さらさ〜寒風〜大谷山〜石庭道〜石庭〜さらさ |
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高島トレイルを終えて、もう一度ゆっくりと歩いて見たいコースとして「寒風から大谷山」の希望の声があがりました。赤坂山のスノーシューは勿論のことですが、寒風・大谷山コースもいいかも知れないと言うことで、スノーシューの下見も兼ねて行くこととなりました。
阪急石橋駅午前7時ちょうど・・ちょっと早いから眠気がまだ覚めません。石橋駅付近でオリオン号を発見し、朝の挨拶を済ませ、途中深草で靖っちゃんと合流し、一路通い慣れた湖西道路へと向かいます。外気温は7度を示し、寒そうで、思わず肩に力が入ります。
遠く比良山あたりはうっすらと雪化粧、私は負けずに厚化粧!(あ〜あ、やっと目が覚めた様子です。)山の麓にはくっきりと虹がかかっています。
今日は気分爽快、天気はまあまあではありますが、何とか雨には遭わずに済みそうです。と、思った途端、オリオン号のワイパーが始動しはじめました。「時雨みたいやね。山の上は雪模様だね」そう言えば8本爪のアイゼンもリュックに入っています。どんな状況かわかりませんが「備えあれば憂いなし」ですからね。これからの山行はアイゼン、防寒着などの冬山装備の対策をして出かける必要がありそうです。
途中数本の綺麗な虹がかかっていました。朝9時なのに虹ですぞ。 |
湖西道路を出てしばらく走るとマキノ町にはいりました。「車停めて〜!」って言うのが早いか、停まるのが早いか、運転中の鹿島カメラマン路肩に停車して「記念写真を撮ろう!」 いつもどおり写真に関しては、軽快なフットワークです思いは皆一緒です。あまりの美しいメタセコイヤ並木に並んで撮影開始です。マキノのメタセコイアは「新・日本の街路樹百景」に選定され、マキノ高原のメタセコイア並木として有名です。 |
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四季折々に美しいメタセコイア並木 |
並木の外側の舗道 |
総延長2.4kmにわたってメタセコイアが約500本植えられ、マキノ高原へのアプローチ道として、高原らしい景観を形成しているのはご存じの通りです。この並木は、昭和56年に学童農園「マキノ土に学ぶ里」整備事業の一環として植えたのがはじまりだそうです。地域の人々の手により慈しまれ、育まれて、その後さらに延長が伸ばされたことから、現在のこの雄大な姿となったそうです。メタセコイアは、中国原産で、スギ科メタセコイア属の落葉高木で、和名はアケボノスギ。樹高は35mに及びます。最大樹高が115mに及ぶといわれるセコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイアと名づけられているそうです。春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹・雪花と四季折々に美しい円錐形のメタセコイアの並木とまっすぐに伸びる道路が造り出す対称形の整った景観は、遠景となる野坂山地の山々とも調和し、訪れる人々を魅了してくれます。 |
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時々、車が通過するのを注意しながら、メタセコイア並木を堪能したあと「さらさ温泉」駐車場に車を止め、寒風へ向けて登山を開始したのが午前9時30分。少し道草しすぎたでしょうか。美しい物を見ると、立ち止まりたくなるのは人の常ですものね。 |
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「寒風登山口」の案内板にしたがってゲレンデの中を歩き、雪の無いスキー場の急斜面の急登をかなりの速度で登り始めました。
「早いかなあ」
「早いことなんかあるカー。いつもこれくらいの速度で歩いている、ゆっくり歩きのやまたびの速度についてこられんかったら話にならん、このまま進めて」 ジョンが言います。
出発前に小雨がパラついていましたので合羽の装備をしたものの、急登りの途中で衣服調整をしなくてはならないほど体が温まってきました。 |
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足下には雪が薄く積もり鹿の足跡や糞もあり、朴葉のジュータンも秋の終わりを告げてくれました。2時間もすれば見覚えのある高島トレイル看板のある寒風に到着です。
トレイルの時は雨模様で琵琶湖は霞の中でしたが、今日は美しく太陽が当たり湖面が輝いていました。「きれいね〜っ」思わず感嘆の声を出してしまうほどでした。 |
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寒風に到着!今日は琵琶湖が良く見えています |
昼食は大谷山で取ろうと言うことになり、寒風から大谷山までのアップダウンを繰り返しながら12時27分には、大谷山の山頂に到着となりました。「あっここ、ジョンさんが蜂に刺されて大騒ぎした場所や」「あれは蜂に刺された痛さよりカッターで切られた方が痛かったぜ」と和やかに話しをしながら恒例の「デンの記」を済ませました。山頂には二人の先客が風に吹かれながら昼食を取っていました。我々は風をよけるため山頂を下り、無風場所に格好の丸太を見つけ、この丸太椅子に座り、みんな仲良く昼食をとることにしました。オリオンさんが三脚を出して昼食風景をカメラに納めます。そう言えば1本の丸太で昼食を取るのは珍しいですよね。いつもは思い思いに散らばり昼食をとるのですが今日は寒さをふせぐため「おしくらまんじゅう状態」です。い〜い感じです。 |
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大谷山です。なだらかな山容、雪が積もったら最高でしょうね |
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いつものデンの記、撮影会です…山岳会の山仲間が言うのよね…「中学生の遠足見たいやね」…きょう日の中学生、こんなんせえへんよ |
これからの昼食は寒さとの闘いで、弁当にも一工夫も二工夫もいりそうです。カップ麺に注いだ熱湯も、すぐにぬるま湯と化してしまうほどでした。 「えっ?もう出発か?」 「リュック背負うと温いねん」 誰とは言わず寒さのためにリュックを背負い、出発をいまか、いまかと待つ有様でした。 |
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今日の昼食は…赤いキツネと緑のおにぎり。緑のタヌキと青いおにぎり…おいしそー |
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午後からは、ほとんどが下り道で、落ち葉の上に積もった雪が、滑りやすくなっており、ストック無しでは悪戦苦闘の下り道です。「キャーッ!」山をつんざく悲鳴が二度ほど聞こえました。お尻に青タンが出来てるかも知れないと心配したりしていました(笑) 「スノーシューやと尻ソリできるなぁ」と早くもソリ遊びの気分で、雪道の道標を付けながら午後3時には下山となりました。 |
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下山口に到着。でもまだ車まで1時間歩くよ |
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林道に出てからはメタセコイア並木を、ゆっくりと歩きマキノの町並みを堪能しました。駐車場横に川が流れており、雪道で登山靴にくっついた土を洗い落とし、風邪気味の人もいるため、温泉は次回の楽しみと言うことにして大阪へと帰ることにしました。湖西道路名物の渋滞も今日は何故かスムーズで早々に大阪に到着することができました。オリオンドライバーさん、オリオン号に感謝を告げ、それぞれが家路へと急ぎました。 |
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GPSデータ |
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