六甲はクライミング発祥の地…アルパインのトレーニングには最適
前半…ホワイトフェース・地獄谷・A懸尾根・A懸垂岩・C懸尾根・B懸垂岩跡・ピラーロック・十字路・高座谷大堰堤
後半…奥高座ノ滝・キャッスルウオール・ブラックフェイス・岩梯子・岩梯子東・道畦尾根・中央稜 0000000000.000
6月11日(月)。今日はももんがルートの後半、後足コースです。8時15分に阪急・芦屋川駅北側広場にいくと、いつもなら登山者でごった返しているのに、今日は登山者一人見当たらず、閑散としていました。集合後、キャッスルウオールに向けて歩き始めます。高座の滝に到着するも此処にも登山者はいません。静かな登山コースです。
高座谷を登り、奥高座ノ滝に到着。いよいよ此処からアルパインルート・ももんが後足コースの始まりです。
この谷間の左には水の流れる奥高座ノ滝、正面にはハイキングルートの岩場、右にかかる枯滝を登っていきます。
枯滝の登攀はジャムジャム君がリードしていきます。雨の後の岩場は滑りやすく一歩一歩スタンスを確認しながら進んでいきます。最初のランニングビレイは大きな松の木に取り、二本目は小さな木を束ねて取ります。ここから落ち口まで慎重にすすむと此処からが難問です。長い歴史の間に水によって岩が磨かれツルツル状態です。スタンスも小さく、ホールドはほとんど見当たらない状態です。カムを入れてクリップするとあとは気合を入れて、エイヤッで乗越ます。「怖かったー」。乗越たあとは大きな幹とリングボルトを利用してビレイ支点を作ります。
奥高座ノ滝の登攀が終わりましたら、5分ほど歩いて、次はキャッスルウオールの登攀です。
切り立ったキャッスルウオールの壁は取り付くのが怖いような感じです。ここはJONがリードしていきましたが開始すぐに「アカン」下からジャムジャム君が「なんかおかしいで」。JONが確認して「Zクリップしてしもた。最初のピン下から外せる?」「了解」下からジャムジャム君にクリップを外してもらって再度スタートです。JONが上でビレイをして、姫、ジャムジャム君が登ります。
JONがリードしていきます。 
続いて姫が登ります。 
ラストはジャムジャム君です。
「取り付きは難しいなあ。」
そう言いながらも一歩一歩登っていきます。
「細かいムーブをこなそうにも背中の荷物に振られて思うようにならないなあ」半分ぼやき状態で登ってきます。
ザックの重さはガチャを抜いても登山靴を入れるから7〜8キロぐらいでしょうか。
       
一ピッチ目の棚に全員そろったら二ピッチ目の終了点に向かって登攀開始です。 
       
       
ブラックフェイスを登るジャムジャム君
ピンが無いなあ 落ちてくるなよ ビレイは大丈夫だよー 難しいなあ
 もうちょっとテンション掛けて あーあー、やっと上がれた   楽勝楽勝 終わったなあ 
 岩はいつ来ても、楽しいなあ 
ロープの結束についてのレクチャー…同径ロープならオーバーハンドノットでOK。
ペットボトルで結束部をカバーすると樹木の中でも回収が楽です。
  みんなの感想
 ジャムジャムくん ももんがコースはいろいろと勉強になることがいっぱいあります。
次回はハーケンの打ち方をよろしく。
 JON 暑い時はこのコースは大変です。
このコースを前後フルにやるには11月、3月が良いでしょう。コンディションを整えてチャレンジしてください。
トップが打ったハーケンはラストが抜くのが基本です。このことは肝に銘じて練習してください。
練習ゲレンデではハンガープレートを入れておいて練習するのが良いでしょう。
新たに穴を開けるのではなく古い穴を利用したり、今打たれているものをリボルトするのも良いでしょう。
 ひ め 荷物が重い・・・これで岩場を登れるだろうかと心配していたら案の定、リュックに引っ張られる状態でうまく登攀できなくなりました。「前に来たときはこんなに苦労しなかったのに〜!」キャッスルウオールの下部に取り付いたものの突然、動けなくなりました。一度「セミ状態」になると、その日一日ダメージが大きくて、うまく登攀することができません。しかし失敗を繰り返していると、今まで見えなかったホールドが「ここだよ!」とささやいてくれた様に見つかります。その時の嬉しいこと!やはり練習あるのみだと痛感しました。背中のリュックさえなければスムーズに登れるのですがアルプスの縦走時、リュック無しというわけには行きません。限りなく実際に近い状態で練習を積み重ねておけば、大いに役立つと信じています。夏山トレーニングは同行する仲間との連帯感を生み、現実に遭遇する岩場の通過をスムーズにするために絶対必要なカリュキラムだと思います

0 美智子姫:記0000