6月2日(火曜日)クライミング講座実施のために阪急芦屋川駅集合となりました。ねこちゃんから「電車1本遅れた」と言うメールをもらい、到着を待って出発しました。
今日の岩場は「ブラックフェイス」です。ゲートロック(現在は崩落のため使用不可)、A懸垂岩やホワイトフェイスと違い、岩場に取り付くまでに時間がかかります。ねこちゃん曰く「この道を歩いているだけで充分トレーニングになる。今日はクライミングをしなくても勉強になったわ〜」本当にその通りで、岩場を抜け、堰堤を越え、木の根をまたぎ、更にまた岩場をまたぐを繰り返しながらの歩行です。
 
岩場の基部に着き此処でザックを降ろせると思いきや
「今日は上の棚にザックを置こう」
ブラックフェイスの頂上まで重いリュックを背負って50mの岩場の直登です。まるで穂高の縦走並みの険しさです。今日は60メートルロープ持参の師匠の荷物は17s、30メートルロープ持参の姫の荷物は13.5sです。どうにか登りついた時は「弁当食べて帰ろうか」状態でした。
岩装備を身にまとい、岩場の複雑さと樹木が邪魔になってロープダウンが出来ないため、ロープの入ったザックを背負い、繰り出しながらの懸垂下降で基部まで降り、トレーニングのスタートです。
私達が取り付けた岩場の名称看板が何者かによって外されていました。(誰だろうか?結構便利だったのにね)
  受講生の動きをチェックしながら、プルージックで登攀、懸垂下降を何度も繰り返しました。ロープの操作もほとんど受講生だけで出来るほどに上達していきます。この岩場の難所は一番下の取り付き部分にあります。 「ズルッ、ズルッ」何度も滑りながら、足と手の置く位置を自分で探しながら、2回目、3回目とうまくなっていきます。頂上に達した満足感と、時折吹き抜ける心地のよい風が何とも言えないご褒美です。
一通り上昇下降を済ませたところで、お弁当となり、午後も同じ練習を何度も繰り返しました。今日は技術の向上が主たるトレーニングの様です。懸垂下降時の「悪い姿勢」「良い姿勢」を見本に試みましたが、横で同時に懸垂して見せてほしいと言う要望を受けて、師匠がロープにぶら下がります。受講生はねこちゃん。懸垂下降をしながら手取り足取り指導を受けながら「終了〜」のゴングが鳴ったのは何と午後4時を過ぎていました。   
あまりに熱心にトレーニングをしたためと、夏日で天候も良く、時間が経つのを忘れていました。
この講習をもってキクちゃんが卒業です。 
残りの受講生2名は、あと1回残すのみとなりました。
荷物を片づけ城山コースへ向けて下山するつもりが途中で何としたことか道迷いをしてしまいました。今までに見たことのない堰堤が前に立ちふさがり、苔の生えた岩場が不気味にそそり立っています。「今、何時?」師匠にあせりの声が走ります。午後5時を過ぎています。よく見ると短い間隔で赤いテープの目印があり、すぐ軌道修正することができましたが、あわや「暗闇のロックガーデン」を味わうところでした。それにしても至る所に無数の道があるものですね。(懐中電灯、ツエルトは持参してたかな?)
動物霊園に出たのが午後6時。芦屋では初めての遅い時間です。ブラックフェイスは取り付きまでに時間がかかりますので9時集合ではなくて8時集合がいいのではないかと話し合いました(その通りですね)
 あと1回の講習を終えると、その後は1期生、2期生によるクライミングを楽しんで頂くことになります。場所によってはロープ設置組は先発隊として1時間早いスタート、後続組はみんなが揃ったところで出発するのが理想ではないかと思います。
そして定額給付金が入ったらクライミングシューズを買って下さい。登山靴と違い、今まで苦労して岩場にへばりついていた事が嘘のようにスムーズに登れます。まさにクライミングシューズは「魔法のシューズ」です
  文:美智子姫00000

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