Yamatabi-CLUB000
さかさ観音様の前でみっちゃんが逆さになったョ〜


          草津駅前にある 「東海道・草津宿のモニュメント」
大阪駅始発の列車に乗り込み組、高槻駅より乗り込み組、京都から乗り込み組と同じ車両に、ら〜くらくの座席を確保し全員座って草津駅に8時20分に到着しました。
車中では、トラ吉衛門さんがジョンからロープのエイトノット結びを熱心に草津に到着するまで習っていました。みんな遠巻きにのぞき込み、見守りながら1時間はあっという間に過ぎてしまいました。あまりの熱中さに「草津に着いたで〜。全員降りるで」姫の一言に全員ザックを網棚から下ろして降車準備。「ここは南草津やで」冷静なオリオンさんがブレーキをかけます。周りの人にカッコ悪いやら恥ずかしいやら…この一駅の長いこと長いこと。
草津駅東口からバスに乗り約30分バスに揺られ上桐生バス停(終点)で下車し、キャンプ場の中を少し歩くとすぐオランダ堰堤が見えてきました。オランダ堰堤とは、明治15年に、オランダ人技師の「デ・レーケ」と言う人の指導のもと、築かれた堰堤で石積みの美しい堰堤です。参加者12名ですが、デ・レーケ氏も入れて(但し銅像)13人で記念撮影です。
タイムスケジュール
大阪駅 07時15分 発新快速
草津駅 08時07分
草津駅前バス停 08時30分 発 バス
上桐生バス停 09時00分
上桐生キャンプ場 09時00分 歩行開始
桐生辻分岐 10時10分 通過
狛坂磨崖仏 10時26分 10分休憩
重 岩 11時00分 通過
竜王山 11時30分 10分休憩
耳 岩 12時00分 10分休憩
天狗岩 12時35分 着(昼食)
13時05分 昼食後発
落ケ滝分岐 13時40分 通過
鶏冠山山頂 14時10分 10分休憩
落ケ滝分岐 14時40分 通過
落ケ滝 15時10分 写真撮影
上桐生バス停 15時55分 発 待無
JR草津駅 16時27分 発・快速
オランダ人技師の「デ・レーケ」指導のもと、築かれた美しい堰堤「オランダ堰堤」の前で
さかさ観音様の前で遊びすぎやー…みっちゃんがめひこちみになったぞー
スタートしたばかりだと言うのに遊びすぎて、思いの外時間が経ちました。
草津川沿いに歩いているとショウジョバカマや馬酔木などが私達を迎えてくれました。突然姫が大きな声で
「お金拾った〜!」ジョンが「なんぼ?なんぼ拾ったんや?」と聞きます「1円〜!」「ようこんな山の中で見つけるなぁ。しかし義援金にもならんなあ」そんな会話をしながら、歩き始めて1時間30分ほどで「狛坂磨崖仏」に到着しました。
ここで休憩タイムです。

姫が先ほど拾った1円をお賽銭箱にいれて深々と頭をさげます。
この狛坂磨崖仏は頂上付近にある金勝寺八大龍王本殿の別寺で女人結界の折り、本殿にお参りすることができず、この狛坂磨崖仏でお参りをしたのです。
桐生辻との分岐を過ぎると奇岩帯に入ります 狛坂磨崖仏でお参り
何とも言えない山の香りに酔いながら「重岩」の手前までさしかかったところ、見晴らしの良い場所に出てきました。国見岩でしょうか。
草津平野が、のどかに広がり、琵琶湖もくっきりと見えています。競馬を調教する場所であるJRA栗東トレーニングセンターも美しく眼下に広がっています。
重岩にて 自然の神秘ですね 茶沸観音
白石峰を右にとり、茶沸地蔵を過ぎて、アップダウンの少ない尾根通しの道を竜王山に向かう道すがら、小さな子供連れの母子と祖父らしいグループが頂上から降りてきました。
山側にピタッとくっつき「コンニチワ」と元気に挨拶を交わしてくれます。「おりこうさんですね」と褒めておきました。
母親の背中にはまだ1歳に満たない赤ん坊もおり「最年少の登山者やね」と言葉を交わし、お行儀の良いグループとお見受けしました。
琵琶湖を挟んで比良の連峰  比良山系には多くの雪が残っているようです
竜王山(604.7b)に到達。山頂からは蓬莱山、打見山、比良山などを眺めることができ、「デンの記撮影会」も無事済ませます。本来なら比良シリーズ@の実施日でしたが、比良山は、まだまだ雪をかぶり、とても登山の出来る状態ではないことを、しかと自分たちの目で確認することが出来ました。北の方角、355度に見えた左に延びる尾根を従えた峰を帰宅後調べてみると、武奈ケ岳で白い帯状の尾根は西南稜でした。
武奈ケ岳は麓からは見ることのできにくい山ですので感激ひとしおです。
竜王山山頂にて

金勝寺八大龍王本殿跡
竜王山頂上直下には、かなりの広場があります。これは「金勝寺八大龍王本殿跡」であり、りっぱな碑が建っていました。
昼食にはまだ時間が早いため、もと来た道を白石峰の分岐点まで引き返し、本日のコースの目玉「天狗岩」に向けて下って行きます。急な下り坂で、そのうえザレ場。足元をすくわれないように、靴のエッジを利かせて一歩また一歩。リュックにストックを差している人は安全のために全員、ストックをついてもらうことにしました。時々、ズルッと音が聞こえてきますが、転倒者は無し。
遠くの岩の上でキャーキャー人の声。声する方に進んでいくと道を塞ぐ大きな岩塊、耳岩に到着です。
ここは耳岩です。北峰従走路を塞ぐようにデンと構えている立派な岩塊です。天狗岩に次いで遠くからでもよく見える岩です。
あれッ、全員乗ったつもりでしたが誰か足りない。

ねこちゃん、腰紐つけて電車ごっこですか。

オリオンさん賢い人なのに高い所が好きですね。
南側から見た天狗岩 北から見た天狗岩

↑象さんに似てるね-
 天狗岩にさしかかる左右の山々を見ると巨岩がゴロゴロ転がり、ある岩は象の様にも見え、またある時は耳のような形をしていて(耳岩もありました)六甲にはない岩山のスケールの大きさを感じ、さすがアルプスと言わ れるだけの迫力はありました。
天狗岩の巨岩の上に、みんなで登り記念撮影。この岩棚にはクライミングの支点用のピンが数箇所打ってありましたが、いかがなものかと感じました。以前、能勢の行者山に行った時、磨崖仏の前の岩棚に打ってあるピンを見たことがありますが場違いのように感じました。方法はいろいろあるのですから一考を必要とするところでしょうな。しばし近江の絶景を眺めた後、天狗岩の基部まで降りて昼食をとることにしました。
岩の上で昼食を取るグループもいましたが、ここは天下の天狗岩、大勢の人に快く見てもらうためには長居は無用ということで我々はすぐに岩場を後の人に譲ることにしました。
午後からは鶏冠山(とさかやま490.9b)に向けて快適に歩を進めていきます。アップダウンに喘ぐでなく、ほどよい岩場の通過にホイホイとはしゃぎ、鶏冠山を過ぎると後は下山途中にある「落ケ滝」に立ち寄り、もと来た桐生キャンプ場から上桐生バス停に戻る事になるのです。下山途中にもトラロープや鎖のある岩場を通過するのですが、みんな難無く、全員岩場歩きを楽しむことができました。「落ヶ滝」の看板を見つけ、コースより少し奥の道に入っていきました。落ヶ滝は、大雨の後などでなければ水は少ない目ですが、つるつるの花崗岩から落ちてくる高度差は40bもあり結構な滝でした。記念撮影も忘れずにしましたよ!
鶏冠山の山頂で いつものデン記 撮影会
鶏冠山から落ケ滝に下ります
「白糸の滝」「九品の滝くぼんのたき」もあるはずと私が言いましたが、帰って調べて見ると栗東市側にある滝で、十九道ダムコースにある滝のようでした。帰り道に見た、まだ蕾のコバノミツバツツジは四月下旬から五月上旬にかけて、金勝アルプスの至る所が、濃いピンク色に染まるそうです。
5月になるとイワカガミも花盛りを迎えます。可憐なピンク色で標高の高いところが好きな花で、竜王山や鶏冠山の山頂近くで咲くそうです。きっとこの頃は登山者も多いのでしょうね。そうそうムシカリの花も咲くそうですよ。
夏は、鮮やかで形のいい花のキンコウカが咲きます。金勝アルプス周辺は、最南端の自生地として知られているそうです。くろねこさんの心がソワソワするのではないでしょうか。
上桐生からバスに乗って 山科で新快速組とお別れ 京都で靖っちゃんとお別れ ゆっくりと快速で大阪へ
オリオンさん情報によるとバスの時刻は15時55分か16時25分にあるということで、みんな早足歩きとなりキャンプ場まで戻ってきました。トイレを利用する人もいてバス停を見ると、既にバスが待っていてくれました。15時55分に間に合いそうです。運転手さんに残りの仲間がまだの事を告げると「中に入って座って待ってればいいですよ」と親切に言ってくれました。
「あと30秒で出発しますよ!」と急かされましたが、まだトイレから戻っていない人がいました。乗客は我々だけで運転手さんの機転で2分遅れて出発となりました。結局終点の草津駅までは我々だけの貸し切り状態となりました。

その後、JRも連絡よく、ほとんどの待ち時間なしで快速網干行きに乗ることができました。車中で感想も取材することが出来て、山科駅で新快速に乗り換え組と、そのまま快速組とに別れ帰路につきました。
みんなの感想
オリオンさん
金勝アルプスの名がつくだけあって、岩とか出てくるところが、なかなか素晴らしい山でした。
じゅんちゃん
今日は天気がよくて暑かったです。天狗岩はすごい岩で楽しかったです。
トラ吉衛門さん
お世話になりました。初めてのコースで岩場も多く、クライミングが役に立ったかと思いました。
ミマッチ
楽しい山でした。ありがとうございました。
あっこちゃん
久しぶりの岩場で、ヒヤリとしたとこもありましたが、何とか通過できて楽しかったです。
くろねこさん
今日のコースは奇岩・巨岩が多く、思ったよりきびしかったです。くたびれましたけど楽しかったです。
靖ちゃん
朝は曇り空でしたが昼から晴れて、コースもとっても良くて楽しかったです。
junkoちゃん
良い山でした。もう一度行きたいです。よろしく。
ねこちゃん
ひさしぶりの岩場で緊張しました。ジョンさんには吊り上げられ、姫さんにとは汽車ポッポでした。楽しかったです。
ぽちさん
琵琶湖の反対側の景色もみれて抜群でした。岩も奇岩が多くビックリしました。下りも岩場の危険もありましたが、勉強になりました。楽しい山でした。
ひめ
大好きな岩場巡りで気分は爽快(そうかい〜そうかい!)準備していたスワミベルトとシュリンゲ、カラビナが役に立ちよかったです。
ジョン
ここは有名なハイキングコースで俄か仕立てのハイカーが多くマナーが悪い。高い山ではこんなことはないよ。今後の課題ですね。対向者とのすれ違いには我がメンバーも更なる配慮を要します。

参加された方は上記のMAPをよく読んで実際の地形を思い出しながら確認してください。
文:美智子姫00000 写真/GPSデータ:鹿島秀元