早朝からの練習でしたので一足先にバス停に向かう事にしました。「ありがとうございました。お先に!」と声をかけザレ場を後にしました。別れ際に、ジョンと会長のヒソヒソ話が耳に入りました。「いつものアソコで一杯やろう!」アソコとは宝塚駅地下にある中華屋さんらしいです。 |
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バス停に向かう途中、今年初めて大量のイタドリを見つけました。1本・・2本、疲れて足が動かないとつぶやいていた姫の足は、空を飛ぶのではないかと思うほど速足になりました。「あった〜!」蓬莱峡でイタドリ採りに精出す登山者は他に誰もいません。バス停近くの鉄の門付近にもイタドリを見つけリュックを放り投げて崖をよじ登りました。
「あったよ〜!小さいのは次まで置いとくわ〜」
「おい・おい・また来るのかよ〜」
「また、岩登りに来るでしょう。 アッ!バスが行ってもうた〜!」
イタドリ採りに熱中していて午後4時00分のバスに乗り遅れてしまいました。姫は「♪宝塚まで歩いたら途中でイタドリあるかもね〜♪」と乗り遅れても悪びれる様子はありません。皮肉なことにバスは半分くらい座席が空いていました。「あ〜あ残念ね」口先ばかりのお愛想を言っている姫の目はまだイタドリを探していました。凄い執念です。
次のバスは午後4時34分です。バス停で待っていると多くの登山者たちが帰ってきました。ジョンの所属していた山岳会の皆さんも帰ってきました。「アレッ?前のバスに乗らなかったの?」理由を説明するのにイタドリを見せると苦笑されてしまいました。座頭谷のバス停は到着した者から順番に整列しバスを待つことになりました。ざっと30人はいるでしょうか。もっと多いかもしれません。「全員乗れるかなぁ」そんな心配も出てきました。 |
バス停で待つこと30分、有馬からのバスが到着しました。
4時00分のバスよりも乗客は多そうで空席はありません。
私が先頭に乗り込み整理券を取り後部に歩み寄ると何と懐かしい「サスケ先生&うららちゃん」が目に入りました。有馬からの帰りだそうです。
「お久しぶりです!」とサスケ先生達のそばでお話をしたかったのですが何せ30人余りの人達が乗り込んできます。しかも大きなリュックを全員が抱えており、奥へ奥へと押し込まれギューギューです。人垣で大切なイタドリが折れては大変と、うららちゃんにイタドリを預かってもらいました。イタドリは21日が父親の祥月命日で姉の家に行く時に料理してお供えしようと思っています。きっと懐かしがってくれること間違いなし!身動きする隙間もないほど満員ではありましたがカーブを何度が曲がっているうちに隙間ができ息苦しさは解消でき20分ほどで宝塚駅到着です。
サスケ先生とうららちゃんに挨拶を済ませ、ヒソヒソ話先である中華料理屋に行きましたがここも登山者で満席、しばらく空席待ちとなりました。やっと座席が確保できて、まずは生ビールを注文したのですが「忙しいのでピッチャーで注文して下さい」と何とも無愛想なこと!料理を注文しても笑顔がありません。全員がそうではなく愛想のよさそうな店員を見つけて手招きし注文をしました。話題は今日のトレーニングの話と山の話で、料理もお話も満腹状態です。(笑)
店の中に空席が目立ちはじめ、店員さんも落ち着きを取り戻したようで「空いたお皿いただきま〜す」と無愛想な店員が来たため、姫がすかさず
「落ち着いて余裕が出たんやね。さっきの顔めっちゃ怖かったで〜」とやんわり毒針を刺しておきました。
お客様はいま来たばかり、忙しい、忙しくないは店側の理由。いかなる時も笑顔が必要です。厨房で汗を流して料理を作ってくれるコックさんの料理を美味しくするのも、まずくするのも店員の応対しだいやで!
車窓から見るサクラは、薄緑の葉を出しています。見ごろは、もうおしまいみたいですね。 海老江駅までお互い、酔いがまわりうつろな眼差しで、時々意識も飛びながらではありましたが無事に帰宅することができました。 |