2009.05.29
「岩登り」の講座が終了できたことで次ぎのステップの「沢登り」に進むことができました。
今日は「バージンロードin西山谷の沢登り」を満喫すべく阪神御影駅を集合場所としました。阪急電車利用の人も多く阪神御影駅と渦森台4丁目集合と柔軟な対応をしました。しかし、あっこちゃんは阪神電車と阪急電車を勘違いをし急遽タクシーにて「阪急御影駅」から渦森台4丁目に急ぎました。その結果一番乗りだった様です。
天気もよく渦森台の住宅街を抜けて千丈谷方面の看板に沿って進み、西山谷の取り付き辺りに広場を見つけてミーティングを済ませ、ハーネスやスワミベルトを装着しロープも用意して西山谷へと入っていきました。水量もまあまあ多く初めての沢登りを体験するには、もってこいの沢だと言えるのではないでしょうか。人もまばらで単独行の老人と若いアベック1組が追い抜いて行きました。
滝にはそれぞれ名前が付けられており、「小滝」「ふるさとの滝」、「西山大滝」、「二条の滝」、「ソーメン滝」、「愛情の滝」などがありました。それぞれの滝に到着しない間は、名前から滝の模様を想像しながらマイナスイオンを身体いっぱいに浴びます。何と心地の良い遡行なのでしょうか。至る所に堰堤があり、行く手をはばまれ高巻くのですが、それもまた楽しい遡行の1ページです。
とにかく涼しいのはあたりまえ。最初は登山靴が濡れるのをかばって石を飛んだりしていましたが、サスケ先生が水の流れにゴボッゴボッと入っていきます。一番安全な足運びで「何のためのゴアテックスや。手入れしとるんやさかい大丈夫」その言葉を合図にみんな水の中を怖がらなくなりました。水の中を歩くことで、のどが乾くことを忘れていますが水分補給の休憩を取ると、のどが乾いていることに気が付きます。
予定では「愛情の滝」で昼食予定でしたが、そこに行き着く手前で昼食場所に最適の広場を見つけました。時間は午前11時30分。少し早いですが小腹も減ってきました。女性陣が声をそろえてリーダーに「腹へった〜飯くわせ〜」コールを連呼しました。「じゃあここで飯にしますか」と言うことで美味しくお弁当を頂きました。
 
危険箇所を通過する時はロープで確保したり、堰堤横を降りる時にはロアダウンや懸垂下降もして、日頃学んだ技術を大いに活用することができました。ソーメン滝の登りで足を滑らせバランスを崩した人もいましたがリーダーが引っ張り上げ難を逃れることができました。

愛情の滝の看板には(あなた一筋・・)なんて粋な言葉が書かれてあり疲れがふっ飛びました。愛情の滝が過ぎると後は急な登り坂を上り詰め、犬の鳴き声でゴールが近いことを感じ取ることができました。アスファルトの道に(天狗橋付近)に出たのが午後2時丁度でした。 
 
車道を歩きながら、いまは寂れた感じの大手企業の保養地のそばを通り、六甲ケーブル乗り場に到着しました。女性軍はトイレにかけ込み濡れた衣服を着替えサッパリし、男性軍はケーブルの待合室でそのまま着替え、午後2時40分のケーブルに乗り下山することとなりました。下山中のケーブルの中から黄色い花が咲いているとアナウンスがありましたが誰一人として名前を聞き漏らしていたため、降車時に係員に確認したところ「 ジャケツイバラ」(蛇結茨と書きます)だそうです。枝が蔓状で、鋭い鉤爪状の棘が付いています。これで他の木や植物に這い登るのだそうです。黄色い花をつけていました。阪神御影駅行きのバスに乗り、阪急組は途中で、阪神組は終点までいき、おっと、徒歩組の元気印もいましたよ。 
大阪に戻ると夕立が降っていた様子で地面に水たまりができていました。私達は雨にも濡れずでしたが滝には濡れて靴もズボンもビショビショではありましたが初めての沢登りを満喫しました。沢靴を用意して頂ければ更なる美しい沢に出会えることでしょう。給付金が入ったら沢靴をいかがでしょうか(えっ?もう使いましたか)
 
沢登りの途中、日赤パトロール救助プレートがかかっていました。今日も単独で入る老人をみかけましたが万が一足を滑らせたらと思うと恐ろしい気分になりました。西山谷は多くの登山者の命を奪っています。安全に遡行するためには経験が必要なのです。
     「 登り来て 新緑の木立 深呼吸」   
                        詠み人  サスケ
 
       文;美智子姫

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