初夏の風を浴びて、播磨平野を眺めながらの山行もさることながら打ち上げの生ビールは格別の味だぜぇ〜」 |
2012年の幕開けとともに、アルプスシリーズがスタートをして、「新龍アルプス」「小野アルプス」「湖南アルプス」そして「播磨アルプス」と4回に渡り楽しみました。それぞれの山は「○○アルプス」と名が付くだけの事はあって、馬の背あり、岩場あり稜線歩きありの地域に似合った変化に富んだ美しい山々を歩くことができました。今日はシリーズ最終回の播磨アルプスです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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大阪駅午前8時発の列車で合流し、別ルートで来たオリオンさんが別所駅で出迎えてくれました。別所駅の改札を出てトイレに行く間もないほどのグットタイミングでバスがやって来てトイレの中に「はよ〜シーや!」と迎えに行く一コマもありました。バスで「夕陽丘」の終点までいきますが乗客は私達だけしか乗っていません。終点の夕陽丘は集落のど真ん中にあり、山裾を目がけて歩きながら、ミーティングにふさわしい広場を見つけて朝の挨拶、ストレッチ、大事なお話、地図を見ながらコース説明をしていると軽トラックに乗った地元のおじさんが声をかけてくれました。見落としそうな細くてわかりづらい登山口は地元のおじさんのおかげで迷うことなく突進できました。「昨日小学生が登ったが途中で雑草が生い茂っていると言うて途中から降りて来よった。あんたらは大人だから大丈夫じゃろけど、気いつけて行きなさいや」と優しい言葉で見送ってくれました。登山をする上において地元の人達とのふれあいも楽しみのひとつです。 午前9時40分、見落としそうな小さな登山口はいきなりの急登で、すぐに汗がしたたり落ちてきました。まだ標高が低いため風もありません。夏を思わせる暑さが続きます。播磨アルプスは小野アルプス・ 新竜アルプスと並ぶ播磨三アルプスの一つです。最高峰高御位山(別名播磨富士)(302m)をはじめ、鷹ノ巣山(鹿島山とも言う)、桶居山、中塚山、大谷山等の山々からなり、至る所に岩場があり稜線の登山道は岩尾根となっており終始展望が楽しめるコースです。 |
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スタートから1時間で桶居山(おけすけやま247.6m)に到着です。 低山ながら播磨の槍ケ岳と言われている素晴らしい鋭峰で、振り返ってみるとたしかに富士山似と言うより槍ケ岳似といった鋭くとがった形は何度みても飽きない山でした。 |
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眼下には播磨の街並みや工事中の姫路城も目視できます。 桶居山から下り、その山容を振り返りながら桶居山の姿に見惚れていてコースを間違えてしまいました。 トップを歩く人が平謝りしていましたが全員が地図を持っています。間違いを指摘できない我々も同罪ですよドンマイ!ドンマイ! 気を取り直して軌道修正をし、行き交う人もまばらで快適な尾根歩きを続けていきます。約1時間30分ほどでガンダム岩と言われている大きな岩場に到着しました。 岩場の上には他の登山者が休憩をしているため少し手前の岩のジュ―タンの上でお弁当タイムとすることにしました。 お昼は姫がイタドリを持参しており全員で美味しく(強制やなぁ)いただきました。「このイタドリはどこの産か?」と聞かれたので50年ぶりの同窓会で泊まった湯の花温泉の産であることを話したりして和やかな時間が過ぎて行きました。天気もよく岩場のジュ―タンはとても心地よく40分間も休憩をしてしていたことになります。 ガンダム岩はどこから見たらガンダムに見えるのか不思議ですがトラ吉衛門さんのダーリンがガンダム狂だそうで彼に判断をゆだねることにしてまずは全員で記念撮影です。昼食から1時間ほど登ると鷹ノ巣山に到着です。 |
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看板には「鹿島山、別名鷹ノ巣山とも申します。」って書いてありました。ここを超えるとややなだらかな稜線歩きになります。しかしすぐ異変に気が付きました。山肌が黒いのです。「火事の跡かなぁ」広範囲で立ち木が黒焦げになっておりその上からキノコが生えていました。たくましい生命力です。オリオンさんが自宅に帰りつき調査してくれました。 |
レーションの携行アイディア |
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ランチタイム | ガンダム岩の上で |
ガンダム岩 | 仙人岩(中国のじいやの顔に見えますか?) |
また山麓にはクレー射撃場がありますが今日は休みなのか「パン、パーン」といつも聞こえてくる銃声は聞こえて来ませんでした。小鳥たちのさえずりが心地よく耳に残ります。いよいよ百間岩にさしかかりました。上から見ると巨大な岩の島の様です。「手を使わないでストックをうまく使い、立ったままの姿勢で降りましょう」ジグザグに降りる人もいます。膝を曲げまっすぐに降りていく人もいます。へっびり君にも会いました(だ〜れ?)途中小さな犬が百間岩を駆け上ってきました。「すごいクライマー犬やな」と犬を褒めておきましたがここが毎日の散歩コースだそうで都会の犬たちが見たらうらやましがるでしょうね。 | |||
姫路射撃場 |
鹿島神宮分岐点で午後3時前という事もあり「このまま予定通り行くか、コース変更して鹿島神宮に下りますか?」とジョンから提案がありましたが鹿島神宮から駅まではかなり遠い道のりであることを身体が覚えており「あかん!あのコースは車道歩きで楽しくない。このまま予定通り豆崎北山に登ろう」みんなの体力も余裕があり予定通り小さなピークを3つ越えて中所登山口に午後4時に到着しました。ここから駅までは20分ほどで到着するはずです。 |
登山口に到着すると、あとはクールダウンしながらJR曽根駅に移動します。曽根駅は以前利用した時より新しくなっておりました。これは改札内のエレベーター及び多機能トイレを設置するバリアフリー化事業が盛り込まれ、2010年8月17日よりバリアフリー工事が開始され現在の新しい駅に変身した模様です。 |
本日の特別参加はホオジロくん、トノサマバッタくん、カワイイワンコくんの3くんでした。高い梢の上から綺麗な声を聞かせてくれたり、草むらの中から美しい姿を見せてくれたり、私達の足にマトワリつくように摺りよってきたり、楽しい思い出をいっぱいくれました。 |
ゴールをしてミーティングをし、着替えをする者、トイレを利用する者、とそれぞか帰り支度をしていると「はやく〜電車か来たで〜!」その声に驚き荷物を両手に抱えて電車に乗り込みました。快速電車「大垣行き」です。このまま時間はかかるが座って帰ろうか、新快速に乗り換えようか思案のしどころですが快速でゆっくりと帰ることにしました。「今日はお別れの一杯飲みしようか?」誰とはなく声があがり全員異議なしで大阪駅に到着すると阪神百貨店屋上のビアガーデンに駆け込みました。オリオンさんは三ノ宮駅下車の予定でしたが大阪駅まで同行してくれることになりました。 |
ところが・・・ところがです。ビヤガーデン入り口で「3500円のチケットをご購入下さい」の文字を見た途端「あかん!別の店に行こう!」せっかく屋上まで駆け上がってきましたが酒豪がいないため飲み放題システムを敬遠することにしました。(トラ吉おしどり夫婦は酒豪) | |||
地下街で阪神タイガースが勝っていればビール半額の店を見つけ「勝っていますか?」と聞くと「ダメです」と半額にはなりませんでしたが、8人が落ち着く場所を見つけ乾杯をし、愉快で美味しい時間を過ごしました。乾杯は、リーダーに対しての感謝の気持ちもあり、写真班として多大な功績のあったオリオンさんに対してでもあり、、参加して頂いた皆様に対してでもあります。何よりも元気で登山のできる自分自身に乾杯かもしれません。 |
店を出ても何となく別れづらく、人円を作り「エイエイオー」と奇声をあげ、いずれやってくるであろう再会を約束して、ふらつく足取りで家路に帰り着きました。トラ吉衛門さん夫婦はあれから日本酒の店に立ち寄ってそれでまた家でおつかれさん会をしたそうですぞ。酒豪やなぁ!私は風呂に入るのがやっとで、登山靴を洗う元気もありません「登山靴さん!今日はキレイキレイできないけど許してね〜!」 |
播磨アルプス・みんなの感想 | |||
●トラ吉衛門さん | ●トラ吉衛門のダーリン | ●オリオンさん | ●ひ め |
初めての播磨アルプスで岩場もあり楽しかったです。クライミング講座を受講していたおかげで岩場も怖くなくて楽しかったです。 | 岩場もあり起伏もありで変化に富んだ楽しいコースでした。クライミング体験入学をしていたので岩場が怖くなく通過できました。 | 今日は桶居山からの道間違いもありましたがそれも楽しいハプニングということで、岩場もありなかなか楽しい山でした。 | 何度訪れてもよいコースです。百間岩は登ってよし、下ってよし、のまるで恋人のような素敵な岩場でした。 |
●JON | ●ポチさん | ●ミマっちさん | ●やっちやん |
高御位山の山域はいつ来ても楽しく歩けます。ただ山火事で樹木が黒焦げになっていたのには心が痛みました。 | 今日のコースは、アップダウンあり岩場もありで大変でしたが楽しく登れました。いつものしんどさも出ずに快適に歩けました。 | 今日は暑くもなくて可愛らしい花を見ながら岩山を歩けました。。元気でよかったです。 | 久しぶりの山歩きなので「ついていけるかな?」と心配していましたが楽しく登れました。 |
「やまたび倶楽部休止宣言」 |
平成16年11月13日、28人乗りバスのガイド席も利用して29名で古光山を皮切りに賑々しくスタートさせたやまたび倶楽部は近畿一円の山々を総なめし、ある時はトレイル巡り、ある時は六甲縦走コースを、またあるときはスノーシューやクライミング、沢登りも実施しました。遠くは西穂高、八ヶ岳、坊がつる、槍ヶ岳、蔵王、立山、白山、四万十川、燕岳、甲斐駒岳、仙丈ケ岳、赤木沢、根石岳、常念岳、屋久島、鹿島槍・五竜唐松と大勢の参加者でほとんどが中型バス満席状態で、登山ツアーを実施してきました。信用のあるバス会社と馴染みのドライバーのため交通事故等の心配もなく盛大に登山を楽しみました。しかし最近になって参加者も激変し、ひどい時はポチ、ジョン姫の3人と言う例会もありました。意地の様に続投していく気力も失せ、それに加えリーダーの健康状態も回復に時間がかかりここで「活動休止宣言」をしようという事になり播磨アルプスに参加の皆様にはご理解頂きました。参加者の皆様には記念品をもってスタンプ半ばのお詫びに替えさせて頂きました。何よりも皆様が独り歩きできるように成長したことが一番の原因かも知れません。あちこちから耳に入ってくるグループでの登山ツアー情報を聞くたびに「役目は終わったな」と思うようになりました。それぞれが技術を習得し、それぞれでツアーに参加し安全登山が出来るようになった今日「発展的解散」もありではないかと思うようになりました。 リーダーは「もう教えることは全て教え尽くした。あとは事故に遭わないように自由に羽ばたいて欲しい」そういう事で、やまたび倶楽部は事実上の解散宣言を致しました。今後は倶楽部としてでなく個人的にお誘いする場合もあるかも知れません。アルプスを目指す場合はトレーニングにも参加してもらわねばなりません。その上で山仲間として個人の責任の上に登山を楽しみましょうということになりました。やまたび倶楽部参加者の皆様、本当に長い間ありがとうございました。
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