前日にやり残した杭打ちとロープ張りに取り掛るのですが、その前に枯れた大木が今にも倒れそうに2本立っています。ノコギリで何人もかかって、やっと枯れ木を倒すことができました。杭うちをする者、ロープを張り巡らす者、テン場内のゴミを回収する者、テン場を整備する者と、残された時間があまりないため作業を分担し精力的に動き、何とか形になってきました。「お茶にしましょうか」マダムの声に、今回の活動終了のゴングが鳴った気がしました。管理人さん達も下山予定という事で一緒に帰ることにしました。 |
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帰る前に、トイレの代金箱の回収に付いて行きました。久しぶりに開けた箱の中には100円玉、50円玉、10円玉、5円玉、1円玉が入っています。1円玉を見た時には「話には聞いていたけど本当に1円玉を入れて行く人がいるんだ」と悲しくて身体から力が抜けて行く気がしました。大きな立て看板を出して登山者の良心に訴えるしかありません。公共施設と違い、個人で経営している富士見平小屋は、汲み取り費用に何十万円とかかるそうです。その一部協力金として利用者の皆さんに協力をお願いしているのです。
次第に投函されている金額が増えつつあります。登山者の皆様にご理解頂けつつあるようです。今後ともよろしくお願いします。 |
1円玉の重い心を引きずりながら横須賀の祭り野郎たちとの楽しい4日間の「小屋修繕活動」を終え、増富温泉で汗を流し、午後10時過ぎに大阪へ戻ってきました。
ヒマラヤ登山を目前にして心は焦りましたが、だからこそこの癒しの時間が必要なのだと強く感じた今回の放浪の旅でした。 |