2015
「21日の土曜日は晴れ、22日の日曜日は雨」の天気予報を信じポカポカ陽気に背中を押されて、久しぶりに六甲山芦屋から有馬に行こうと出かけました。「今日は土曜日だしロックガーデンは人が多いだろうなぁ」と思いつつ阪急・芦屋川駅の広場まで来てみると何と人間が立つ隙間がないほどに混雑しておりました。途中の公園にも山岳会らしき団体がストレッチを始めていました。蟻の行列の様に滝の茶屋までをゾロゾロと歩きました。追い抜いたり追い抜かれたりではありますが駅から滝の茶屋までが長くて苦手です。山でもないのに勾配がきつくここで速度を見誤るとこの日のリズムは全部狂ってしまいそうです。
「早い?」ジョンが振り向きながら速度を気にしています。「大丈夫!マイペースで歩いて行くから」そう言いながらも微妙に間隔があいて行くのがわかります。考えてみればいつもより少し速度が出ています。高齢者ばかりの列に「負けてなるものかっ!」の気持ちも働いたのだと思います。「今日はえらい張り切ってるなぁ」そう思いながら付いて行きました。

滝の茶屋の丸太椅子で早くも衣類調整です。この日は春を思わせるほどで気温が上昇しています。お稲荷様に手を合せ、この日は地獄谷コースには行かず高座の滝コースを歩くことにしました。ロックガーデンコースは早くも渋滞が起きていましたが高座の滝コースは私達だけの様です。最初の堰堤付近で中年の男性2人と出会いました。挨拶を交わすと「いつもこの辺りを歩いているのですが今日は地図を見ながら歩こうと思いましてね」との事でした。 
高座谷は大荒れに荒れています…
 
キャッスルウオールの基部には野良猫が3匹いました 
キャッスルウオールの基部にある木の根っこ…これに足を引っ掛けて転倒…肋骨2本折りました…あまりの懐かしさに木の根を踏んづけたヨ
キュッスルオールには何故か猫が4匹いました。誰かが餌をやったらしく餌をまいたトレーの中に仲良く頭を突っ込んで餌をむさぼっていました。捨て猫が野生化してしまったのでしょうか?猫に罪はなく人間の身勝手で捨てられた猫たちが可哀想になりました。

おばさん情報によると「岡本公園の梅林は見ごろだよ」と話掛けてくれました。梅林見物が出来るならとコースを有馬から岡本駅をゴールに変えることに即決しました。先ほどの2人組の一人はキャッスルオール脇の道を進み、もう一人は左の道を進みやがて左のコースを取った人が引き返してこられました。「二人で別れてコース調べをしていた」そうです。
 キャッスルウオール
しばらく歩くとまた先ほどの2人に出会いました。キャッスルオールと風吹き岩の分岐で悩んでいる様子でした。「岩梯子に行きたいがどっち?」と道を尋ねられました。(ほんとにいつも歩いているの?)

キャッスルオールの方向を教えて、ふと岩場に目をやるとクライマーの姿が見えました。誰かがクライミングをしている様子なので興味もあり私達も同じ方向に向かいました。既に岩場に取り付いているグループと今から登ろうとする高齢のおじさん。付き添いのおばさんに「ビレイされるのですか?」と聞くと「見るだけ」との事。危ないなぁ・・・一人で大丈夫かなぁ・・・
おーい自転車担いで何処行きですか…魚屋道を有馬に向かっています 食事中に見た荒地山にボルダー群
私達も左のコースを進みましたが、何としたことか迷い道に入ってしまいました。谷をひとつ間違えたらしく、途中から全く道がありません。上を通る魚屋道から人の声がしているので大きくずれてはいないと思います。藪漕ぎすれば簡単に魚屋道に出るのですが今回はのんびりコースなので、登山道を探して行っては戻り、戻っては行きを繰り返しました。「六甲で迷うってこういう事か」時間がまだ早いので焦りはありませんでしたが日暮れ時ならばきっと慌てるだろうなぁ。

やっと魚屋道にでました。11時を少し過ぎています。大きな岩場を利用して昼食にしました。またここにも猫が1匹来て餌を欲しそうにニャーニャーと泣いていました。かわいそうに思いレーションの雑魚をあげましたが、この行為がいけないのでしょうね、きっと。(わかってるって・・・・)

魚屋道はひっきりなしに人が途切れることなく、それぞれの目指す目的地に向けてダッシュで歩いています。「狭い日本そんなに急いでどこに行く」今は花も咲いておらず、新緑もなく枯れ枝ばかりなので急ぎ足も結構なのですがもっと山歩きを楽しんでもらいたいなぁと思いました。

昼食を終えて「打越峠」の看板の方向に進んで行きました。このコースにも人はいません。「混雑していると言うのにこのコースはラッキーだね」そう言いながら横池に目をやると大勢の人達が陽だまりでランチを楽しんでいました。横池に氷が張った年もありましたが今年は雪も氷もない様子です。
 横池の雌池
横池の雄池 横池の雌池
「いいコースだね」いつもこの道を通るとき呟いていますが杉の木立の中を快適に下り続けました。倒木を利用して巧みに椅子や垣根を作っていたり小石を積み上げて登山道の整備をしていたりと、ほのぼのとしたコースでした。1時間ほど下ると民家が見えてきました。見覚えのある登山口の看板に到着です。ここでストックを仕舞い、急こう配の車道を下っていきました。岡本駅に通ずる道には数本のピンク色の旗が風になびいています。よく見ると「梅まつり」と書いてあります。やがて梅の香りも届いてきました。
八幡谷の谷筋コースの登山道は あらゆるところに倒木を積んで整備されていました
梅まつりに来たであろう人の流れについて行くと、こじんまりした梅林公園があり沢山の人で賑わっていました。ポカポカ陽気につられたのでしょうか。のんびりとベンチに腰かけたり、カメラ片手にベストポジションを探している人もいました。見頃だと聞いていましたがまだ少し蕾が硬く1週間後ぐらいが見ごろとなるにちがいありません。
JR岡本駅でポッチーに下山報告をし淀川駅で合流して梅田まで出かけることにしました。ポッチーが開口一番に「えらい早い御帰りやね」と言うので有馬に向かわずに岡本梅林公園に降りたことを告げると「なぁんや〜お散歩コース、楽々コースやなぁ!」と一笑されました。(参加しない人に言われたくな〜い!) 
梅田で一杯 御座候をお土産に買ったものの 淀川の駅で 食べちゃった
阪急食堂街にある「朝から飲める店」で、超美味しいバッテラで反省会をし、阪神百貨店の縮小されたフードコーナーに入り「御座候」を買いいつものパターンである「淀川駅で御座候」を食てから帰宅となりました。

自宅近くに六甲山の様なトレーニング場所があれば毎日でも歩けるのですが此花区近辺には平地アスファルト道しかありません。「さあ出かけるぞ」となるとなかなか身体が動きません。いざ出かけてしまえば快適なのですが・・・早く春が来ないかなぁ〜

←飲み屋さんにはウオーキングの人たちがいっぱいでした。