「ジャムジャム君がハーケン打ちを練習したいらしい。姫も行くか?」
そんな誘いを受けてJR道場駅でハーケン野郎達と合流することにしました。
ジャムジャム君にウッドベッカーさん(某山岳会の会長さん)も一緒です。初対面ではありませんが一緒に歩くのは初めてです。「みんなベテラン揃い・・・足をひっぱらないといいがなぁ」そんな心配を見抜かれたのか「姫のペースで歩くからトップ歩いて!」持続力はあるけれどのろまなカメ足であることを強調して岩場のある「不動岩」方面に向けてスタートしました。「せっかくやからハーケンの練習は帰り道にして大岩岳までトレーニングしよう」と言うことになりました。 集合場所へ行く電車はワイパーが動き始め小雨が降っていたため岩場の乾燥を期待して帰りに立ち寄ることにしたのです。千刈り貯水池への狭い道で対向者とすれ違うことになりました。人がひとりやっと通行できるほどの狭い道のため「どうぞ」「どうぞ」と互いに譲り合っていると何と山岳会の知り合いの方の様でした。「やぁ・やぁ〜」という事になり、しばし近況を報告し合い今日は奥様と一緒にタラの芽やヨモギ摘みに来られた様子でした。 |
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千刈り貯水池は前日の大雨で、話し声も聞こえないほどの物凄い水量で迫力満点、思わず記念写真を撮りました。 大岩岳に行くには千刈り貯水池から右の登山道に入っていきます。「大岩岳まで2.5q」と言う看板に従い水の流れる音を聞きながら、木立の日傘に守られながら「い〜い登山道ですね」と頂上までの距離も短いこともあって4人4様に「きついなぁ。暑いなぁ」を連呼させがら無風状態の中で汗は地面にしたたり落ちていました。 |
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大岩岳は兵庫県道場の地にあり、展望抜群の山として人気です。標高は384メートルと低山ではありますがハイキングや子供連れでも楽しめる山だと思いました。六甲山と違い登山者とのすれ違いもなく静かな山のたたずまいでした。途中で一度休憩を取り、水分補給とレーションを口に頬張り足元は前日の雨で濡れているため石の上はよく滑ります。トップを歩く姫が「足元滑りま〜す。頭上注意〜」と後ろを歩く人達に倒木があることを知らせます。それでも「アイタッ!」倒木に頭をぶつけた様子です。「自己責任でおねがいしま〜す」と冗談を言いながらピークに到着です。「到着したみたいです〜」といいながら、ふと小さな看板に目をやめると「大岩岳の山頂まであと少し」と書いてあります。そう言えば麓から見たら双耳峰になっていた気がします。それから看板の「もう少し」を頼りに一度大きく下り、また急な登りをゼェゼェいいながら後ろとの距離が出来たみたいなので「列詰め休憩にしましょうか?」とウッド会長に打診すると「止るな!行け行け!」とのことでした。今止るとつぎのエンジンがかかりにくくなるみたいです。では・・と後ろを気にせず20分ほど登ると人の気配がしました。「おっ〜頂上が近いぞ」午前11時20分二等三角点の大岩岳山頂に到着です。頂上は360度の開けたすばらしい展望で道場の街並みが美しく見えています。 |
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大岩岳山頂で |
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大岩岳山頂で目にしたスズメバチと蝶 |
リュックの中には登攀道具のロープやハーケン、ハンマーなどがたっぷり入っていて肩に食い込んでいたためジョンがいささかお疲れ気味の様子です。元気回復剤の「ツムラ68&ロキソ&アミノバイタル」を飲み下山することにしました。「途中で絶好の岩場があればハーケン打ちの練習をしよう!」と下りながら練習台になりそうな岩場を探します。登山者も行き交うこともないので気兼ねせず練習出来る場所を見つけました。私は撮影係りとしてその様子を記録しました。特に沢登りではロープをかけるピンがなく先頭を行く人は岩場にハーケンを打ち込む場面が幾度となく出現するのだそうです。 |
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千刈ダム |
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ハーケンは買うと千円前後するため残置するのか持って帰るのか素朴な疑問が生じました。姫が「このハーケンはトップが打ち込んだ後はどうするのですか?」するとウッドペッカー会長が「そりゃあ後で登ってくる人が抜いて行くんだぜぇ〜」え〜っ?と言うことは私が抜いて行くんや〜。そこでハーケンの抜き方を教えてもらうことにしました。ハーケンを左右にたたいて緩めておいて専用のバイルで抜くのです。抜けたハーケンが落下しない様に回収しなければなりません。充分なトレーニングを終えたため「不動岩」でのハーケン打ちはスルーし、道場駅まで戻ってきました。 |
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このまま解散するとは思えませんが案の定「宝塚駅」で途中下車し例の中華料理店に吸い込まれるように行きビールでひとまず乾杯を済ませました。今後トレーニングを重ねていくための名称「ひま・トレ軍団」の結成式も済ませました。 |
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