「標準タイムでス〜イスイ!足並みそろって仲良く余裕のゴール!」
アルプスシリーズ3回目となりました。今回も大阪駅から新快速播州赤穂行に乗り加古川駅 で加古川線に乗り換え加古川線の市場駅下車。ここから白雲谷温泉登山口を経て高山〜前山〜愛宕山〜安場山〜アザメ峠〜総山〜アンテナ山〜惣山(小野富士)〜紅山〜岩山〜宮山〜小野町駅をゴールとするコースです。
兵庫県小野市にある小野アルプスは、小野市と加古川市の市境に12の小さなピークを連ね、山陽自動車道を西に向かって走ると権現湖PA手前北側に連なる山々になります。標高はいずれの山も200m以下なのですが岩山、紅山、惣山の頂からは高度感のある展望が望まれ、特に、紅山山頂からの一枚岩の尾根の登りはスリリングな岩場歩きが楽しめました。小野市と言えば「播州そろばん」の町、「播州鎌」家庭用刃物の町として有名です。小野市の西部を加古川が南北に流れ、東端を東経135度(日本の標準子午線)に接しています。静かだったこの地方も山陽自動車道が開通して以来騒々しくなっているそうです。

市場駅の待合室で阪急電車利用のオリオンさんと合流し、ミーティング、各自でストレッチなどの出発準備をし、白雲谷温泉「ゆぴか」にある登山口に向かいます。
大阪駅のホームでは撮り鉄の少年たちが撮影を楽しんでいました
反射板付き手袋だって… JR加古川駅からJR加古川線に乗り換えて
タイムスケジュール
09:40 JR市場駅スタート
09:50 白雲谷温泉「ゆぴか」
10:13 高山
10:17 日光峠
10:30 前山(135.8m)
11:50 愛宕山(154.2m)休憩5分
11:00 安場山(156.6m)
11:23 アザメ峠
11:40 総山(168.4m)
12:00 アンテナ山(171.6m)
昼食
12:30
12:41 惣山(小野富士198.9m)
12:50
13:00 岩倉峠
13:35 紅山(182.8m)
13:45
14:18 岩山(164.18m)
14:41 宮山(147m)
14:50 福旬峠
15:40 JR小野町駅ゴール
JR加古川線・市場駅 市場駅待合室 市場駅西口
白雲谷温泉「ゆぴか」にある登山口にある階段から登り始めます。
天候は春のような暖かい日ざしです。
しかも好天は本日限りで明日からは雨模様の予報です。(ラッキー〜!)
登山口から10分ほどで高山(127.1m)、20分ほどで前山(135.8m)、前山の目印としてはNTTドコモの中継所で巨大なアンテナがありました。続いてなだらかな尾根を歩くと愛宕山(154.2m)、安場山(156.6m)と繋がっています。、低い山ですが急なアップダウンもあり手ごたえ充分の山々です。山の中からはウグイスの声が響きます。まだ鳴き声がおぼつかず幼いウグイスに違いありません。
「おっ!上手に鳴いとるなガンバレよ!」と声をかけると「お前もガンバレよ!」とへばり気味に歩く私達に向かって鳴き返してくれたようでした。
いまの時期は、花は何も咲いていませんが、やがて満開を迎えるであろうツツジの蕾が大きく膨らんで開花が期待できます。安場山からアザメ峠に向かって階段を下りきると近畿自然道(車道)に出ました。

出発から1時間ほどでアザメ峠到着です。水分補給の後、アザメ峠から登り返し総山(168.4m)、アンテナ山(171.6m)に到着しました。


←日光峠
きつい階段の登下降が続きます 昼食中
アザメ峠で〜す
アンテナ山の山頂にて
時間は丁度正午で目の前の小野富士と呼ばれる惣山頂上を見上げると私達の前を歩く20人のパーティが昼食休憩を取っている様子で、頂上の混雑が予想されることからトップを歩く姫が「ここで昼食タイム〜!」と声をあげました。
いつも遅めの昼食ですが今日は順調に標準時間で、いいえ、それよりもやや早く歩いているためご褒美の「早メシタイム」です。(滅多にないことですよ〜)
アンテナ山と呼ばれるくらいですから大きなアンテナが立っていると思いきや家庭用にテレビアンテナのようなのが2本立っているのには笑えます
どなたが名づけたのでしょうねえ。

この山頂から眼下に見える景色は、のどかでとても美しく播州米どころの田園が遠くまで見渡せました。
惣山の山頂台地から望む紅山の岩稜帯
昼食後は下り坂となり「お腹いっぱいで動きづらいので登りでなかってよかったね」と足取りも軽やかに10分ほどで小野富士と言われる惣山
(198.9m)に到着しました。少しコースから外れて展望台があり左手方向に紅山の馬の背が綺麗なスロープを描いています。いまからあそこに行くのかと思うとドキドキわくわく〜!。
岩倉峠のきつい下りを降りて行き、再びきつい登りへとさしかかり、本日のクライマックスともいえる紅山(182.8m)にいよいよ足を踏み入れるのです。紅山は高さ以上に急勾配の岩山を登り、スリル感があり、天気もよく馬の背通過には申し分のない条件がそろっていました。紅山の岩肌は美しく赤く染まり、ハイキングマップの表紙を飾るほどの小野市の名山であります。出発前にジョンから「姫は紅山の岩場はストックを使わずに、手も使わず足だけで登れ」と指令が出ていましたのでリュックにストックを仕舞い、さあいよいよ紅山への挑戦です。胸が躍るような興奮に、ついつい足取りも早くなり、時々調整しながら、記念撮影をしながら、紅山の頂上に到着しました。お天気もよいことから10分間の休憩を取り景色をみんなで堪能いたしました。
紅山山頂にて 岩山方面から見た紅山の岩稜
岩山の上から権現湖方面を望む
馬の背を楽しんだあとは岩山(163.8m)へと向かいます。もうひとつおまけの宮山(147m)も登り、やがてアスファルトの道が見え隠れしてきました。福旬峠です。ここが登山道の最終となり、ここからは車道を歩きながら帰り道にある男池、女池へと進んでいきました。小野アルプス12山のピークを累計すると1606.5mとなりました。「チリも積もれば山となる」とはまさにこのことです。小野アルプス西コース登山口前で記念撮影をし、小野町駅までの1時間をクールダウンも兼ねて自由に歩くことにしました。帰り道にある男池は鴨の飛来で有名であり鴨池とも呼ばれて小野の人達に愛されています。鴨池周辺には白く染まった木々があり「あれっ?雪景色かいなぁ?」と首を傾けましたが鳥たちの糞害による怪奇現象の様でした。(フ〜ン)
福甸峠ゴールです 鴨池畔の林はカモの糞害で白くなっています

みんなの感想
●靖ちゃん
今日のアルプスは低山でしたが、とてもよかったです。植林の山ではなく自然の山なのがよかったです。ツツジの蕾も沢山あり、きっと綺麗に咲くだろうなぁと思いながら歩きました。紅山はかなりきつかったです。ストックを持ち、前のめりにならずと言われましたが、ついつい手を使ってしまいました。とても楽しい山でした。
●オリオンさん
市場の駅に集合するのが少し遅れました。地元のおじさんに聞いたのですが、思ったより遠回りをしてしまいました。小野アルプスは記憶に残るのはやはり「紅山」ですね。登りはなかなか楽しいものでした。
●ポチさん
標高は低く、かなりアップダウンがありましたが楽しかったです。みなさんが元気なのにびっくりしました。紅山はちょっと自分にとって大変でした。でも、こんな楽しい山をまた制覇したいです。
●ミマッチさん
今日は雨の谷間の山行で、ピークを何度も越え、峠も何回も越え、そして、えげつない岩山(笑)を歩いて、12山も越えたのに、それでもまだ、「もうひとつ山に登る」と言うポチさんをやっとのことでみんなで制止しました。(笑)
●ひ め
小野市の観光協会から資料を取り寄せ、紅山の凄さに胸がときめいていました。雨ならばとても通過出来ない岩山の馬の背は、時間があればリュックを置いてもう一度挑戦したい気持ちにかられました。近郊にはまだまだいい山が沢山あるのですね。小野アルプスは鳥のさえずりや展望もよく、のどかで素敵な山歩きでした。
●ジョン
紅山はやまたび倶楽部のレベルではちょっと厳しかったですね。岩稜帯の通過は普段のトレーニングが大切です、そのようなチャンスがあるときはすすんで参加して下さい。アルプスシリーズも半分終わりました。故郷アルプスを2回企画します。希望者があれば北、中央、南アルプスのいずれか1回を踏破して結びとしたいのです。
0GPS記録&写真提供 鹿島秀元    美智子姫:記0000