白髪岳登山記
やまたび倶楽部に参加しての4回目の登山は、丹波篠山にある白髪山(721m)、松尾山(637m)周遊コースでした。当日は一昨日からの強風もやみ絶好の登山日和でした。京橋から東西線に乗り継ぎ尼崎経由で福知山線で古市に向かいました。この福知山線は幼稚園の頃から一人で親父の故郷の城崎温泉に居る祖父母に会いに行ったなつかしの線路です。当時はSLで、城崎に着くと顔がすすで真っ黒でした。途中海老江駅で隊長、姫一行が乗り込むのが判りましたが、車両がだいぶ離れていたので、古市までそのまま行きました。
古市駅で集合するとちょうど男女4人ずつの8人のメンバー(皆さんの顔は判るけどまだ名前が判らないので姫殿ご教示下さい。)が揃いちょっと体操の後、ミーティングをして出発しました。直に赤穂浪士不破数右衛門の墓所があり参拝しました。三椏の花が咲いていました。村を出てテクテクと両側田んぼの道を進むと松尾山が見えるところで隊長より磁石を使った地図の見方の説明があり、自分が地図上のどこにいるのか、また見える山がなに山か地図と磁石で解析して判るようにしないと遭難した時に困るとの解説がありました。
3キロ程あるくと登山口に出ました。いよいよ山道に入り、杉林の中をハイキング気分で登りました。途中親子鹿と猟師の話の由来の地の塔がありました。あずまやまで一気に登り、一息入れました。あずまやで出会った女性登山者は松尾山の登山道は倒木が多く大変だったとの情報を教えてくれました。あずまやを過ぎると急に道が険しくなり、ヒーヒーハーハーの登山になりました。途中急に道が緩やかになりやれやれと思ったら道間違えたんやて!戻って登るとこれまたきついのぼりで岩峰までヒーコラ登りました。岩峰で一息いれて、最後の難関の岩場に挑戦しました。鎖やロープが張ってあり、それを手繰りながら登って行きました。途中下る所で岩場に尻を付けながら下ると皆に笑われました。
やっと白髪山の山頂にたどり着きました。頂上からは真っ青の空の下の丹波篠山の山並みが見渡せれ、ヒーコラ登った甲斐がありました。山頂で昼食を取り、昨春より40年振りに再開した剣道の勇姿を披露しました。姫より前述した親子鹿と猟師の童話の朗読があり、皆で故郷を合唱しました。この辺はホントに「ウサギおいしあの山、コブナつりしかの川」にぴったり場所と思いました。

昼食後、松尾山を目指しました。登りは白髪岳に比べ楽でしたが下りが結構きつかった。仙ノ岩は大きな岩が突き出ている所で、ちょっとビビリそうな所でした。卵型のお墓が列を成している卵塔がありました。こんな山深い所に昔は人が住んでたんやと思いました。途中高仙寺本堂跡やちいさな三体の石仏があり、どんどん下って行くと不動滝に出ました。細い滝ですが、結構な落差(3〜40m)がありましたが、倒木が邪魔をして、全景が見難かったです。不動滝からがまた難行で、倒木、倒竹が多く、あずまやで出会った女性登山者が言っていたことを実感しました。
また道が濡れていて滑りやすく、何度もズルっとなりましたが、転倒すること無く、登山口まで戻りました。
山頂近くの岩場のぼり
そこで最後のミーティングをして、途中田んぼのあぜ道に生えているつくしやふきのとうを取りながら歩いていると畑で花の世話をしている農家のおばあさんと出会い、皆が挨拶かわすと、黄色の綺麗な花を良かったらあげると言われ皆さん貰われました。私は同じ花を近所の人から貰っていたので、いただきませんでしたが、花の名前がわからなったので訊ねると「リュウキンカ」との事でした。帰ってしらべると「リュウキンカ」は「立金花」と書きます。名前が判ったので今度お茶花に使おうと思っています。帰りの列車は大阪行きでボックス席に座っておしゃべりしていると行きの一人で乗っている時とは違いあっと言う間に尼崎、大阪に着きました。
隊長、姫さん初め皆様いろいろありがとうございました。
今後2、3ヶ月に一度は参加したいと思いますのでよろしくお願いします。
オリオンさんのGPSデータ

   ジョンの一言
白髪岳の山頂近くには岩場が有る。安全確保にフィックスロープを張ってあるが、岩場の未経験者はどのようにして通過しているのかと考える。たぶんロープに全体重を掛けたような登り方になってはいないだろうか。難しいロッククライミングはしなくてもいいが岩場を安全に登れるだけの技術を身につけておく必要がある。登山を楽しむにつれて岩場の通過や渓流の側を歩くルートにも遭遇する機会が増えてくる。そんな場所を楽しんで歩けるために、岩登り講習会や沢登り講習会をやっていますのでその様な機会にはぜひ受講してください。
ファーストエイド、セルフレスキューなどやってきましたが忘れることの無いように、日々イメージトレーニングをしておいてください。

◆地図読みも一部希望者の要望に応えて今回から始めました。
地図読みを始めた初日に道間違いしてしまいました。冷静に読みきればなんてことは無い地形だったのですが、新しく切り拓かれた林道に踏み入れてしまいました。申し訳ありませんでした。洒落にならんなあ。

地図の読み方としまして
第一段階は地図に慣れる。地形図とその現場の現れ方を知る。しばらくの間、例会毎にやっていきます。
第二段階は座学・地図を読むために必要なこと。実施日は連絡します。
第三段階は地形図の活用などを学ぶ。座学後、例会ごとにやっていきます。
三段階ぐらいで進めていく予定です。ぜひご参加ください。
読者の皆さん。イチローちゃんの 『白髪岳登山記』 を読んだ感想を、やまたびBBSに書いてね。よろしく。

文:杉本一郎 記 写真&GPSデータ:鹿島秀元

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