雨に降られるかも知れない、きっと降られるだろうと思い、帽子は雨仕様、合羽を着用するだろうと思い半袖の出で立ちで午前8時過ぎには、もう京都駅に到着していました。「ちょっと早すぎるなぁ」と思っていたら同じ電車に実ちゃんも乗っていました。京都駅の空を見ると雨模様が一転して太陽が燦々と降り注いでいました。半袖では日焼けする〜と思い京都駅のトイレに駆け込み、着替え用の長袖に着替えました。
(日焼けしてもいいやんか〜)
今日は京都トレイル第4回目です。
京都駅からバスに乗り大原戸寺下車、先に到着していた阪急組と合流。戸寺のバス停の前に有る ぽん酢とドレッシングの専門店 『味工房・志野』でおはぎや草餅を買い、そのかわりにトイレを借りて午前10時20分の遅い出発となりました。バスの所要時間がこんなにもかかるとは思いませんでした。次回は少し時間を考えないといけません。ここから江文峠を越え、鞍馬駅を通り二ノ瀬駅付近を通過、山幸橋ゴールのコースですが、二ノ瀬駅を13時に通過できなければ「二ノ瀬ゴール」となります。ゴール予定の山幸橋からの帰りのバスの時間が14時53分発でその後は18時43分までありません。何が何でも14時53分のバスに乗らないとヘッドライトをつけてバス待ちをしなくてはなりません。
大原戸寺は「金比羅山」へクライミングで何度か訪れた地で、春にはイタドリが群生している私のお気に入りの場所なんです。山道に入るまでの畦には曼珠沙華に変わりコスモスが咲き誇って風にゆらゆらと揺れていました。懐かしいオシロイ花も咲いていました。子供の頃、オシロイ花の黒い種を石で割り、中の白い粉を、ほっぺにいっぱい塗りつけて「♪おしろいつけてどこ行くの〜♪」と無邪気に遊んだものです。(かわいい〜でしょ!)
今回も「健太くん」が参加してくれて華やかさを醸し出してくれます。登山道に入ると可憐な萩の花が咲き乱れていました。今日の私の役割はトップから開放されて自由におしゃべりのできるアンカーのため「秋の萩の花が咲く頃はオハギ、春のボタンの咲く頃はぼた餅」とおばあちゃんのポタポタ焼きの様な話しをしながら健太君と楽しく登っていきます。
木の葉のジュウタンを敷き詰めた様なホッコリとした登山道は、膝にやさしく、時折吹いてくる秋風が心地よく快適に感じました。コース途中の江文峠(えぶみとうげ)は標高324mで静原町と大原井出町を隔てる峠で旧道側の峠には金比羅大権現の石碑が建っているそうです。今日の休憩は30分歩いて5分休憩、その後は50分に10分の休憩で足並みを揃えて京都トレイルの標識の番号を確認しながら峠を越えたり下ったりしながら快適に進んで行きます。
しばらくすると、いきなり騒がしい町並みに入りました。いつの間にかもう鞍馬の街に出た様です。鞍馬寺の前で記念撮影をし、車道の脇の空き地で昼食をとることにしました。時間は12時40分、ジョンが「山幸橋まで突っ走るぞ」と合図を送ってきましたので承諾しました。お昼の歌を歌っていてバスに乗り遅れたとあっては今後の活動に影響します。ここは急いで身支度を整え午後のコースへと進むことにしました。
二ノ瀬駅付近で午後13時、ギリギリですが、あとは下りが多いので何とか山幸橋まで行けそうです。夜泣峠で記念撮影、夜泣峠のいわれを読みたかったんですが時間がないため割愛、向山頂上(428メートル)で14時02分、バスに間に合うかどうかきわどいところとなりました。午後からは少しスピードが早く、前半グループと後半グループに別れた形となりましたが、バスの時間を気にして、あせっての事だろうと理解してみんな無言で歩き続けました。ダイトレでもそうでしたが、バスの時間に合わせてのゴールにはつらいものがあります。車の音が聞こえてきました。
 「夜泣峠のいわれ」
『昔、幼少の惟喬親王が、乳母に抱かれて二ノ瀬へ出るとき、ここで一夜を明かされたが、親王が夜泣きをされたため、この峠にあったお地蔵様に願を掛けた途端、泣きやまれた。このことから夜泣き峠といわれるようになった』
標識の番号も54番となり、標識55番のゴールの山幸橋には14時47分到着。バスは14時53分ですから、わずか6分の差で間に合うこととなりました。この6分の時間を利用して、お昼に歌うはずの歌「竹田の子守歌」と[アルプス1万尺」を歌いました。ご協力ありがとうございました。

文;美智子姫0写真協力;鹿島秀元0000

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