2013 |
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「焼肉忘年会に魅せられて…ついてきてもうたわ」 |
どんよりとした冬空で、とても寒くて思わず肩に力が入る朝でした。まだ夜が明けきらぬ午前6時45分JR海老江駅でジョンと待ち合わせをしJR神戸線の摂津本山駅で下車をし阪急岡本駅へと向かいました。この日はひょんなことからマゼンタチームが六甲山山行をすると聞きつけて同行させてもらうことにしました。同行と言うよりも勝手について行ったという感じかもしれません。私達の目的は山行終了後の「食べ放題・焼肉忘年会」にあったのです。
予定コースとしては岡本駅〜八幡谷〜打越峠〜西滝ヶ谷出合〜五助山〜凌雲台〜六甲最高峰〜七曲り〜雨ヶ峠〜風吹岩〜芦屋川駅ゴール後京橋の焼肉屋さんへ
午前8時に阪急岡本駅でマゼンタチームと合流し八幡谷へ向かいます。このコースは下山コースに度々使っていましたが逆コースも新鮮でおもしろい気がしました。
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歩き始めてまもなく、南西方向の上空からヘリコプターの音が聞こえてきます。「事故かな?」「こんな朝早くから事故ではないぞ!」と会話を交わしながら登って行きました。 帰宅後のニュースでわかったことですが、神戸市灘区六甲山町の六甲山中の斜面で、男性が頭から血を流して倒れているのを、登山中の男性が発見し通報。救急隊員が駆けつけた時には男性はすでに死亡していたそうです。所持品から77歳の男性で登山中に滑落したみたいとのことです。 「六甲山をあなどることなかれ 六甲山は危険と隣り合わせの山。充分な装備をし、中高年は決してひとりで入るべからず」 |
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まだ明けきらないうちに | 阪急:岡本駅 | 寒いなあ | マゼンタチーム到着 |
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登山口で衣類調整 | 八幡谷を登っていきます |
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古びた神社 | 打越峠 |
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五助谷堰堤広場の池 |
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岡本駅から30分ほどで八幡谷へ入り更に1時間ほどで打越峠に到着しました。水分補給をした後に西滝ヶ谷出合へ向かいました。ここには小さな池があり小さな川も流れており上流、下流がどちらかわからない流れが交差しており不思議でした。
この川には立派な木橋が架かっており山中で出合った美しい風景に記念写真をとりました。 |
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広い河原では道が分かれており、さあ右か左かと一瞬戸惑いましたが、GPSや地図を広げ進行方向を確かめました。五助山には道らしくない道へと進む様です。進路は木の枝で隠れていましたが、よく見ると登山道らしき踏み跡が残っておりました。急な登りはここから始まるのでした。ポッチーの体調を考えると迂回した方がいいのではないかと迂回を提案しましたが「行ける」との返事でしたのでみんなと同じコースを進むことにしました。ほぼ藪漕ぎ状態です。 |
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住吉川の渡渉点を越えて五助山から南に派生する五助尾根に取り付きます | ||
背丈ほどもある笹の生い茂る道を掻き分けながら、或る時は岩場をよじ登りながら、かなりの急登や、急な下りが続きました。落ち葉で滑らぬようにきちんと足を置き、やっとのことで五助山山頂に到着です。六甲山を何度も歩いていますがこのコースは初めてで日曜日だと言うのに登山者もほとんどなく、今頃ロックガーデンは蟻の行列だろうなぁと想像しながら静かな山頂で長めの休憩をとることにしました。ところが風がつめたくて汗ばんだ身体の体温が奪われそうで、わずか5分の休憩で凌雲台に向けて前進することにしました。
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五助山の山頂です |
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五助山から全縦路までの間は笹薮、岩場、アップダウンと結構な道でした | |||
五助山から凌雲台に向かう道は、しばらくは平坦な道が続き足の調整をしながらやや遅れ気味ではありますがポッチーもわがまま言わずについてきています(歩けるやんか〜!私達と歩く時は暑いだの疲れただの、わがまま言い放題なのに〜)
マゼンタチームは私達よりも若いし、いつも困難なコースを好んで歩いているだけあって体力もあり速度も早く何度も何度も列づめ休憩を取ってくれました。きっとストレスが残っているはずです。 |
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きついきつい笹の中の急登を登り終えると急に前が開けてきました。六甲全山縦走路に出たのです。私達が笹の中から出てきたのを見ていた登山者が「どこから登ってこられたのですか?」「岡本駅からです」と言うと、とても自分たちにはそんな体力はないと感心されていましたが、じつを言うと私達もヘロヘロなんです〜!予定時間を大幅に遅れていたため六甲最高峰へは立ち寄らず石切道を経て住吉駅に向かうコースに変更することにしました。 |
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石切道の分岐にて | 石切道に入って昼食です | |
石切道に入って風の無い小さな広場を見つけ昼食を摂ることにしました。ドッコイショとやっとこの日初めての長めの休憩です。私達が下山予定のコースから70歳以上と思われる30人ほどの団体がハアハアと息を切らせて登ってきました。大汗をかき、かなり急な登りであったことが伺えます。
「どちらから登ってこられたのですか?」と聞くと「住吉川からです。ひとり動けなくなった人がいて後から遅れてやってくるはずです」と言いながら元気チームは私達の前を通過して行かれました。 |
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「元気なお年寄やなぁ。五助山ぐらいでへばってたらいかんなぁ。だってあの人達から見たら私達若者だもん」と自分たちに言い聞かせます。 昼食を終え下山していると一人の老人をシュリンゲで確保されながら5人ほど登ってきました。さきほど話していた人達の様です。 最後尾の人はおにぎりを食べながら登っています。前を歩いていた団体の中のひとりがジンギスカン鍋を予約していると冗談めいて言っていましたがひょっとしたらまだ昼食前の様子です。 (体調不良のお爺さん空腹じゃないかな?おにぎりを食べたら元気出るのになぁ) 同じグループと思われる30人ほどの団体が30分ほど前に私達とすれ違ったことを話し見送りました。各自がカラビナ・シュリンゲの携行があれば今回の様な事態にも対応できると痛感しました。体調不良者をUターンさせるより上まで行きロープウエイで下山した方が楽と判断したのでしょう。 |
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石がザクザク石切道 | おっ!こっちで合ってるか | ||
下りとは言え、きつい石コロだらけの道が続きます。70歳を過ぎた人達には少々きついコースではなかったのか、もう少し楽なコースを設定していれば楽々登れたのではなかったのかと自問自答しながら下って行きました。2時間ほどかけてアスファルトの道に出ました。そこには大きな石がゴロゴロと転がり、小さな石の山もありました「だから石切道なのかぁ」 |
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林道をゆっくり下ります |
石切道から車道に出て概ね1時間以上アスファルトの道を歩き続けました。後ろから巡回バスが何台もうらめしく通過して行きましたが誰もバスに乗ろうとは言いだしませんでした。やっとのことでJR住吉川駅に到着です。この日は、ことのほかよく歩いた気がします。ポッチーも最後までよく歩いたものです。
ここから15時42分発の松井山手行の電車に乗って京橋まで移動です。 |
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ビジネスパークの夕陽と紅葉 | コーラスを聴きながら時間待ち | ||
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クリスマスメロディ | 暗闇に映える大阪城 | ||
予約をしている「食べ放題・焼き肉店」に到着が30分ほど早かったためツイン21広場でやっていたクリスマスソングショーを鑑賞することにしました。プロとは言えませんでしたが、どこかの音大生が場所の提供を受けてコーラスを披露しているように見えました。日曜日だと言うのに観客はわずかしかいなくて可哀そうな気がするほどでした。何曲が歌う中に馴染みのある曲が入っていれば足を止める人もいるのではないかと思ったりしました。傍らで微妙な動きをする若者(中年?かも)がいてコーラスに合わせて踊っていました。最初は「変なひと」と思って冷ややかな目でみていましたが、リズムに乗ってなかなかの動きをしています。 待望の予約時間となったため店のノレンをくぐりました。90分間の食べ放題らしくて最初はどんどん注文をするのですがお腹もほどよく満腹になり、食べるスピードもダウンし、とうとうストップしてしまいました。レストランの窓から見える大阪城の夜景を楽しみながら、喰った!喰った!もうこれ以上は食べれませんというまで食べて時間切れとなりました。「もう何も入りません!勘弁して下さい!」
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ただいま宴会中 |
お店を出て、ほろ酔い機嫌で駅への連絡橋渡り、京阪電車方面、JR方面への分岐点にやって来ました。 名残惜しいですがマゼンタチームとお別れとなりました。 「よいお年をお迎えください」そんな年末の挨拶を交わして、電車の中では爆睡となりましたが乗り越しすることなく無事、家に到着しました。 今回はちょっとハードなコースではありましたが程よい疲れと満足感と満腹感でいっぱいで〜す。 |
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みんなの感想 |
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きたおかさん 昨日は疲れましたね。みなさんお疲れ様でした。 今日は体のあちこちが痛いです。みなさんはどうでしょうか。(体の痛みは大丈夫。借金苦で頭が痛いョ…JON) 五助山の取り付きまではほぼ平坦に近いようなコースだったのが取り付きの小さな流れを越した途端にこれまでとはぜんぜん違い、傾斜がきつくなり凌雲台近くの縦走路に出るまでしんどかったこと。 いつもよりゆっくり目で呼吸器系は大丈夫だったんですが急坂のためふくらはぎが攣りそうになってました。 久しぶりの山歩きだというポッチーさんは特にしんどかったのではないですか。 焼肉食べ放題ではポッチーさんと姫さんは上品に食べられていたので3,600円は高く付いたことでしょうね。 その分、JONさんと伊東さんは充分に元を取ってらしたようですけど(笑)(ン。アイスクリームで元を取ったョ…JON) 次回もまた楽しい山歩き、おねがいしますね。 |
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マゼンタさん 六甲&忘年会 お疲れ様でした。凌雲台への登りはきつかったですね。 私もいっぱいいっぱいでしたよ。時々 列詰め調整のふりをして休憩してましたワン。 体力、速度の差なんてほとんどないですよ。 同じ60代(但し一人を除いて)ですから・・・体力がないのは一緒ですワン。 あの登りはあまり人に出会わず、なかなかいいコースでしたね。 六甲は私の知らないコースがたくさんあり、これから六甲探検隊を結成したらいいかもですね。 でもジョンさん、姫さんは六甲の隅々まで熟知しているようですが・・・。(ンにゃ。芦屋界隈をちょこっとだけ…JON) 何と言っても今回の目的は後の忘年会でしたから。あの辺りはビジネス街なので、日曜日は閑散としていいですね。 ぶらぶらしていて、いい和食の店を見つけました。またの機会にぜひ。(楽しみ…JON) 今度はジョンさん姫さんに六甲の穴場を案内してもらおっと。(夜の街の穴場ならバッチリだぜい…JON) ホントに楽しい一日をありがとうございました。 |
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ポッチー 最後まで歩けたことが不思議です。きつくて長くてつらい山行でした。途中で五助山迂回コースの提案を姫から貰いましたが行けそうな気がして断りました。しかしその後がきつかった〜!六甲山は何度も何度も歩いていますが今回のコースは初めてで楽しかったです。不思議と足の疲れがありません。 |
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ひ め 今回は私達が強引に同行させてもらいましたが、体力の差を痛感しました。速度が違い、何度も調整してもらったためにストレスが残った山行ではなかったかと反省しています。「焼肉・忘年会」がぶら下がってなければリタイヤもあったかも知れないコースでした。六甲山の新たなる発見ができてよかったです。 |
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JON いやはや。若い人に付いて行くのは大変ですね。マゼンタチームさんは、ゆっくり歩きでストレスが残ったのではないでしょうか。 きたおかリーダーさんのおかげで、久しぶりに気楽に付いて歩くだけの楽しい山行ができました。 またよろしく。 忘年会の焼肉、ちょっと食べすぎちゃった。やだーぁぁぁぁ。 お腹が支えて攀れない…岩場復帰がまた延びましたョ。 |
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美智子姫:記0000 |
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