2014
運営時間いっぱいに使って…ゴールしたよ!  姫は応援に行っただけ
2014 KOBE 六甲全山縦走大会は、神戸の背後に連なる緑のびょうぶ、六甲全山。西は須磨から東は宝塚まで、約56kmの尾根をたどりながら、1日のうちに、自分の力で歩き通すものです。
神戸市民を始め、近隣の府県、また全国の方々に楽しんでいただき、自らの責任のもと、体力と精神力を鍛え、目的を達成する喜び、そして神戸のまちと自然、人のふれあいをはかる、歩くスポーツの祭典、それが「KOBE六甲全山縦走大会(全縦大会)」です。神戸市と、六甲全山縦走市民の会との共催により、毎年11月に2回開催しています。
平成26年は11月9日(日曜)と24日(月曜日・振替休日)に開催されます。
その初回に、宇都宮から参加する青年ペアの応援に行ってきました。
午後4時過ぎに阪急電車宝塚駅屋上駐車場に到着。ここから見る六甲山系には重い雲が立ち込めている。今朝からの雨に路面はぬかるみ参加者は大変だろうなと推察できます。 
須磨から宝塚に至る六甲連山(全行程約55q〜56q)の六甲全山縦走路を歩くのです。「走ってはダメ」らしいです。
最高地点は海抜931mの六甲最高峰で、海抜12mの須磨浦公園から海抜48mの宝塚まで16のピークを越え、登りを全部足すとおよそ3000mとなります。
北アルプスの上高地(1560m)から奥穂高岳(3190m)までのルートの約1.7倍、富士山五合目から山頂(3776m)の約2倍の登りということになり、縦走には標準的に14〜15時間かかるそうです。(うっひゃあ!)
私は過酷な距離のため、一度も「参加したい」とか「参加してみよう」と思ったことはありませんが分割して歩いたことはあります。
アップダウンのかなり厳しいコースで午前5時の夜明けから歩き始めたとしても日が暮れてのゴールとなるでしょう。ゴールする人たちのさまざまなドラマを拝見しようと思っています。
 これを持ってお出迎えしまーす  湯元台広場です
9月6日に、日本百名山を楽しむ若いカップルと平ケ岳山行を共にし、
岳友仲間となりました。
話に聞けば六甲山全縦大会に出場するとの事でした。前回もエントリーしたのですがあえなくタイムオーバーで棄権となり悔しさを挽回するのだと言う意気込みを語ってくれました。
「ならば関西代表でゴール地点に迎えに行くよ」と約束をして2ケ月が過ぎ、とうとうその日がやってきました。約束通り宝塚のゴール地点で出迎え隊をいたします。
出発点の須磨に車を停めているので、宝塚のゴール地点から車で送って行く約束をしています。
前日、11月8日の昼前に須磨浦公園に到着したと聞き、檄を飛ばしに会いに行ってきました。
体調、気合ともに充分で簡単な前夜祭の乾杯をし健闘を祈りました。
 この夜、須磨浦公園から戻ってみたらTeam J-1さんからもメッセージをいただいていて我がことの様に嬉しかったです。
明日に備えてもう寝ていると思いますので明朝朝早くメールでメッセージを伝えたいと思っています。ありがとうございました。
『上り坂は頑張りすぎない事。頑張りすぎると後半に必ず膝に来ること。頑張るのは平坦地と下りで。
一軒茶屋のチェックポイントまでくれば後はほぼ平坦地と下り坂のみでゴールまで距離はあっても楽だと言うこと。
ご健闘をお祈りしています』
と結んで頂いていました。的確なアドバイスきっと参考にしながら歩いてくれると思います。
新田次郎の小説、『孤高の人』のモデルとなった神戸の造船所のエンジニア加藤文太郎は、登山家として世に出る前の大正末期から昭和初期にかけてこの六甲全山縦走路を歩いています。
朝に和田岬を出発し、須磨から宝塚まで当時まだ充分整備されていない六甲全山を縦走し、さらに和田岬まで歩いて帰るという全100kmの行程を1日で踏破していたエピソードでも有名です。
 豆狸かよ? 30分ほど喫茶店で腹ごしらえ   
「KOBE六甲全縦走大会」素人の私にとって過酷なレースとしか言いようがありません。11月9日、2200人のエントリーのうち500人は当日不参加で1700人が参加者したKOBE六甲全縦走大会」が実施されました。
須磨から宝塚までの56qのコースをチェックポイントを制限時間内に通過しゴールを目指すのです。富士山5合目から頂上に至る距離だそうです。(加藤文太郎が通勤に、トレーニングに使ったそうです)

今年の9月に平ケ岳で出会った宇都宮在住の若き青年カップルを応援すべくゴールで待つことにしました。ゴールは多分午後9時を過ぎるだろうと予想しつつも家にいても落ち着かず午後3時には宝塚に向かいました。
阪急宝塚屋上にある駐車場に車を停めゴール場所に設置してあるテントに行ってみると既にゴールした人がいて受付の設営待ちをしているのには驚きました。「走ったな?」
この大会は走ることを禁止しています。雨がシトシトと降ってきて待つ身もかなり厳しい状況になってきました。応援メールも何通が頂き心強かったです。ありがとうございました。
早い時間にゴールする人たちの顔には笑顔のみで苦痛にゆがんだ表情はありません。余裕のゴールの様です。走ってゴールしたと思うと見ていても、さほど感動もありませんでした。・・ゴメン
一軒茶屋の「赤鬼さん通過」は午後6時40分だそうです。この時間を過ぎて赤鬼さんに肩を叩かれると「棄権」となるのだそうです。多くの参加者が一軒茶屋に来るまでに肩を叩かれて帰途に就いた模様です。

「一軒茶屋についたらメールしてね」そう言っていたのですが待てど暮らせど連絡がありません。「きっと圏外で繋ながらないんやわ」そう思うことにしました。
去年も参加していたのですが「トイレ待ち30分」であえなく棄権となったそうです。今回は「山の中に掛け込め〜」とアドバイスをしましたが若さゆえできるかどうか・・・

続々とゴールする人たちの列ができ始めました。午後8時を過ぎるとゴールする人たちの顔はどれも苦痛でゆがんでいます。ゴール直前の階段がとてもつらそうです。
倒れるようにゴールをしてスタッフに抱えられる人もいました。足元は泥まみれです。待つこと6時間やっと連絡が入りました。午後9時「いま塩尾寺にいますあと30分はかかりそう・・いいえ1時間はかかると思います。」あともう少しガンバレ!何とかギリギリゴールできそうです。
午後10時を回ると、スタッフもお迎えの人も気が気ではありません。もちろん私もイライラ、そわそわ。
来ました〜!階段の下に二人の姿が見えました〜!
それまでダンゴ状態になっていたゴール直前の階段がスーッと人がいなくなり二人だけの姿が見えました。随分辛そうで手摺に助けられながらですが、しっかりと歩いています。
午後10時25分!「やったー」と一声あげてゴールです。時間内にゴールしました。あと15分遅ければ悔しいゴールとなるところでした。
良かったっ!良かったっ!。
ゴールの手続きをして長い一日が終わります。
それぞれに記念撮影をしています 智ちゃん涙腺が緩みっぱなしです 無事ゴールの報告
やりました。昨年のリベンジができました
温かい紅茶を用意していきました…保温のために新品のハイソックスを掛けて
良かった良かった、姫も大喜びです 阪急・宝塚駅前では豚汁と甘酒が振舞われています
駐車場の片隅で…東北、北海道遠征で鍛えた山賊飯です
午後10時を過ぎていますのでレストランもシャッターが降りているところが多くなりました。と言うかウロウロと歩くことができません。駐車場までがやっとです。
無理もありません。雨の中を56qも歩いたのですから。
夜食用に作った弁当が夕食となりました。駐車場で味噌汁を温め遅い夕食を済ませました。「美味しいっ!」何よりうれしい言葉です。
駐車場も12時には閉まってしまいます。
蓬莱峡の横を通り、有馬に抜け新神戸トンネルを抜ける頃には二人は爆睡していました。疲れがドッと出たのでしょうね。
電車だと終電に間に合わず須磨浦公園までたどり着くことが出来なかったかも知れません。迎えに行ってよかったです。お役にたって良かったです。

須磨浦公園駐車場に到着し、春になれば山でまた会える日を約束し別れました。
雨の中最後まであきらめずよく頑張りました。おめでとう。

携帯に励ましメールを頂き応援して下さいました岳友の皆さん返信できずにごめんなさい。心強い応援でした。本当にありがとうございました。

私達も一緒に感動のドラマを見させて頂きました。 
 姫の感想
 お土産をたくさんいただきました。
須磨浦公園から戻る深夜の高速道路走行中、待ちきれずにひと箱ペロリといただきました。ごちそうさまでした。栃木名産の「かんぴょう」はいずれ美味しい料理を作り頂くことにします。
今回の56kmを完踏を大きな自信とし今後の山行に役立ててください。足の痛みはストックを利用することで緩和します。今回の六甲山完踏記念にストックをお揃いで持ってはいかが?
 JONの感想
全縦お疲れ様でした。辛かったと思いますが、これまた良い思いでになるでしょう。次回更なる挑戦としてあきる野市で行われる長谷川恒夫カップ71.5q24時間レースに目標をおかれてはいかがでしょうか。若いときにしか出来ないことをしっかりやってください。100名山はそのうちに達成できます。来年は飯豊山の縦走をやりましょう。よろしく。
お土産色々ありがとう。こちらからそちらへ出向く時は「たこやき」持っていくね。
来年のゴールデンウイーク六甲山でクライミングをやりましょう。…ね。
岳友からの応援メッセージ
@北岡さん(みんなの広場から抜粋)
雨の中、56キロ先のゴール目指してひたすら歩き続けているんですよね。
参加者全員にほんとに頑張れと、心から願い応援しています。そしてボランティアでご協力いただいてる大勢の皆様にも。
頑張って頑張って辿り着いたゴールでは相当な肉体の疲労とは逆に心は達成感、満足感、参加者同士の一体感で感極まります。
今回そんな感覚が欲しくて自分も参加すべくコースを2度下見試走をして今日の日に備えましたが体調不良で不参加となりました。
宝塚ゴールでの寒い中の姫さんたちのお出迎え、大変嬉しいことでしょうね。
A北岡さん 11/9 19時24分   
こんばんわ!宇都宮のお二人さん、そろそろゴールでしょうか。それともとっくについていらっしゃいますか。雨天にもめげずの挑戦すばらしいですよね。じっと待っているのもしんどかったでしょ。皆さん風邪ひかないようにね。お疲れ様でした。   
B日下智子さん 11/9 19時28分   
ハチキン姫見ました。平ケ岳でご一緒された方が今日、縦走大会に参加されているのですね。私も雨の中の縦走を経験したことがありますが、
東六甲のぬかるみにはかなり足を取られて体力も消耗した経験があります。今日の縦走大会は大変厳しいと思いますが若きお二人、
姫さん達のお出迎えを心の支えにしてゴールされることだと思います。ゴールでの姫さん達の笑顔、夜食弁当、何よりのビックプレゼントですね。
平野区からですがお二人にエールを贈ります。「過酷な縦走ですが頑張って素敵な思い出を作ってください。応援しています」そして関西の六甲山に他県から足を運んでいただいたこと嬉しく思います。夜になって冷え込んできました。姫さん達も身体を冷やして風邪などひかないようにお気を付け下さい。
宝塚駅前にボランティアの学生の方が豚汁、甘酒を用意してくれています。ゆるキャラもお出迎えして写真撮影ができます。見逃さずお二人を迎えてあげて下さい。   
C北岡さん 11/9 19時39分   
鍋蓋山の通過時刻からすると以前僕が参加した時のタイムからしてそろそろかと。でも足元も悪いし雨具つけての長い距離歩きだからもう少しかかるかなぁ。姫さん達も風邪をひかないように温かくして待っててあげて下さいね。知り合いに出迎えてもらえるほど嬉しいことはありません。   
D伊藤さん 11/9 20時00分   
ご苦労様です。北岡さんからまだ山友のお二人がゴールしてないらしいとありましたが、寒い中、大変ですね。風邪をひかないようにして下さいね。
無事ゴールするのを祈っています。姫さん達も大変ですね。実は北岡さんも還暦記念で出るつもりでしたが3日前にギックリ腰を発症しまだ痛みがあり今回は断念しました。私もサポートする予定でした。ちなみに北岡さんは6年前(54歳)12時間でゴールしています。   
「ゴールの一報を入れました。」
 E北岡さん 11/9 22時28分
すごい!おめでとう!やつたね。おつかれさまでした。
F伊東さん 11/9 22時28分
凄い精神力ですね。お疲れ様でした。気を付けて帰ってくださいね。
G日下智子さん 11/10 9時30分
おはようございます。悪天候の中ゴールおめでとうございます。私も第1回目、タイムオーバーギリギリの22時30分にボランティアの方々に励まされながらゴールしました。懐かしく思い出されます。昨日は嬉しさと共に緊張感でお疲れの事だと思います。お疲れ様でした。
H伊東さん 11/10 9時35分
おはようございます。お二人、頑張りましたね。驚異の粘り腰です。みんなの広場の鍋蓋山通過タイムを見て、ちょっと飛ばしてるなぁと思っていました。でもお二人も姫さん達が宝塚で待ってるからこそ頑張れたと思います。ホントにお疲れさまでした。今日はゆっくりして下さい。
I北岡さん 11/1011時45分
おはようございます。
今朝はさぞお疲れでしょうね。
姫さん、JON さんのお出迎え、それも雨の中の長時間待ち。宇都宮のお二人、ものすごく嬉しかったと思いますよ。
僕も6年前になりますがゴールした時に仲間と抱き合って喜び合いました。

今回、60才記念にと思ってたんですが。それとサプライズでヒメさん達の眼前にゴールしてやろうと密かに企んでいたんですが・・・。
来年は参加します。といっても抽選に当たるかどうか。あの感動をふたたびという感じです。
姫ブログにコメントをいただきました
 智&里樹
姫、まさるくん、昨日は大変お世話になりました!

去年初参加は、時間の流れがつかめず菊水山から赤鬼に追いつかれ、摩耶山手前で無念のリタイア。
今年も抽選に当たり、いざリベンジ。
去年の反省を踏まえ荷物は軽く、車中泊で挑み、先頭付近でスタート。出だしは去年の渋滞にもはまらず快適なスタート。
でもすぐに雨に降られ、摩耶山辺りから太もも付け根や膝に痛みが。赤鬼がせまってくる時間も徐々に短くなり。
でも!今回は、
「ゴールに姫とまさるくんが待っててくれてる!絶対に行かなくちゃ!」と、一軒茶屋からは足をひきずり泣きべそをかきながら、気合いと根性だけでなんとか完走することができました!
ゴールで何時間も前から手作り横断幕と山賊料理を用意してくれた姫とまさるくんには感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!

来年、また一緒に登山出来るのを楽しみにしています。nekoさんにもいつかお会い出来ますように。
 nekoさん
智ちゃんの涙の写真、こちらまで涙が出てきました。おふたりとも、ほんとにほんとによく頑張りましたね。
倒れるようにして、へたり込んでの夕食風景。
ヒメさん達の応援、お出迎え。達成感と共に愛情、友情、ひとの暖かさを体中で感じられたことでしょう。素晴らしい。ほんとに素晴らしい。
  ハチキン姫
neko さん。 来年はお出迎え隊、任しておいてください。山賊飯用意しておきます(笑)
宇都宮から参加と言うことで不安もあり、出迎え隊を買って出ましたが、私達も若い二人に感動をもらいました。
「山は晴天に限る」これに尽きますね。」

ゴールおめでとう!智&里樹さんたちの顔も知らない中高年の「渋柿隊」の皆さんや縦走経験者の方から私の携帯に応援メールを頂きました。
私だけが見るのは勿体なくてレポートの最後に綴らせて頂きました。ゴールの感動に立ち会わせてもらえたことを私達も感謝しなければなりません。人生と同じで頑張った分だけ自分に返ってきます。今回の事を自信に変えて何事も突き進んでください。(但し無茶はいけません)同じ山を目指す者同士また仲良く山登りしましょ!。nekoさんとは大阪に来て「ワン!」と吠えれば「ニャーオー」と会いに出て来てくれますよ。
お疲れ様!メッセージありがとう!嬉しかったです。智子さんの感動の涙は真珠の様に美しかったですよ。