Yamatabi club mountain line record
Photo by jon000
参加者 10名 富田林の駅で水越峠行きのバスに並びました。金剛山へは千早本道かロープーウェイ駅の下から登るのがポピュラーなのです。だからこのバスの列へ並ぶのはやまたびのメンバーさんだけだと思っていましたが後から後からどんどん人の列ができて通勤バス並の混雑になりました。
登山道も混むんやろうなあと思っていましたが終点の峠のひとつ前の停留所で他のグループはみんな降りてしまい、残ったのはバスの後ろに陣取った私たち10人だけ、「前へ行かんとバスの前輪が浮くで〜」と誰かが言うほど意外な光景でした。しばしの間の貸し切りバスを降りると山深い峠のためか外はぐっと冷え込んで身が引締ります。オリオンさんが欠席のためみんな思い思いに体を動かし、出発です。
天  候 曇り時々晴
歩行距離 8km
山行時間 4時間
累積標高+ 682m  
累積標高− 663m  
体力度 ☆☆☆☆★
技術度 ☆☆☆☆★  
うららちゃん
 水越峠からダイヤモンドトレイルにはいります。 足下には雪がありません。 
金剛水まで来るとさすがに汗ばみ、ここで衣服調整、ここまでで道の泥はもう凍っています。橋を渡ると道は急坂、山慣れしていないSさんの息遣いがあらくなりました。うららも何とか頑張って尾根へ出ると奈良盆地が一望です。南阪奈道路の続き大和高田バイパスに沿うように畝傍山、その左奥に耳成山、畝傍の奥には天の香具山があるはずですが確認できませんでした。杉木立の尾根道はとても歩きやすく、回りの杉林は枝打ちがなされ、下草も刈られてよく手入れされているし、木立の向こうに青空が覗きとっても気持ちの良い山行です。雪があるのかなと思いながらだらだら登りと階段を繰り返していると霜柱が段々大きくなってきました。でも雪が積もっている様子はありません。
葛木神社のすぐ手前でのことです。突然白い木々が現れました。「うわっ、樹氷や」「ちゃうちゃう、霧氷や」樹氷か霧氷かどっちでもいいのです。今までの殺風景な景色がおとぎの国に変わったよう。魔法使いの杖の一振りで回りが凍り付いた感じです。
細い枝をよく見るとその白い氷は小さいながらもあの蔵王で見たエビのしっぽの形をしています。晴れた空を覆う杉の葉っぱからはキラキラ光る氷の粒がパラパラと降り落ち続けています。上を見上げてこっちでは「ああ奇麗」あっちでは「あっ痛」、氷のかけらが顔に当たったようです。そう言えばさっきからうららの肩や帽子にもポツポツと当たっています。
2000mを越える山では晴れた朝、運良くこういう氷のかけらが落ちるのに出会うとキンキーンという金属音が静かな山の中にこだまするそうです。今日も枝の氷が溶けかかった時間にここへ来れた事が運がよかったのです。温度が低過ぎても高過ぎてもこんな氷の粒が落ちるのに出会う事はないんやから。
少し階段を上がると葛木神社、「金剛山の上やのに何で葛木神社やねん」「神社の名前やからしゃあない」子供みたいな会話が聞こえて来ます。二礼二拍手一礼とお参りして広場へ向かいました。おっとサスケによると二拝二拍手一拝でしたか。
広場は11:30気温は0°C,日差しがあるので暖かく感じます。縁日でもあるかのような人出に「皆どっから登って来たんや」の声、六甲山と違って金剛山の登山道は全部ここへ集まるためこうなるのでしょう。
少し早いお昼を済ませて下山です。「金剛山には一番詳しいサスケさん、トップをお願い」やまたびはロープーウェイ駅下のバス停を目指すつもりでしたが暫くしてサスケが「千早本道に入ってしまいました。登り返しますか?」と無線の声。
JONさんが「バスの混み具合が心配ですがこのまま下りましょう」
休憩もなく一息に一時間で下りてしまいました。
いつかポチさんの道間違いでアイスをおごってもらいましたが今日はサスケが登山道入り口の回転焼きをおごりました。
そのお店のすぐ隣にはおいしい豆腐屋さんがあります。おからも美味しいのですよ。
怪我の功名とはこの事、サスケの道間違いのお陰で孫たちに食べさせてやりたかったたかったお豆腐を買う事が出来ました。でも心配した通り帰りのバスは立って揺られて山道を下りました。
楽しい山行でした。  
うららちゃん 記000

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