繖     山
平成22年6月17日(日)。
今日は近江の峰、繖山登山の日だ。433mの低い山。「ピクニック気分で行こう」 そんな一言を告げてJR安土駅をスタートした。駅からは「ぐるっと繖山のみちが」道路上のグリーンベルトとともに案内をしてくれる。「気楽に行こう」ベルトにそって歩いていると行き止まり。なんでや。土地の人に聞いてみると一本右を行けば大丈夫とのこと。言われるままに進んでいくと「私はウオーカー」と言うご婦人がもっと右をとれと教えてくれる。地図で確認する限りはずっと先の合流点は見えているのだが、遠回りをしていくように指示をうける。指示をしてくれたご婦人は我々の目的のほうに向かって最短距離を歩いている。
「まあいいか、歴史散策をするようにルートを設定しているかもしれないので、急ぐ旅でもなしグリーンベルトに沿って行こう」
気楽に歩き出したものの途中でベルトはなくなるし散々。
日陰の無い暑い道。一時間も歩くと汗は噴出し気力も喪失。石寺楽座記念館に着いたときにはもうバテバテ。
さあ此処からが大変、バテた体にムチうって石段を登ります。一歩一歩、あっちふらふらこっちフラフラ。まるっきり歩く根性なし。みまっち、淳ちゃん、はいたって元気、じゅんこちゃんもポチも元気です。
どうにかこうにか
どうにかこうにか観音正寺境内に到着。木陰で休んでいた車で上ってきたという参詣者が「おつかれさん。大変でしたでしょう」…と労ってくれる。
その一言に気をよくして本堂に参詣、本堂横の積み石か自然にこうなったのか解らないまま「クライミングのゲレンデになりそう」…罰当たりなことをヌカすやつもでてくる。
境内を後にして一路繖山へ。5分ほど行ったところでポッチーの会社の先輩と何年かぶりにばったり。ここまでは良かったのだが一緒に居たおじさんが「ここまで来たのなら観音寺城跡にも行ってこられたら」…そう勧めてくださる。
「エエー。寄り道するのかよー」
「せっかくだから行こう」元気組みがいうのでやむなく寄り道。あーあー。
でも観音寺城跡はなかなかよいところでした。

そこから少し戻って繖山山頂へ。重い足を引きずって階段状の登山道を、よっこいしょ、どっこいしょ。
「だれやー。今日はピクニックやから気楽に行こうって言ったやつは」
「JONやー」
「しゃないなあ」
しんどい原因を人に押し付けながら登っていく。
もう僅かで頂上と言うところで姫が待機。
「そこにきれいなユリがあったやろ」
「そんなん見ているほど余裕は無い」
「ほなちょっと戻ろう綺麗やから」
「もうええ。そんな元気は無い」
「はよいこう」
「わかったわかった」
50mほど戻ったところに一輪のユリ。
「あんたがこんな所に咲いているから50mも戻らされたやろう」
…JONがぼやく.。
「でも綺麗に咲いてんね」

繖山の山頂でランチタイム。
遠くに安土城址のある安土山が伺える。だいぶ低そうや。あれなら難無く登り返せるやろう。

下山路の80パーセント以上は階段。歩きづらい。時々残ったつま先が横たわる丸木に引っかかる。そのうち転ぶかも知れんな。

どうにか車道まで下りて安土城址へ。ここの休憩所に着いて一服。
「今日はこのまま駅に向かいたいのですがいかがでしょうか」
「全員そろって意義なし」…たぶん。

暑い暑い一日でした。
JRの涼しい車両に揺られながら帰ってきました。
夏の低山はいややなあ。

GPSデータ
ルート上の標高が表されています。
左の画像をクリックしてください。
少し時間がかかります。
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ルートが表されています。
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文:JON 記 写真・GPSデータ提供 鹿島秀元

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