●1月4日(日)
正月3ケ日も過ぎ、少々たるんだ体型を修正しようと初詣を兼ねて中山連山周回コースを歩くことにしました。
JR中山寺駅午前10時のスタートです。ここから阪急電車「中山観音駅」を目指します。正月四日の日曜日、街はまだ眠っているようです。阪急電車線路をくぐり階段を上がると界隈は一変します。そこは門前町なのです。
駅から中山寺までの参道をゆっくり歩いているとお詣りの人、リュックを背負った人とさまざまです。
JR「中山寺駅」 JR「中山寺駅」の馬上太子像 秋の名残り
参詣道の標 駅を出ると参詣道です 参詣道
 中山寺山門と石碑 
屋台の並ぶ境内と人混みを抜け「 おくのいん坂」の道標に従って下りて行くと高齢者の団体が前を歩いており追い越すことなく、私達は反対方向の東尾根へと入っていきました。「芦屋コースもいいけど中山コースもいいね」と言いながらゆっくりと登って行きます。中山寺はコバノミツバツツジで有名で春になるとツツジのトンネルが出来、登山者も多くなります。夫婦岩、奥の院コースには多くの人が入っていきますが、私達が今から登る中尾根はこの時期登山者はほとんど見かけません。
境内から見た町並み 境内のとんど 東尾根入り口
コース途中にある大きなお屋敷の白い犬が吠えはじめました。いつもここで吠えまくられますが、今年も期待通り勢いよく吠えられてしまいました。

登山道のすぐ側の小学校を過ぎて沢を越えると再びきつい登り返しです。「こんなにきつかったかなぁ〜」ポッチーも後ろから付いてきています。途中で結構速い速度で歩くおじさんが休憩をしていました。何度か追い抜かれたり追い抜いたりしましたが
山は「息を切らさず、汗をかかず、ゆっくりと登る」のがコツだと教えたくなるほど愉快な歩き方をするおじさんでした。
しばらく山を歩いていないため、足元に目を落としながら、慌てずゆっくりと歩いていると、突然目前に物体を感じました。顔を上げてみると、なーんとそれは自転車だったのです。
最近は登山道で自転車を見ることはよくありますが、突然に遭遇するとやっぱり驚きます。
以前、雪の燕岳の合戦尾根で自転車を担いだ青年と出会ったことがありましたが、時の流れには怖いものを感じます。
天宮塚手前では登山道をふさいで休憩を取っているグループがいました。「そりゃないやろ・・」と、ジョンは別の道を探し迂回しましたが姫は休憩している真ん中を堂々と歩きました。「登山道で休憩しないでくださいね〜」そう付け加えることも忘れてはいません。
とても嫌味に聞こえるかも知れませんが登山道をふさいだり道標に物を掛けたりして後から登ってくる人たちが道迷いするケースもあるのです。自分たちがいまルール違反をしていることを知らせてあげたいと思っての一言です。
白龍大神天宮塚で休憩し自家製の吊るし柿を美味しく頂きました。上り下りを繰り返しどうにか縦走路に出ました。
このあたりから下山してくる人も多くなり「山頂は賑やかですよ」と教えてくれる人もいました。雪解けの道はグチャグチャ。
私は思いのほか泥にまみれていませんがポッチーもジョンもズボンの裾が泥だらけです。「みっちゃんはええのぉ」内股の人は泥跳ねしないらしいです。

中山連山の周回路に出て写真を撮ろうとしているとき頂上方向からまた自転車です。
 撮影の邪魔をしないように止まってくれましたが 「どうぞお進みくださーい。でも写しこみますねー」 そうお断りして撮った一枚です。
中山最高峰頂上広場にて
正午過ぎに中山最高峰に到着です。
「デンの記撮影」を済ませ広場は雪解け水でびしょびしょ、休憩をとることができません。それでも弁当を広げている人達がごった返していました。弁当のおかずをちら見するとおせちの残りが・・・それもありだと笑っちゃいました。

最高峰から少し下ったところに大きな岩を見つけそこで簡単な昼食を取りました。最高峰を踏んだ後は同じ道を帰ろうと予定していましたが
体力が回復したこともあり山本駅に出る長めのコースを選択しまた。
時折視界が広がると朝登って来た尾根を振り返り左手にはゴルフ場が見えています。雪が積もりクローズかと思いましたが何とか芝が見え隠れしていました。
おいおい、大丈夫かぁぁぁぁぁぁ
 岩場の下には住宅地が広がっています
何本かの電波塔を過ぎると岩場のお出ましです。昔はここをロープを掛けて訓練用に利用したことを懐かしく思い出していました。
中山から登り、山本に降りるコースは登りが短く、下りが長く、しかも最後は急な岩場の下りとなります。
「岩場を下るまでに一度休憩しょう」と腰を下ろすと5才ぐらいの男の子がヘルメットをかぶり下山の準備をしています。
家族で仲良く岩場を登り日当たりのよい場所で弁当を広げまた岩場を降りるコースの様です。
岩場が苦手なポッチーも5才の男の子に勇気を貰い、転倒することなく降りてきました。岩場を降りて残りの吊るし柿を頬張っていると
小学生低学年くらいの男の子が両親とともに降りてきました。きちんとヘルメットをかぶり手慣れた様子でヒョイヒョイと上手に降りてきました。
「ボクちゃん上手だねぇ!写真撮らせてくれる?」とカメラを向けるとポーズをとってくれました。

「山本駅方面」の矢印に従い大聖不動尊の山門をくぐり住宅地を抜けると30分ほどで阪急山本駅にゴールです。
「長かったなぁ。しぁけどトレーニングには最適やなぁ」5時間ほどの短いコースではありましたが、アップダウンたっぷりで、ほどよく筋肉もほぐれ良い足慣らしになりました。
阪急電車で梅田まで行きロッジに新年の買い物に立ち寄りました。
ポッチーがリュックを買う予定でしたがお気に入りが無くてジョンが早池峰山で吹っ飛ばしたリュックカバーの代替え品を買い、マルビルにて新年会をして帰路につきました。
ビールでヘロヘロなのか疲れでヘロヘロなのかわかりません。
文:みちこ