2009.06.13

13日は梅雨の合間の絶好の沢登り日和、勿論お天気は晴れ。
大阪駅集合でオリオン号に同乗させて頂き、一路
金剛系高天谷へと向かいました。田植えの終わった水田が少し気が早くもありますが黄金色の秋の実りを想像させてくれました。この風景こそが癒しのひとときなのです。高天彦神社に到着すると、小さな駐車場はすでに満杯になっておりましたがラッキーな事に紫陽花見物にきた近所の人が帰るところでした。この神社は紫陽花で有名らしくマイクロバスで見物に来られていました。
身支度を整え午前9時30分、高天滝めがけてほどよい登り坂をウオーミングアップを兼ねて歩きます。

高天滝
いきなり6メートルの高天滝のお目見えです。これは登ることができませんので右から高巻きします。
あとは2メートル、3メートルの小さな滝が10数個あり変化に富んだ滝登りを楽しむことができました。
おおきく地盤が崩落し岩や樹木が沢筋を遮断しているところは危険なため急ぎ足で通過します。
私は逃げ足が早いのか、振り返ると、まだ誰も登ってきていないようです。無事危険場所を通過して、初めての休憩を取ることにしました。ここでロープに等間隔にコブを作るロープの勉強をしました。実践が伴っているのでみんな覚えが早いです
(忘れるのも早いよ〜) 
この沢は都心から多くの時間を費やすことなく入渓出来るため多くの沢師に好まれているところでもあります。小滝がおおくどんどん直登していけますが所々にロープを掛けたほうが良いところがあり、また直登を避けて草付を高巻いたりします。二箇所の堰堤がありますが、いずれも土砂で埋まっていて流れが澱んでいないため案外綺麗です。
谷の中では色色な光景にめぐり合うことができます。荒々しい岩盤の中に小さな可憐な花を見つけたり、苔むした朽ちた倒木もその一つです。
草鞋や沢靴など滑りにくい履物を履き、ロープやカラビナなどの登攀用具を身につけると独特な世界に分け入ることが出来るのです。

丁度中間地点あたりで昼食を取ることにしました。水も冷たくなく、太陽も暑くもなく、何度も申し上げますが絶好の沢日和でした。
途中10メートルの滝で一度登ったのですが懸垂下降を楽しもうと言うことになり、一人づつ滝の中を懸垂下降で降り、プルージックで登ります。水しぶきを浴びながら岩場とは違ったスリルがありました。もうこれが最後かと思うところに15メートル、10メートルの2段の滝が待ち受けていました。ロープで確保しながら安全に沢登りを堪能することができました。
沢登りの最後は登山道に出るために、藪漕ぎは当たり前らしいです。きついきつい斜面の藪漕ぎも楽しく、郵便道にやっと出たときはヘロヘロでしたが快い疲れと60才過ぎての挑戦が妙に愉快で足取りも軽やかに駐車場に戻りつきました。時間も3時と早いことから近くの温泉に入って帰ろうと言うことになりました。入浴料500円、石けんもシャンプーも付いていて大きな露天風呂もあり温泉として「合格」でした。今日はバラ湯もありバラの花びらの浮かび優雅な気分に浸ることができました。
 
夕方からミニ同窓会もどきがあるために大阪駅解散ではなくて此花廻りをお願いして、おかげさまで外出の準備も余裕をもってすることができました。
高天谷で沢デビュー  今回、金剛山・高天谷(たかまたに)の沢登りに参加させてもらいました。先日の六甲山・西山谷に続いて、2回目の沢登りへの参加ということになります。西山谷は登山靴で参加の延長線上ということで、「参加、車提供もOKです。」と軽い乗りで言ったのですが、よくよく見ると、装備が沢靴となっています。「あれぇ、沢靴なんて持ってないよ〜」えらいことです。ということで、JONさん、サスケさんのアドバイスにより、成り行き上、まずは、モンベルで沢靴と沢手袋の投資をすることになりました。その時に、「どんなものを着るのかなぁ?」と心配そうに尋ねるもので、モンベルの方のお勧めもあり、沢用スパッツなど、足元周りの装備をそれなりに整えての参加となりました。上着の方は、ウィンドブレーカがあれば、それで良いのではということで、そちらの方は手持ちのウェアでOKということにしました。沢靴というのは、靴裏がフェルトになっていて、濡れた岩でのグリップ力をアップしてくれるのと、厚さもあるので、岩の上も歩きやすくなっています。
高天谷に到着し、いよいよ沢登りのスタートです。流れのある沢をジャブジャブと歩き、小さな滝も入れると、数多くの滝登りをしました。しゃれではないですが、サワサワと流れる沢の中を歩いて、次に、滝が現れてというのは、変化に富んでいてなかなか良いものです。高い滝では、JONリーダーが先に登って上で安全確保のロープを準備して下さって、次に、姫サブリーダーが登り、上と下で声を掛け合いながらの滝登りということになります。登る前は、「よーし、流れる滝の所を登ってやるぞ。」と意気込んで挑むのですが、なかなか、滝の流れのルートは難しいです。手の持つ場所、足を掛ける場所と確認をしながら、3点確保と安全なルートを見つけて登っていきます。高さのある10m滝では、懸垂下降、プルージックによる登りと、いろんな訓練もさせて頂きました。岩登りから、沢登りの実践へということで、神経は使いますが、十二分に楽しませて頂きました。昼食時に、水の流れが、カラコロ、サラサラと心地良い響で聞こえてきます。うららさん曰く、「水琴窟みたいやね。」本当に心地良い音色で、気分を良くしてくれました。
岩登りの訓練を修了された方は、是非、沢登りへのチャレンジということで、如何でしょうか。 【オリオン】
 オリオンさん
文;美智子姫0写真協力;鹿島秀元0000

 右上の×印でお戻りください