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7名の参加者のうち女性4名に岩場の登下降を練習してもらう。傾斜は急ではないが大きな階段状になっているため、10.5mm×25mのロープをスワミベルトにかけて引き上げていった。このやり方で2往復したあと固定ロープに切り替えてプルージックで登下降、最初はどうにかこうにか登っていた人も2回3回と繰り返すうちに難なく登れるようにきた。3名男性は最初から岩壁にチャレンジしていただいた。中ほどの岩棚まで登ってそこからクライムダウンそれを繰り返してもらった。
上で女性たちの登攀を見ていると、突然下から大きな声。
「松田さんが上まで登ったから見てあげてー」
嘘だろうと思いながら終了点に行くと、帽子が見えた
「松田さーん。もう少し頑張ってー」
最後の乗越が難しいため声を掛ける。多少考えているようだったが、クラックの右を登ってきた。そのまま安全圏まで上がってもらいビレイ解除。この高さでは懸垂下降もロアーダウンも無理と判断したので裏側の下降ルートを降りてもらった。
続いて石黒さん、オリオンサンも上まで登って午前中の予定を終了した。 |
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今日の受講生はなかなかの出来栄えである。午後は女性達にチャレンジしてもらった。おっかなびっくりで取り付いた壁だったが「足はここ」「手はそこ」などといっているうちにどんどん上がっていく。そんなに簡単では無いこの壁を上がっている。ゲートロックなら難なく上までいけただろう。
「怖いもの見たさに参加した」という愛称「ねこ」ちゃん。2度目のチャレンジで上まで行ってしまった。 |
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私が最初にこの壁に取り付いたのは8年ほど前になる。何十年ぶりにクライミングを再開しゲートロックで数回練習した後に、この岩壁にきた。そそり立った光景に多少ビビってしまったのを思い出す。1回目は斜めのルートに取り付き中ほどで宙吊り、2回目は最後の乗越に失敗してテルテル坊主状態だった。そして難なく登れるようになるまでに、10回以上は登攀を繰り返したのだった。 |
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岩登りには好き嫌いが伴ってくる。好きな人にとっては、たまらないスポーツではないだろうか。「岩登りは年寄りのやるものではない」と多くの山岳愛好者は言うが、歳をとってから楽しめるスポーツであると私は考える。六甲山系にあるクライミングエリアのほとんどは長時間歩くことなくゲレンデに到達できる。保塁岩、蓬莱峡、不動岩、烏帽子岩、駒形岩、百丈岩など車を降りて5分ほどでいける距離にある。ホワイトフェース、ゲートロックは10分〜15分くらい。A懸垂岩、キャッスルウオールやブラックフェースで30分〜40分くらいである。記述した中には初心者レベルでは難しい岩場もあるが多少練習すればほとんどの岩場の中に登攀できるルートを見出すことができる。歩けるだけの足の力があれば岩場は登れます。そこから順次スキルアップしていけば80歳くらいまで楽しむことが出来るのではないだろうか。
あまり怖がらないでチャンスがあるときは参加してください。
「こんな練習をしていたら今後の登山に役立ちますよね。去年槍ヶ岳に行く前にやってほしかったなあ」…というのは、愛称「ねこ」ちゃんの弁である |
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