「最高の天気やで〜(時々小雨)やっぱ最高の天気やで!おてんとう様も顔出してるで〜!」 |
寸前まで「参加者5名」という事で少し寂しい思いをしていましたが、直前になって3名の追加があり大変うれしかったです。トラ吉衛門さんは日曜日の実施がなかったことから今年初参加、ヒカルゲンジさんはアイゼントレーニングも兼ねての参加。あとはいつもの馴染みのメンバーで和気あいあいと出発できました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オリオンさんの下調べのおかげで大阪始発の電車に乗車したため全員楽々と座っていけました。京都から乗車の靖ちゃんの席も確保できました。電車の窓から見る桜は蕾が大きく膨らみ「このまま待っていたら咲きそうやね」と思わせるほどの開花寸前の様子でした。大津に近づくにつれ雲行きがあやしくなってきて、気象予報士のヒカルゲンジさんの「本日は晴天なり」の太鼓判が心配になってきました。 「大丈夫って!頂上に着くころには快晴で琵琶湖も見えるよ!」何の確証もない姫予報士がええ加減なことを言ったりしているうちに石山駅に到着しました。 田上車庫行きのバスに乗る登山客らしい人は私達だけの様です。
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バスの乗客は私達8名のほかに1名だけ乗せて発車しました。この方は途中の自動車教習所前のバス停で下車し、あとは私達だけの貸切になりました。「運転手さん!あとは新免バス停まで直行してくれていいですよ」と聞こえないように言いながらバスに揺られること25分、のどかな田園のド真ん中で降車しました。ミーティングを済ませ、ストレッチを済ませ、アイゼントレーニングの話もして新宮神社に向けて出発となりました。 新宮神社の境内の奥に登山口があるらしいので、まず安全祈願をし、境内を通り抜け細い登山道に入りました。登山道に入ればあとは標識もしっかりと立っており「堂山・鎧ダム」方面へ地図と照らし合わせながら進んでいきます。「なかなかいい道やねぇ。癒されるわ〜」都会の雑踏から逃れて心にもゆとりができて、土の香りと川のせせらぎを聞きながら1時間ほどで堂山の頂きへのザレ場と岩場が交互にむき出した花崗岩の急な登りが目の前に迫ってきました。「衣類調整と水分補給をします。ヒカルゲンジさんはアイゼンを装着しトレーニングの準備をして下さい」と姫が言うと最初は遠慮されていたのですが「ではお言葉に甘えて!」とリュックからアイゼンを取り出しました。山岳会で使いならしたピッケルも眩しく光っていました。 |
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ポッチー | トラ吉衛門さん | オリオンさん | 光源氏さん |
やっちゃん | JON | みまっち | ひ め |
休憩の後は花崗岩のザレた登りをキャーキャーはしゃぎながら登っていきます。楽しいの何のって!怪しげだった雲行きも、頂上に近づくにつれて晴天となり、はるか遠くには琵琶湖や大津グランドホテルがくっきりと見えました。「なっ!やっぱり晴れたやろ!」。 山頂直下の岩場は緊張しながら、それでいてみんな余裕で通過して行きました。堂山(384m)到着です。 |
頂上からの大パノラマを楽しんでいると、いつのまに来たのか男性の登山者が岩に腰かけていました。二言三言、言葉を交わし、三脚を立てて写真撮影をしている間にいなくなっていました。堂山での展望を楽しんだ後は、もと来た道を分岐まで引き返し鎧ダムの標識に従って下山していきました。登山道の両側にはドウザンツツジの蕾が沢山あり「ツツジの咲く頃にダーリンを連れてきてあげたいです」とトラ吉衛門さんが「お気に入りコース」に認定してくれた様子でした。堂山を下山中に大阪から来たという2人連れに出会いました。ヒカルゲンジさんのアイゼンを見て「やっぱりねっ〜!不思議な足跡が付いていたのできっとアイゼンだと思っていたのですよ」と謎が解け満足げでした。 |
堂山の頂上で | 堂山頂上の一級基準点だよ〜 | ||
一級基準点〜四級基準点について 電子基準点及び三角点より新点を設置して観測、計算をして成果をだした基準点である。 この基準点は各地方の自治体とか民間がおこなっている。 点間距離は 1000m〜50m を標準としている。 堂山 三等三角点 点名:森村 標高:383.95m 北緯:34°05′05″ 東経:135°57′11″ 所在:滋賀県大津市 地図:瀬田 南東 一級基準点・三級水準点 公共 NO.59 大津市 |
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美しい水の流れと岩場の下りを楽しみながら阿弥陀河原まで下山してきました。 広い河原と美しい砂と水とのコントラストは絵画の世界の様に美しく、このまま立ち去りたくないと言う気持ちになりましたが、そうもいかず、とにかく写真に収めて鎧ダムへと進みました。このダムはオランダ人技師の「デ・レーケ」と言う人の指導のもとに、築かれた堰堤で石積みの美しい堰堤を見ました。あれっ?いつかどこかで同じようなダムを見たよねという事になり記憶を辿っていくと2011年の10月に「金勝アルプス」に行ったときも同じ形をした石積みの美しい堰堤を見たことがあったのです。 鎧ダムを過ぎると、まもなく林道が見えてきて天神川の飛び石をこけないように渡り切りました。迎不動の近くに大きな石の広場があり「お昼にしよう!」という事になりそれぞれ思い思いの石に腰を掛けお弁当を広げました。ヒカルゲンジさんはここでアイゼントレーニングを終了し天神川の水できれいにアイゼンを洗っておられました。 |
昼食後はしばらく林道のアスファルト歩きとなり林道出合から笹間ケ岳に向けて急な登りにさしかかりました。昼食休憩を取ったことから体がまだ馴染んでなく、しばらくは青息吐息状態でしたが御仏河原に着く頃には周りの景色も美しくなり足並みも揃いはじめました。 矢筈ケ岳分岐で「笹間ケ岳近道」の看板を見つけ 「そっちに行こう!」とあっさりと進路変更をし、長くてアップダウンのある登山道を歩いていると「後どのくらい?」「あの山がそうかなぁ?」と口ぐちに言い始めました。 「ハハ〜ンみんな疲れて来たな」そう感じたため「今日はいい天気でよかったね。もうすぐやで〜!」と励ましの言葉をかけることにしました。いくつもの山を降りたり登ったりしてやっとのことで笹間ケ岳(433m)に到着です。 近道だと思って通った道は、帰ってGPSで確認すると予定どおりの登山道でした。 |
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笹間ケ岳山頂です | |
大きな岩場の上が頂上らしく先客がひとりいて「こちらに梯子がかかっていますよ」と教えてくれましたが私達は岩場の正面からクライミングで頂上を踏みました。 この男性は大津市の方でアルプスで応急手当などのお手伝いをされているかたらしく名刺を頂きました。名刺には「日本登山医学会々員・応急危険度判定士・アマチュア無線局JP3A○○」と書かれていました。 岩場の山頂からの展望を楽しんだ後はゴールに向けて下るのみです。心なしかみんなの足取りが速度を増してきたように感じます。今回唯一春を告げる花としてかわいいピンクの衣装をまとった「ショウジョバカマ」が咲いていたのが印象的でした。「怪我は下山時に多いですよ。みんな気をつけてね」と声を掛けあいアッと言う間に林道に出ました。ここでミーティングを済ませバス停まではクールダウンモードで自由歩行をしてもらうことにしました。 |
林道に下りて今日の行程は終了で〜す | ここからはバス停までクールダウンです |
林道の自由歩行になると・・・早いこと早いことさすがみなさんウオーキング出身だけのことはあります。1時間はかかるであろう林道歩きが、わずか30分でバス通りまで帰ってきました。おっと!目の前を15時08分のバスが通過です。しかも乗客はひとりも乗っていません。手を挙げれば止ってくれたかも知れませんが「乗せてくれ〜!チクショー」そんな言葉を笑いながらバスに浴びさせて15時55分のバスに乗ることにしました。 道路に「アイドリングストップ」と書かれたバスが、エンジン全開で停まっており運転手さんにバス停を聞くと前方の広場から出発するとのこと、早く乗せてしまうとぺちゃくちゃとおしゃべりがうるさいことから車道脇で時間が来るまで停車しているみたいです。 「アイドリングストップのステッカーが泣いてまっせ〜!」 バス停におじさま一人とおばさま2人の2組の登山者が帰ってきました。私達が堂山と笹間ケ岳に登ってきたと告げると「そりゃ凄い!」と私達の地図を覗き込み感心されておられました。 明石のおじさま! 奈良のおばさま! 羽曳野のおばさま! 無事にお帰りになれましたか? |
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