「高島トレイルはぐれ組」集合。

16日の今日は、高島トレイルの第1回目を予定変更したために、ポッカリと予定が空白になりました。危ぶまれていた雨模様も高島トレイルと同じ様に順延みたいで日曜日の今日は快晴です。「じゃあ、高島トレイルあぶれ組でどこかへ行こう」と言うことになり、オリオンさんを誘って芦屋地獄谷を歩くことにしました。午前9時阪急の芦屋川駅広場で待ち合わせウオーミングアップのつもりで滝の茶屋までゆっくりと歩きます。前回、人混みを嫌って早足で歩き後々に堪えましたので、今日は意識して「ゆっくり」歩きを決めました。
地獄谷には3人組のパーティと、10人ほどの沢の講習だという組がいました。3人組は団体の先を行こうとしているのですが、すでに取り付き点からゲートロック側に回避して登っていきます。「そっちは危ないよ、落石がゴロゴロして歩きにくいよ」心の中でそう囁きました。いつも私達が登り始める最初の第一歩の右側を避けるということは、この3人組は大丈夫かいなぁと思って後ろから見ていると、案の定、ほとんどの滝を高巻きして登っていきます。地獄谷を通る意味があるのかしら?そんな思いをしました。
オリオンさんは山登りも沢登りも身軽で、久しぶりだと言うのにヒョイヒョイと何なくクリアしています。それに比べてポチは、慎重派と言うか、用心深いと言うか、いつもと変わらず、岩場の前で悪戦苦闘しています。目の前につかめる岩があるのに、高くて遠くを掴みに行こうとします。足は怖さから登山靴を何度も置き換えて確認しています。今、置いた足で滑らないのに何度も足踏みをする変なクセがあるようです。ジョンがああだこうだと個人指導しているうちに、思わず師匠の手が滑りチャポ〜ンと水の中〜。
(笑い事ではありませんぞ)
小便滝から更に堰堤に降りて進むコース(5月4日に行った同じコース)を行く事にしました。オリオンさんが「このコース初めてやね」と目新しい大小の滝に感動をしてくれました。突然オリオンさんの「あっ!ヘビや!」の声にジョンが反応!5歩ほど後ろに飛び去って足が止まりました。人間である私達も驚きましたが、ヘビの方がもっと驚いたはずです。周りは新緑のさわやかな風が吹き、心地よい水の流れる音で疲れ知らずで最後の急登を駆け上り、風吹岩に到着しました。時間にして10時50分です。「少し早いけど、ここで弁当を食べよう」と言うことになり、格好の岩場のテーブルと椅子を見つけてランチタイムを取ることにしました。岩場のレストランにはシェフもウエイトレスもいませんが各自で持ち込んだ手作り弁当は高級和風レストランの味がしました。お茶漬けやで〜
風吹岩からは、下りの楽々コースであることから、時間も早いし、ポチのリュックの点検をすることにしました。オリオンさんの出してくれたレジャーシートの上にポチのリュックの中味を全部広げました。
ツエルト、合羽、スパッツと晴天ではありますが、なかなか準備よろしい。着替え、飲料水、行動食、懐中電灯、うんうん、これもよろしい。救急用品もありました。ん?これはなんじゃ?と言うことになり袋の中を開けてみました。ありました〜ローソクにマッチにライター出たで〜!ポチの七不思議〜!時々、不意打ちに荷物点検もいいものですね。今回の荷物は合格
ヘルメットを仕舞い、風吹岩を出発して、ほんの少し歩くと「打越山」の看板が目に入ります。これが横池から岡本駅に通じる道で、木立が両方から覆いかぶさり風がさわやかに抜け、太陽も遮断された帽子のいらない快適な日陰コースで夏場はお勧めです。
夏場の有馬越えよりも「地獄谷・岡本コース」の方がポチのトレーニングコースとしては最適のため、しっかりとポイント毎にマーキングをしてきました。岩場の手の置き方、足運びと課題が沢山ありますので、しっかりとトレーニングを積んでほしいと思います。
「滑るっ!怖いっ!」と思ったら、靴を濡らす覚悟があれば滝の中を歩くのが一番安全です。沢登りもそろそろ始まりますのでがんばって〜!

途中で大きな藤の木が、花をつけたまま倒れていました。「武田尾の藤の花に比べたら、こんなもん問題じゃない」とポチがつぶやきましたが、きっと最近の風雨に耐えられなくなり根元から倒れ、それでも、訪れる登山者達に、精一杯花を咲かせてくれていました。来年にはもう花を咲かすことが出来ないのかと思うと、倒れても咲いている藤の花に拍手を送りたいと思います。

阪急岡本駅到着が午後1時30分、みんなで梅田まで行き、時間も早いことから喫茶店に入り高島トレイルの事、鞍馬のコースの事、篠山多岐アルプスなどの山談義をして、オリオンさんは真ちゃんの待つご自宅へと帰られました。その後、姫が喫茶店で食べたコンニャンもどきで腹痛を起こし、サスケ先生の二の舞か〜とトイレにかけ込みました。素材はきちんと調べてから注文をしないと大変なことになりますね。

自宅に帰りついたのが、何と午後3時。はやっ!高島トレイルはぐれ組は今日も愉快な山歩きをしたのであります。
文:久田美智子 写真:GPSデータ 鹿島秀元

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