金剛山系 高天谷 遡行
 2008.10.13 
高天彦神社(たかまひこ)神社に恰好の滝があると聞き13日に出かけていきました。
鎮座地は奈良県御所市高天という土地で、海抜450メートルの高所、清らかな水が豊かに流れていてここは、由緒ある神社だと資料にありました。かなりの老杉の立ち並ぶ参道の奥に
鳥居が建ち 、神社の背後には金剛山が厳かにそびえ立っています。小さな駐車場には満杯の車が止まり、はみだした車は路上駐車をして金剛山へと向かったと思われます。無人販売所には柿が並んでおり帰りには絶対買って帰ろうと思いました。高天彦神社から、更に奥へと進みますと、金剛山の登山口(最短距離コース)があり、沢登りよりも登山の人達で賑わっている様子でした。バイクが何台も停まっており金剛山へのトレッキングの方達だろうと想像できます。 
沢登りの準備をし、しばらく歩くと左側に金剛山登山口がありました。右は険しい高巻き道の様です。高天滝の水場にはポリタンクを持って水汲みに来ている人達もいます。6メートルほどの高天滝がいきなり現れますがこれは右側を高巻きして滝の落ち口に降りていきます。高天滝の左下には、役ノ行者立像が鎮座していました。
更に進むと2メートルの滝、堰堤手前の4メートルの滝とトレーニングの成果もでて、怖がることもなく、水の冷たさも気にならずスムーズに登ることができました。4メートルの滝の側には錆びた鉄製の梯子がかかっており不安定な梯子を慎重
  に登ります。続いて10メートルの滝に出くわしましたが、ここは左側を高巻きをして谷に降りていきます。いきなり崖崩れで沢が埋まってしまつています。山肌は「まだ落ちるぞ」と言わんばかりにむき出していて足早に通り過ぎていきました。ここで休憩です。スズメ蜂が飛び回っていましたが救急道具も万全なので、じっと耐えて飛び去るのを待ちました。ガケ崩れの次は5メートルの滝に出て、ここで初めてロープを出し安全を確保しました。2メートル級の滝がいくつもありトレーニングに絶好の場所です。 
  しかし、しかしです。滝群の終了点から二俣に
到着し急なザレ場を20分以上も登らなければなりません。つかむ岩も木も、草もなく、ただ自分の身体をうまく移動させる以外に方法はなく、足を滑らすと下の谷まで一気に滑り落ちてしまいます。今回の一番緊張したのはこのガレ場登りでした。
やっとのことで登山道に出てひと息付き、下山することとなりました。昼食は高天ノ滝の水場まで戻って食べようと言うことになり途中で行動食のアンパンを食べ1時間で下山してきました。2時間かけて登ったのに帰りはあっと言う間。
短いコースではありましたが難所もほどよくあり、ザレ場の訓練もあり、帰りはダイトレを思わせる通称『郵便道』の木立の中を歩き、高天ノ滝の水を汲み、大満足の休日でした。
駐車場横の畑にはコスモスが咲き誇りやさしく揺れていました。
無人販売所で山ほど柿を買い、(あとで覗きに行ったお二人さん、全部買い占めてごめんなさい)戻り付いたらまだ3時すぎでした。
     

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