まって「イタドリ採り」と言う名のもとに野外パーティを実施しています。最初のころは水越峠登山口から「金剛の水」まで弁当を担いで行っておりましたが水越峠登山口には格好のあづま屋があります。運ぶ道具が、だんだん増えてきて、あづま屋を利用して近年は鍋釜さげて日帰りキャンプの様な行事に変更となりました。すき焼きをしたり、たこ焼きをしたりわいわいガヤガヤとお昼を楽しむのが目的です。メンバーは全員集まれば16人にもなります。

なかなかGOODなバーベキュー広場だぜい…来年は此処ですき焼きパーティ…お肉係は北田家だよ

最近では姪っ子たちの子供も成人し参加できる人数が減りつつありますが我が家の孫たちに土の感覚を味わさすのに良い行事だと思っています。亡き義兄が生きていたころ、この季節になると「行くぞっ!」と早朝からやってきて、あっちこっちイタドリ採り、蕗採りにでかけました。 そんな義兄が、もう先がそう長くないと悟ったある日「みんなを頼むわ!ワシの代わりに春はイタドリを採りに連れて行っちゃってくれ」と言い残しました。
義兄亡きあとは毎年欠かさず行っています。雨の時は用意した材料が無駄にならぬように私の家に集まりたこ焼きパーティをします。そして雨が上がった翌日に姪っ子二人と私の3人で再び水越峠に向かうのです。

全員集合した時にはどっさり採っていました…抜けがきはダメよー

収穫したイタドリは日陰を探して四方山話をしながら皮剥きを終え、道の駅に立ち寄り解散となります。ゆっくりと話を聞いてやれる「なごみの行事」となり4月29日はスケジュールを空けて、どの家族も楽しみに待っているのです。
集合時間、集合場所に、ほぼ同時ぐらいに3家族が合流できました。狭い駐車場は満杯でしたが、午前9時だと言うのにもう金剛山から下山してくる人も多く入れ替わりに駐車することができました。(姪のショーちゃんは遅刻です)

今年に限って昼食場所を、いつもの「あづま屋」から、子供たちの絶好の水遊び場所である川原に移しました。今年の天気はまあまあで熱中症の心配はなさそうです
木陰もあり、いつもこの場所は狙っているのですがバーベキューの先客がいて、なかなか場所取りできないんです。 場所が変更になったことのメールをショーちゃんにして、イタドリ採りをする者、たこ焼きの用意をする者、4人の子供たちの動きを見張る者とそれぞれ分担が決まりました。 何時になっても来ないショーちゃん。事故にでも遭ったかと心配していると「いまどこ?金剛の水場におる」とのメールがはいりました。 集合時間に遅れた姪のショーちゃんは遅れを取り戻そうと必死で混合の水まで急ぎ足で登って行ったそうです。

楽しかったたこ焼きパーティ…ちょっと見積もり誤り…
今回参加できなかった若者3名…みんな寄せれば…大家族でーす
ショーちゃんに「下山、下山」と促し、誰も動こうとしないので私が迎えに行くことになりました。ちょっとビールを飲んでいるので心臓がバクバクです。登山者に「すみませんが、登山らしくない格好をした中年女性がいたら登山口に戻るように言ってもらえませんか?」と伝言をお願いしてゆっくりと登っているとショーちゃんが、足元ずぶ濡れで戻ってきました。

「どうしたの?」と聞くと、金剛の水の向かいの川原でイタドリを採っていると、何か獣の死骸を見つけ驚いて逃げる途中水の中にチャポーンとはまったらしいです。それって・・・下見の時に私が腰を抜かしそうになったあのタヌキの死骸・・・
ごめん!私知ってたんや!笑うに笑えない、それでも笑いが堪え切れない・・ギヤハハハ
「おばちゃん、私がずぶ濡れなんがそんなにおもろい?」「久しぶりにみんなと会えて嬉しいねん!」「でもそれ笑いすぎやでキャハハハ」つられてショーちゃんも大笑い。

ごめん、ごめん、話せない理由があんねん・・・ (年の今月今夜言うわ)既に採取された跡があるものの(じつは私が下見したんや?)その後にニョキニョキと伸びたイタドリを見つけては大騒ぎ。
姪っ子の言うことにゃサの言うことにゃ「おばちゃん、料理方法を聞かれても阿保になっとくんやで?!」誰かれとなく教えると自分たちの取り分が少なくなる、イタドリは酸っぱくてまずい物だという印象を与えておかなければならないのだそうです「老いたら姪に従えちゅうことやな」と・・・・やっぱり話しかけてくるわ!
いとこ同士で話が弾みます お別れです…また来年…バイチャ
れをどうして食べるのですか?」「酸っぱ味はどうして抜くのですか?」「孫について来ただけでわかりませんのんやぁ・・・」ああつらいのぉ~!土佐の人間としては一人でも多くの人にイタドリのおいしさを知ってもらいたいと思っているのに・・・。「たこ焼き出来たよ」と声をかけて集まってきたのは大人だけ。子供たちは水遊びに夢中です。最初は「ママ~靴が濡れたぁ」と気持ち悪がっていたのですがいつのまにか靴のまんま水の中へ、ズボンも濡れ、ついには裸足で水の中を走り回っていました。伸び伸びと遊んでいる姿を見ながら私はイタドリの皮剥きを始めました。今日も収穫ありです。大漁・大量です。
わいわいガヤガヤと曇り時々晴れの中、恒例行事が滞りなく終了し、これも高齢である「道の駅・かなん」に立ち寄りトイレ休憩をし、ソフトクリームを頬ばり、その後解散となりました。
(教訓)
山間部での携帯は発信者がメール送信OKでも受信する側が圏外の場合届いてない場合があり圏外を外れた時、とんでもない時間に受信するということが今回発生しました。

山間部に出かけるときは携帯が通じないことを想定の上、集合場所を決めるのが安全です。
文:美智子姫
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