中高年の安全登山
蔵王スノーシュートレッキング 1日目

 2008.2.1〜3
 
2月1日(金) やまたび倶楽部メンバー14名を乗せた JEX2201便 伊丹空港 7時50分発 仙台空港行は定刻どおり出発。
空は快晴、絶好の旅日和。B737型機は静かに滑走路を離れると、池の中に日本列島の形を配した昆陽池
上空で大きく左に旋回、再び伊丹空港上空にかかると機首を東へと向けた。いよいよ「蔵王樹氷原スノートレッキング」の旅の始まりである。
 昆陽池の上空で左旋回  上空より伊丹空港滑走路を望む  伊吹山はセメント採掘場が真っ白 雲のかかる御岳山
 中央アルプス宝剣岳から三ノ沢岳   右手に富士山を大きく望む   八ヶ岳連峰   榛名湖と榛名富士を望む
榛名湖と榛名富士の景色を楽しんでいるあいだに機体は阿武隈山地上空にさしかかっていた。この辺りから地上の景色は雲に遮断されがちになった。やがて機体は気流に煽られ揺れながら高度を下げ 仙台湾上空を北上 多くの時間を要することなく仙台空港に降り立った。仙台空港から蔵王温泉まではバスの旅、早朝から体を動かしていたためしばらく眠りに着く。目が覚めたら蔵王温泉バスターミナル、右も左も解からないまま宿に向かって一目散。宿に荷物を置くなり蔵王ロープウエイ山麓駅へ。山麓線、山頂線と乗り継いで地蔵山山頂駅へ。ワーッ。駅舎から外が見えないくらい猛吹雪やー。
 吹雪の中地蔵山へ向かう  樹氷の中を縫うように進む  樹氷の中は楽しさも格別  地蔵山の山頂標識も氷雪の中
こんな吹雪に恐れおののいてどうする身支度を整えて、GPSのスイッチを入れ、マップとコンパスを確認して外に出てみる。雪を伴った強風が頬を叩いていく。冷たいというよりは痛い。辺りをよく見ると規制ロープが張られている。スキーヤーの安全のために張っているのだろうが無断で入るわけにも行かず、サブリーダーの姫に山頂駅の案内所に登山許可を申請に行ってもらう。所定の事項を記入して規制ロープを越えることができた。
  午後5時より樹氷原がライトアップ  ライトアップされると一段と神秘的に   テレビクルーの取材風景  蔵王の空に三日月が浮かんでいた
樹氷原の中を地蔵岳にすすむ。天気は悪いが樹氷の形は伺える。なんとなく動物の形や恐竜の形、魔女の形に見える。スノーモンスターとはうまく名づけたものだ。樹氷の根元は大きく擂鉢状になっている。風が作り出したものなのか、それとも木の持つ温度が雪を溶かして創ったのだろうか。窪みと窪みの間の細い部分を歩いてみるとバランスはいるが楽しい気分になってくる。中には雪屁のように張り出して窪みを隠している所もある。踏み抜いてドスン。これもまた楽しい。全員地蔵岳の頂上に到着するが、吹雪に耐え切れずすぐに下山、駅舎に逃げ込む。駅舎にある温度計は外部の気温−15℃と表示していた。
  外から帰ったらこんな感じになってます。この方はまだましなほう、もっと酷い顔で此処に載せられないような顔の方も何人かいらっしゃいました…よ。     外から帰ったらこんな感じになってます。この方はまだましなほう、もっと酷い顔で此処に載せられないような顔の方も何人かいらっしゃいました…よ。